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"Jサポ夫婦"3組に聞く、「最高の週末」をパートナーと共有する楽しさとは?【いい夫婦の日特集】
※この記事は、全文無料で閲覧可能です。
2019年のスタジアム観戦者調査によれば、Jリーグのスタジアムに訪れる人の半数以上は、家族とともに来場している。一家で1つのクラブを応援することも多く、スタジアム内に「ファミリーシート」があることも珍しくない。nestでは「いい夫婦の日」にちなんで、Jリーグサポーター同士の夫婦にフォーカス。ご夫婦でアルビレックス新潟、ガンバ大阪、ヴァンフォーレ甲府をそれぞれサポートしている計6名にインタビューし、ご夫婦でクラブをサポートすることの楽しさや、Jサポ夫婦ならではエピソードについて話を伺った。
①たいきさん&れいこさん夫妻(アルビレックス新潟)
【プロフィール】アルビレックス新潟サポーター夫妻。たいきさんは仕事の関係で新潟に移住。れいこさんと知り合ったことをキッカケにアルビレックス新潟サポーターに。普段はご家族を含む大人数でビッグスワンへ足を運んでいる。
取材班:今日はよろしくお願いします!以下の素敵なツイートを見かけて、お声がけさせていただきました。まずはこのウェディングフォトについてお聞きしたいです!
結婚式が親族のみになってしまって悲しい&出しどころがないので、こだわりにこだわった前撮りを載せさせてください#albirex #jleague #j撮り pic.twitter.com/nxD18CNgYh
— れいこ (@reik00000_) September 3, 2020
れいこ:よろしくお願いします。昔、スタジアムで前撮りしているのを見てから、ビッグスワンでウェディングフォトを撮りたいとずっと思っていました!実際はコロナの影響でタイミングが悪く、3回くらい延期になったんですけど、高校生くらいからの夢だったので嬉しかったです。
たいき:僕は昔からの夢だったわけではないのですが、アルビが好きですし、彼女のやりたいって気持ちに賛成して撮ることを決めました。
取材班:実際にスタジアムに足を踏み入れ、長年の夢がなかった瞬間はどうでしたか?
れいこ:………寒い。
でも本当に貴重な機会でした。外回ってからスタジアム内に入ったんですけど、人がいないスタジアムなんて勿論はじめてで。あ、工事の人はいましたけど(笑)。
たいき:あとはロッカールームにも特別に入れてもらったりして、そこでも写真を撮りました。
れいこ:前撮りが終わったあとに試合観に行くと、「あそこで私達撮ったんだよ!」ってちょっと誇らしい気持ちになる時もありますね。
取材班:お写真を見る限り、かなりこだわった撮影だったんだろうなと。
れいこ:まず、ドレスを絶対にオレンジにしたくて。でも探しても全然なかったんです!結局、通販でサイズをオーダーして買いました。
あとは撮りたいポーズを私達でピックアップしていて、例えばゴール裏の「いつもの位置」からの写真は撮りたかったのでお願いしました。公開したら周りからもたくさんコメントいただけましたし、私にとってもお気に入りの1枚です!
「サポーター夫婦」になるまで。
取材班:お二人は知り合う前から、アルビレックス新潟サポーター同士だったんですか?
れいこ:それが、全然関係ないんです。私がもともとアルビレックスのサポーターで、夫は県外出身。5年ほど前に出会ってからスタジアムに連れて行くようになった形です。
たいき:僕は正直、サッカーにもそんなに興味がなくて、たまーにテレビで日本代表の試合を見るくらいでした。
取材班:れいこさんの影響で、たいきさんもアルビレックス新潟を応援するようになったんですね!
れいこ:私はもともと日常にアルビがあるのが普通だったので、「次の土曜日試合だからね、来てね」みたいな(笑)。それを回数重ねていったら、気づいたときには「あれ、私よりもアルビ好きになってね?」ってなってて。昔のことは私の方が知ってるんですけど、今のJリーグのことは夫のほうが詳しくなっちゃってます。
たいき:まぁ正直最初は、「行かなきゃな」みたいなところはありました。
れいこ:え、そうなんだ。
たいき:でも段々と当たり前になっていったので、抵抗はあまりなかったですね。スタジアムに行った感想としては、とにかく応援がすごいこと。はじめはゴール裏じゃなかったんですけど、妻がゴール裏で見ているので連れられていくようになって、そこから一気にハマっていった感じです。
取材班:やはりパートナー同士で趣味を共有できるのは嬉しいものですか?
