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Jリーグのスタジアムは、思ったよりも臨場感があって、気軽に行ける場所だった。


【 vol.1 】 
2021年4月3日(土) ニッパツ三ツ沢球技場 
横浜FC vs. 柏レイソル


この記事は、nest編集部員であり、Jリーグ初心者の大学4年生(私)が一度もJリーグをスタジアムで観戦したことのない友人を誘い、一緒にJリーグを観戦するJリーグ体験記です。海外サッカーが昔から好きで、「サッカーの見方は百人百様!」という考えを持つ私が、サッカーに興味を持っていなかった人たちを巻き込み、何気ない日常に少しでもサッカーがあったらいいな、の気持ちで友人とスタジアムを全力で楽しんでいきます。サッカーが好きではない人にもこのnoteを読んでもらい、「スタジアムに行ってみたい!サッカーを見てみたい!」と思ってもらえますように。


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今回お誘いした方について

21歳の大学4年生。高校生のときからの友人。野球観戦が好きで、この際サッカーも見てみたいと、快く観戦を承諾してくれました。

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当日のスケジュール

12:00 横浜駅集合

駅ナカでランチ、服や雑貨などショッピング満喫

15:00 横浜駅を出発

17:00 試合観戦

駅に戻り夕食

解散

※試合のチケットは、こちらのサイトから行きたいクラブを選択して事前に購入



では、Jリーグ体験記vol.1スタート!


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私たちは試合開始の2時間前、横浜駅からバスに乗ってスタジアム最寄りのバス停に到着。バス停を降りると、すぐ目の前にスタジアムに続く道が見えたので、迷うことはなさそう。スタッフさんが入り口で出迎えてくれるのも安心ポイント!


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この日が初めてのJリーグ観戦となる友人には、何もかもが新鮮に見えるみたい。抑えきれないワクワク感が隣にいる私にまでビシビシ伝わってくる(笑)。実は私もJリーグを生観戦するのは久しぶり。多分、スタジアムと映像ではぜんぜん違うんだろうな。



公園の入り口を抜けると、選手一人ひとりの「のぼり旗」が目に入ったので足を止めてみることに。でもたくさん旗がありすぎて、誰に注目すればいいのか分からないぞ…。



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とりあえず、一つひとつの旗の前で立ち止まり、一人ひとりの選手の顔と名前をその場で目に焼き付けていく。プレースタイルはわからないし、わかったところで…といった感じなので、「この人かっこいい!」と感覚的に好きな選手に目を光らせ、勝手に『推し』をつくってみた。



もしその選手が試合に出たら、2人でめっちゃ盛り上がりそうな気がする。そんなことを想像しているうちに、気づけば推しが大量にできてしまうわたしたち。



そうこうしているうちになんと30分経過…!でも大丈夫、試合開始までは1時間ある。



「時間あるから、奥の方まで行ってみようか!」



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奥へ奥へと歩いていくと、何やら美味しそうな香りが…。甘い香りもするし、お肉らしきジューシーな香りもする。でも残念なことに、さっき駅でご飯を食べたばっかり。お腹が空いてきたけど…



と考えながら歩いているうちに、無事香りの出どころに到着。



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「わぁ、こんなんあるんだ〜!」

「あ!さっきの推し選手が推してるメニューあるよ!」



食べてみたい!と思ったけれど、私自身もスタジアムにグルメがあることを忘れていて駅でランチを済ませてしまい、腹八分目状態…。泣く泣く断念することに。



次来るときは事前にこういう情報を掴んでおけば、もっとスタジアムを楽しめそう。グルメが有名なスタジアムもあるみたいだし、スタジアムで食べるからこそおいしく感じるものも多いんだろうなぁ。



そんなことを考えながらグルメエリアを後に。試合開始まで時間があるけど、一度スタジアムの中に入ってみることに。


※追記:横浜FCはアウェイサポーター向けに試合案内のnoteを公開していますので、観戦の際は参考にすると良いかと思います。



にしても今日は春らしい天気でサッカー観戦日和。雨じゃなくてほんと良かった(笑)。



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ようやく入場ゲートにたどり着き、スタジアム内に潜入完了~!初めてのJリーグのスタジアム、友人はワクワクしすぎて大興奮中。



いざスタンドへ!!!



…とは言うものの、どこから入れば良いかわからず、かつテンションが上がりすぎて判断能力が低下していたため、何も考えずに一番近くの階段をチョイス。


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「やばい!すごい!わーーー!(語彙力低下中)何もかも新鮮で雰囲気がすごいね!」



階段を上って、視界がパッて開けた瞬間にブワッと一気に広がるあの感じに感激したみたい。上から下まで右から左まで、怪しまれるくらいにキョロキョロ。



※追記 ニッパツ三ツ沢球技場はサッカー専用スタジアムなので、ピッチとの距離がものすごく近いのが特徴です!



2人して写真を撮りながら、観客席やピッチをみながら、席へと向かっていく。が、なかなか席が見つからない。どうやら、今歩いているところと、予約した席の番号がかなり違うみたい。



困ったとき、数十メートル間隔でスタッフさんがいるのは初心者にとって優しい環境だと思う。初めてだと、右も左も分からないスタジアムを歩くのはとても難しい。スタッフさん、いつもお疲れ様です〜と心で唱えながら声をかけてみる。



私「ここにいきたいんですけど」

スタッフ「あっ、この席はずっとまっすぐ行ってもらったところにあります」

私(かなり違うところから入っちゃったな、まぁ、スタジアム半分くらい歩けるしいっか)



と、教えてもらったとおりにまっすぐ進んで、ようやく席に到着!