れいこ:嬉しいですね。応援している時って素が出ていると思うので、そこを含めて自分のことを知ってほしいと思っていました。あとはもう、「私とアルビはかけ離せないから、これからはアルビとも離れられないんだぞ」という意味もこめて(笑)。
親も一緒に試合を見ているので、紹介する意味もありましたし、サッカーを通じて家族との距離を縮めていった部分はあります。
取材班:ご家族への紹介とか、素の自分を見せるとか、いろいろな要素が詰まっているんですね。
れいこ:2人だけで試合を観ることはまずなくて、観戦仲間のところに連れて行ったんですが、夫は県外出身者で新潟に仲間がいなかったので嬉しがっていました(笑)。
たいき:さすがにゴール裏行った当初はアウェイでしたけど、毎試合行ってると慣れてきて、試合がないときでも一緒に遊びに行く友達ができてよかったです。
取材班:れいこさんはこれまで通りスタジアムで応援ができて、県外出身者のたいきさんにもご友人ができて、まさに一石二鳥ですね。
れいこ:でも私、趣味を分かってもらえない方とは一緒に過ごせないなぁとは感じていて、アルビを否定されたら楽しみがなくなるので、こういう吸収のいい人で良かったと思います(笑)。
取材班:理解されないと日常の楽しみがだいぶ減っちゃうでしょうし…。
れいこ:休みの日も合わないってなると。
たいき:別行動になるよね(笑)。
れいこ:一緒に行ける人で良かったです。
たいき:僕としても趣味ができたのは良かったです。妻と出会う前は趣味という趣味はなかったですし、アルビを見に行ってなかったら友達も会社の人くらいしかいなかったので。
夫婦円満は、アルビにかかっている。
取材班:お二方とも同じクラブを応援されていますが、サポーターとしてのスタンスの違いなどはあるのでしょうか?
れいこ:ちょっと考え方が違うよね。私は楽観的で、あまりネガティブなことは言わないです。あとは試合の見方も大雑把。「あそこが良かった!」って感じなんですけど、夫は結構細かくて。
たいき:僕の場合は、たとえ試合に勝ったとしても内容がイマイチだとあんまり嬉しくないというか。妻は「試合に勝ったらいいだろう!」って感じです。
れいこ:私は「勝ったー!よっしゃー!」ってなってても、夫は「首位との勝点差が◯◯もある…」って感じだったり。「勝ったけど試合内容良くなかったな」とか言うから、「いや勝ったんだからいいだろ」と(笑)。
取材班:そこまで正反対だとギクシャクしたりしないですか?
れいこ:勝ったら問題ないです(笑)。
たいき:いや、ないこともないですね。どちらかというと試合内容の方が重要だと思っているので、そこが良ければいずれ結果はついてくると思うので。
れいこ:ひぇーーー(汗)。
取材班:(笑)。お二方が手放しで喜ぶ試合ってなると、かなりハードルが高いんじゃないですか?
れいこ:アルビがパーフェクトな試合をして勝ってもらえれば、私たちは円満ですよね。すべてはアルビにかかってるので。まぁでも内容にかかわらず、勝った日は遅い時間に帰ってきてもDAZNでもう一回試合を見て、その幸せの感じのまま就寝します。
取材班:たいきさんはれいこさんの影響でアルビレックス新潟を応援したのに、互いのスタンスが異なっているのは面白いですね。
れいこ:ハマっていくにつれて、戦術とかも詳しくなって、試合中にブツブツ言うようになっていったんですよね。「サイドに!」とか「よし、ラッキーラッキー」とか。私はもうBGMだと思うことにしました。
たいき:思わず出ちゃうよね。
アウェイ・琉球戦の前夜に。
取材班:Jリーグサポーター同士の夫婦だからこそのエピソードって何かありますか?
れいこ:去年、アウェイの琉球戦に遠征したんですけど、そこでプロポーズされました。
取材班:アウェイ遠征でプロポーズですか!素敵ですね。
れいこ:試合は負けたんですけどね(笑)。試合の前日から泊まっていて、その日の夜にプロポーズされて、翌日負けるっていう…。
たいき:試合の前のほうがいいなと思っていました。仮に負けても、影響なさそうなので(笑)。
取材班:たいきさんは前々から決めていたんですか?
たいき:そうだったんですけど、「結婚まだ?」って言われるたびに「タイミングがあるだろ」と思っていました。
れいこ:私が「いつプロポーズするの?」って言ってたんですよ。そしたら沖縄でするって宣言されました。
たいき:僕は言った記憶ないんですけどね、、なぜかバレてました。
取材班:でもアルビレックス新潟と絡めてプロポーズしようとは思っていたんですか?
たいき:沖縄って他のアウェイと比べても特別感があるので、するならそこかなと思っていました。
アルビのおかげで、生活が豊かになった。
取材班:お二方にとって、アルビレックス新潟の存在は本当に大きなものですよね。
たいき:私はそもそも新潟に知り合いがいなかったんですけど、サッカーを通じて仲間も増えましたし、みんなとはプライベートでも仲良くしているので、アルビを好きになって良かったなと思います。
れいこ:生きがいですよね、働く理由。アルビがなければお金も使わないので。あとは他のクラブも含めて、友達がめちゃくちゃ増えましたし、県外の色んな所に行くことが増えたので、視野が広がったというか生活が豊かになったというか。
夫が「新潟県」を好きになってくれたのも、アルビがキッカケでした。友達がいなかったら転勤希望を出していたかもしれないですけど、アルビがあったから私の家族とも仲良くできたし会話も増えるので、共通の趣味になってよかったなと思います。
【了】
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②りささん&しんやさん夫妻(ガンバ大阪)
【プロフィール】ガンバ大阪サポーター夫妻。スタジアムでの出会いがきっかけとなり、今年8月に入籍。りささんは日本代表を観戦するうちにJリーグにも興味を持ち始め、ガンバ大阪のサポートを開始。しんやさんは10年前からガンバ大阪の年間パスポートを購入しているサポーター。
取材班:Twitterでも話題になっていましたが、あらためてお二人が知り合ったキッカケについて教えてください!
りさ:私は当時神奈川県に住んでいたのですが、パナソニックスタジアム吹田(パナスタ)にガンバの試合を見に行った際に応援に圧倒されて以降、もう一度行きたいってずっと思っていて。その後たまたまチケットが取れて行った試合で隣りに座っていたのが、この人でした。
取材班:スタジアムの席で隣同士だった方と結婚するなんて、ほんとドラマチックですよね。
りさ:私が座ったのは、年間パスの席だったんです。その日来られなかった方が売りに出していたものを購入しました。いざスタジアムに着くと、年パスの指定席なので周りはもちろん顔見知り同士。「この辺ってみんな知り合いなんですか!?」「ここ年パスの席ですよ?」「全く知らなかったです!」ってやり取りをするくらい、まさに一人で飛び込んだ感じでした(笑)。
取材班:しんやさんは昔からガンバ大阪のサポーターだったんですか?
しんや:僕は10年くらい前から年パスで、基本一人でスタジアムに通っていました。サッカーを見ることが好きなので、ゴール裏ではなく指定席の年パスを買って見ています。
取材班:ちなみにその日はどちらから話しかけたんですか?