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(入場した階段の真逆…)



さっき撮影したところよりもピッチに近い席ということもあり、友人はさらにテンションアップ!「近いこと」になぜこんなにもテンションが上がるかというと、過去に野球観戦をしたことがあるそうで、そのイメージをサッカーに対しても持っていた様子。



「こんな近くに選手が来るってことだよね?(歓喜)」


「席も分かったことだし、少し時間あるから飲み物とか買いに行かない?あと、さっき入り口でみたガチャガチャも気になるよね。」



席を離れて、もう一度入り口のほうへ戻り、ユニフォームキーホルダーのガチャガチャの前へ。



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なんか可愛いし、1回300円でお手頃なので回してみる。



「誰が出るかな~、さっきの推しの選手でないかな〜」



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「…誰だろう?名前だけじゃ顔がいまいち分からない。調べてみよっか」



その場で横浜FCのホームページにアクセスし、選手一覧を漁り、背番号10のSHUNSUKEと背番号13のKEIJIROの正体が判明。



「お~この人か(友人は小川慶治朗選手を引き当てた)!今日出るのかな、せっかく引いたし出てほしい!活躍してほしい!(笑)」

「え、てか中村俊輔じゃん!すご!」



私は友人の何気ない一言に、「人はこんなにも簡単に他人に興味を持つことができるのか」とサッカーのパワーをまた一つ感じていた。



「気になっていたガチャガチャも引けたし、開始時間迫ってきたからビール買おうか!」



席に戻ることにした私たち。やっぱりスポーツ観戦はビールなきゃ始まらないな~、これはサッカーだけではないかもしれないな〜と思いつつ…



「かんぱ~~~~~~~~い!!!!」



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そして試合もキックオフ!ビール片手に最高の時間!



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ルールはそこまでわかっていないけれど、スタジアムの雰囲気を楽しんでくれているようで誘ってよかったなと思った。



わたしたちは単純なので、近くに選手が来るだけですげー!ってなる(笑)。



「野球観戦はしたことあったけど、Jリーグはこれが初めて。スタジアムで観戦することに結構ハードルがあった。自分の中で、ファンやサポーターじゃないと見にいっちゃだめなんじゃないかとか思ったり、サッカーって敷居が高いイメージがある」

「今日も朝家出るときに、ユニフォーム着ていかないとスタジアムで浮くんじゃないかとか考えて、服の色とかも悩んだ。ユニ着ていかないとアウェイ感を感じたり、青いパーカー(横浜FC色)着ていかないとダメなのかなって。にわかだと家で見ろ!って言われるのかなとかも思う。サッカースタジアムは、知らないといけないところなのかなって自然と思ってたなぁ。」



(話しているとコーナーキックに)



選手が目の前にきた。あまりの近さに、試合中ずっとしゃべっていたわたしたちも思わずおとなしそうな観客を装ってしまう。



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「コーナーキックはここから見るとゴール前がごちゃごちゃしていてよくわかんないね。ドローンで上から撮影したのを見たいね。」

「今までJリーグ見に行きやすい環境だったのに行かなかったなぁ。サッカー=日本代表=渋谷で騒いでるイメージが強かったかもしれない。DJポリスが声をあげてる感じで、それを見聞きしてることが多かったから。」



その後、体育の授業でサッカーをやったとき、簡単だと思ってたけど案外難しかったことを思い出し、試合を見ながら懐かしい思い出話に浸った。わたしたちは全員がボールを追いかけることしかできないのに、サッカー選手は規律を守りながらプレーしていてすごいと思った。比べるものでもないけど(笑)。



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あ、そういえば選手たちの声が聞こえるのはコロナ禍だからかな?静かなスタジアムだと熱狂には欠けるけど、ガヤガヤしていると何だか緊張してしまうし、静かなスタジアムだとこうやっていろんな話をしながらサッカーを見れるから、良い部分もあるような気がする。



「声も聞こえるし、表情もしっかり見えるね。めっちゃ度数いいコンタクトつけてきてよかった(笑)」



と友人が言う傍ら、コンタクトをつけ忘れてスタジアムにきた私は少し後悔した。でも、表情はしっかり見れなくても、臨場感あふれるこの空間がすごく楽しい。



「初めてスタジアムでJリーグを観戦して、知らなくてもいいのかもしれないと思った。周りで応援している人は赤の他人だけれども、同じチームを応援しているから心が繋がっている感じがする。今回はホームのチームを応援してみたんだけど、自分はこのチームを応援してる!っていう共通認識のような気持ちがあるからこそ楽しめたのかもしれない。」



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残り時間わずか、1-0で横浜FCがリードしていてそのまま試合終了!かと思ったら、柏が終了間際に同点ゴールを決めた。(らしい)



駅の込み具合を予想して早めにスタジアムを出ようとしていた私たち。トイレにいたら大きな歓声が聞こえて、まさか!と席付近まで戻ったら点が入っていた(笑)。あちゃ~と頭を抱えていると、横にいた横浜FCのボランティアの方々が話しかけてくれる。



「ホームだから引き分けで十分よ(笑)頑張ってる今日は!」



こういう偶然の人のつながりも、スタジアムに来て共通の話題があるから味わることなのかなぁと実感。



あ~1日楽しかった!また行きたい!



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【友人より】

今回初めてJリーグの試合を観戦してみて、サッカーのルールをよく知らない私でもこんなに楽しむことができるのだと驚きました。テレビで日本代表戦などしか見たことがなかったサッカーですが、実際に観戦してみて選手の方々をとても近くで見れたりサポーターの方々の熱気を直接感じることができてとても興奮しました。今回の試合で想像していたよりも気軽に観戦できることを知って、友達を誘ってまた試合を見てみたいと思いました!



【了】



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