りさ:やっぱり、自然な感じなんですよね。同じチームを応援していて、同じスタジアムにいると。
しんや:世間話って感じでしたね。
りさ:プレーに対して「今のもうちょっと行けたよ〜」「行けたと思いますよね〜」みたいな風に、自然に会話が生まれるというか。
取材班:しんやさん的には、いつも通り年パスの席でサッカーを見ている感じだったんですね。
しんや:そうですね、僕も癖なんですけど、せっかく来てくれた人には「楽しんでもらいたい!」とホスト的な感じを出してしまうので。観戦二回目の人だったから、なおさらそんな雰囲気で喋ってたかもしれないです。
りさ:なんか独り言のように「あ〜」とか「今のいいよ〜」って言ってるので、関係者かな?分析する人かな?って印象でした(笑)。「今日は絶対に連絡先聞いて帰るぞ!」みたいな、そういうのはないです(笑)。
しんや:あくまでサッカーを見るのが目的なので。あまり話しかけられると嫌がる方もいるじゃないですか(笑)。だから老若男女問わず、接するときは馴れ馴れしくしすぎないように注意しています。
取材班:では試合当日は、まさか結婚するなんて思わなかったと。
しんや:その後もLINEをしたりはしていて。サッカーの話で盛り上がって、意気があったって言うんですかね?会話のラリーが続くっていうか、気が合うのかなーって感じで。あとはチケットの取り方を教えたり、アウェイで関東に行ったときは会ったりしていました。
りさ:(知り合ったことで)楽になりましたね(笑)。
しんや:そもそも知り合った日は、記念ユニフォームがもらえて、お盆開催の試合だったのですが、僕は年パスなので隣の年パスの人がチケットを売りに出しているのは知ってたんですね。いつも来てなかったから(笑)。それで気になっていくらでここの席を買ったのか聞いたら、通常価格よりも上乗せされていました(笑)。
りさ:日本代表戦とか、より多くのサポーターが集まる試合だとチケット確保の競争率がとても高く、チケット獲得に苦戦することが多かったので、「パナスタでピッチからとても近い席で見れるならいっか!」くらいに思ってました。今は「いっか!」とはなりませんけどね(笑)。
取材班:しかし、金額が上乗せされて手に入れたチケットだったとは! そして年パスを購入していつも売りに出しているのはマズイことですね。
りさ:私の場合は、彼との出会いも込めた金額だと思うことにします(笑)。出会わせてくれた仲介手数料ですね。でも本来は非常に良くないことです。
ディズニーランドか、ガンバの試合か。
取材班:お付き合いが始まってから、一緒にガンバ大阪の試合を観に行くようになったんですか?
りさ:遠距離(神奈川ー大阪)で付き合いをはじめましたけど、サッカーをベースにしている分、予定は立てやすかったです。関東にはJクラブが多いから、しんやさんがアウェイ観戦で来る機会も多くて、月1くらいで会うようになりました。
しんや:ガンバの試合に合わせて会う予定を立てていましたし、前撮りもスタジアムでしたし、そもそも会話もガンバの話が多いです。
りさ:会話に困らないですよね。付き合いはじめは知らない者同士なので、「何話そう…」ってなるじゃないですか。でもガンバの話すれば会話は続くし盛り上がるし、ちょっと喧嘩しても、ガンバの話をすればいつも通りに戻れます。
でも本当にガンバの話しかしないので、たまに「他にないの?」って思いますけど(笑)。今も(取材時)こうしてガンバのことを色々語ってくれているように、普段もガンバのことになると饒舌になります。永遠に喋り続けてくれるので、眠れないときはいい睡眠薬になります。おかげでよく眠れます。
あとはもし、ただ大阪と神奈川で遠距離恋愛しているだけだったら、私が大阪に行く回数が増えていくにつれて、観光し尽くしてしまって、行き先がなくなっていくと思うんです。でも「ガンバの試合観に行こー!」ってなれば、1日の予定はまず埋まる。「どこいく、何する」って悩む必要がないから、お互いが同じチームを応援していることで予定が立てやすかったです。
取材班:いわゆる"観光地"は何回かいくと飽きてしまうことがありますが、ガンバ大阪の試合は何回行っても飽きないですからね。
りさ:去年、ルヴァンカップの決勝に行くと信じて、しんやさんは東京行きの航空券を事前に抑えてたんです。でも決勝には行けなくて。とはいえ航空券はあるし…と困った結果、「じゃあ、夢の国行こうか」と。
しんや:ディズニーランドが第二の選択肢っていうね(笑)。行くところ(ガンバ大阪)がないからディズニーランド。しょうがなくディズニーランド。
りさ:夢の国が行き先の第一候補になる人の方が多いですよね(笑)。
取材班:お二人とも本当にサッカーが大好きなんですね。
しんや:僕は旅行も好きですけど、行けるときはサッカーに行きたいなって。まだまだ訪れていないスタジアムも多いですし、そこでしか食べれないものや感じられないものがあるので、色々なスタジアムに一緒に行きたい気持ちが大きいです。
誰もやったことのない前撮りを。
取材班:つぎに、パナスタでの前撮りについてお聞きしたいです。
しんや:彼女のやりたい思いがとにかく強かったですね!
りさ:やっぱり出会った場所でもあるので。知り合いのガンバサポが前撮りの様子をネットに載せていたので、申し込み方を聞いてお願いしに行きました。しんやさんには有無を言わせず、「お金も払ってカメラマンも決めたし、日にちはダービーの翌日だよ」って伝えました(笑)。
しんや:僕は正直、どっちでも良かった(笑)。写真を撮られるのは好きではないけど、相手が楽しめるならいいかなって感じです。
取材班:前撮りを拝見しましたが、かなり凝ったカットが多かったです。
りさ:サッカースタジアムのウェディングフォトを撮る方はたくさんいるけど、誰もやってないことをしたいと思って、私がクラシックバレエを習っているので、スタジアムでバレエのポーズをしようと決めました。「トウシューズ履いていいですか?」って聞いたら「ガンガン履いてください」とガンバ大阪のスタッフさんもノリノリだったので、バレエポーズをした写真を撮らせていただきました。
しんや:でもこっちは素人なんで、「こういうふうに座って、こう手出して」と言われるがままでしたね(笑)。
りさ:「ポーズさえしてくれれば私が頑張るから!」って感じで、かなり拘りました。一生に一度なので。拘りすぎてレンタル時間がオーバーしてしまったんですけど、当日担当してくださった方の「満足するまで撮ってください」といったご配慮もあって、最後まで拘り続けた撮影ができました!
取材班:一生の思い出になる撮影でしょうね。
りさ:もう何回でもやりたいです。
タイトル獲得を、特別な人と共有したい。
取材班:お二人はこれから大阪で同居されるんだとか?
りさ:はい、ようやく! これまでは旅行に行っても現地集合現地解散だったので、家を出る瞬間から帰ってくるまで一緒に行動できるのは嬉しいです。
なんだかんだ、今までは一緒に試合を見れないことも多くて、試合に勝ったのに喜び切れない時もありました。片方が現地、片方が家で見ていると、その熱量ってどうしても差が出ちゃうじゃないですか。
しんや:感情を共有できる機会が増えるのはいいことですね。自分はずっと一人でサッカーを見ていたので、勝った時の嬉しい気持ちを共有できるようになったのは(出会ってから)変わったところかなと思います。
取材班:最後に、お二人がガンバ大阪に出会って良かったと思うことを教えてください!
りさ:一番は彼に出会えたこと。サッカーに興味を持っていなければ、あの日スタジアムに行ってなければ、絶対に出会えなかったと思います。
また国内外問わず、現地のスタジアムで多くのサポーターに出会うことができました。その方たちは私にとって大切な仲間です。
しんや:僕も色んな人と出会えたことです。スタジアムは社交場でもあって、人との繋がりができる場所です。アウェイゲームではその土地の良さを感じられたり、スタジアムに行くこと自体も楽しいですし、Jリーグには生きている中での楽しいことや大切なことや悲しいことが詰まっていると思います。
あとはガンバ大阪という一つのクラブをずっと近くで見ることで、優勝したり降格したりと、自分以外のことで一喜一憂できるものがあるのも楽しいです。クラブの成長や過程、変わっていくさまを死ぬまで見続けていきたいです。
りさ:深いね(笑)。
取材班:夫婦としての夢はありますか?
りさ:やっぱりガンバ大阪がタイトルを獲得する瞬間を現地で見届けたいです。彼やガンバ大阪を通して出会えたサポーターと一緒に喜び合いたいです。リーグ戦での1試合の勝利でも嬉しいのだから、優勝ってなったら、喜びの量は計り知れないと思います。
しんや:スタジアムには、子供と一緒に見ている人も沢山いるじゃないですか。自分たちに子供ができるかは分からないですけど、そういう姿への憧れはあります。いずれにしても当然のようにスタジアムに通いながら、ヨーロッパによくいるような、「この人ずっとスタジアムにいるなぁ」っておっちゃんになりたいです(笑)。
パナスタに来た周りの人にサッカーの良さを伝えていくことも、スタジアムの一部として僕らサポーターが作れるものだと思っています。ゆくゆくは阪神じゃなくてガンバがスポーツ紙の一面を飾れるように、クラブに寄与していきたいです。
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③ゆきまさん&みずきさん夫妻(ヴァンフォーレ甲府)
【プロフィール】ヴァンフォーレ甲府サポーター夫妻。福井県に住みながら日本全国を飛び回っている。妻のみずきさんは実に6年間もの間、全試合皆勤を続けている。夫のゆきまさんは進学を機に山梨に縁を持ち、学生時代から応援団体に所属している。
取材班:お二方はともに小さい頃からヴァンフォーレ甲府を応援しているんですか?
みずき:私は父がヴァンフォーレ甲府の選手だったので、生まれた頃からスタジアムに行く生活をしていました!今は毎週スタジアムに通っています。
ゆきま:自分は福井県出身で、山梨県にある大学に通っていた関係でヴァンフォーレを応援するようになしました。なので大学4年間は山梨県に住んでいて、今は自分の仕事の関係もあって、2人で福井県に住んでいます。
取材班:福井県からヴァンフォーレ甲府をサポートしているんですね!それは距離的にもかなり大変なんじゃないですか?
ゆきま:でも最近は近場が多いですね。金沢とか、徳島とか。
取材班:??? 徳島って近場なんですか?
2人:近場です。
みずき:福井県からはかなり近いですよ!私達はだいたい車で移動しているんですが、徳島だったら福井から4時間半とか?全然近いです。半日かけて行くような場所もあるので、徳島は割と庭ですね(笑)。
取材班:日本列島を縦断してますけどね(笑)。
みずき:車で移動した中で一番遠かったのは山口です。それこそ12時間かかります。もし土曜日の試合だったら金曜日の24時に出て、翌日の昼に山口に着いて試合して、日曜日に帰ってくる。丸2日かけて戻ってくる感じです。
取材班:ほとんど休めないようなスケジュールですね…。
みずき:遠征があるときはあまり寝れてないです。でも、それが楽しいので!
遠いからこそ、人一倍強い想いで応援。
取材班:ではホームゲームであっても、お二人にとっては遠征なんですね。
ゆきま:小瀬まで車で5時間くらいかかります。さすがに自分は平日開催の試合は行けないですが、土日の試合はほぼ全部現地まで行っています。
取材班:みずきさんは平日ナイター開催でも現地に行っているんですか?
みずき:私は山梨県に実家があるので、ホームゲームだったら前日入りして実家に泊めてもらっています。仕事はお休みをいただいて調整しながら、かれこれ6年間ホーム&アウェイ皆勤してます。
取材班:6年間もですか!みずきさんはお一人で行く試合も、お二人で行く試合もあるかと思いますが、夫婦揃って応援できることの楽しさをどう感じていますか?
みずき:夫婦で一緒に遠征行けるのってすごく楽しくて。飛行機に乗って沖縄や福岡へ行くのもワクワクしますし、試合以外のグルメや観光を2人で楽しめるのってすごくいいですよね。
取材班:でも、福井県から通うのは現実的に色々と大変そうですが。
みずき:かなり…。稼いだお金はほぼほぼ甲府のために使っていると思います。本当に甲府だけにかけています。でも迷いはないですね、これに使うしかないので。
取材班:ちなみに、何割くらい使っているんですか?
みずき:5割くらい?(笑)。去年計算したら、遠征費で50万くらいかかったんですよ。私100万も働けていないので、半分以上ですよね。遠征のチケット、交通費、ホテル代、飛行機代、食べ物、スタグル、ユニフォーム、グッズ…。
ゆきま:ホームゲームに1回行くのに2万円の交通費がかかります。そうなるとホームだけでも21試合×2万円=42万円。加えて、山梨を経由して行くアウェイゲームも年に10試合ほどあるので、正直大変です。
取材班:これほど懸けているとなると、1試合に対する想いも必然的に強くなりそうですが。
みずき:ほんとそうですよ!1試合に掛ける思いが違うんですよ!だから人一倍応援するし、強い思いを持って戦っています。
取材班:将来、山梨県に住むご予定はあるんですか?
みずき:いつになるかは分からないけど、将来は2人で山梨県に住もうって結婚するときに決めたので。いつかは山梨県に戻って、スタジアムの近くに住みたいですね。
サポーターとしての顔、パートナーとしての顔。
取材班:「ヴァンフォーレ甲府を応援している時」と「日常生活」でお互いにギャップを感じることはありますか?
ゆきま:家ではそこまで話さないのに、こういうときだけイキイキしています(笑)。
取材班:意外ですね!
みずき:応援が始まると血が騒ぐので(笑)。私は結構変わるタイプですね。でも彼も家庭ではおとなしいですけど、応援するときは声出して跳ねるし、ときにはブーイングするし、スタジアムに行けば喜怒哀楽を見れるなって印象です。
取材班:みずきさん的には、どっちのゆきまさんが好きですか?
みずき:でもあんまり家庭で喜怒哀楽を出されても嫌なので(笑)。家庭では私の言うようにやってくれたりするので、今の状況が一番いいのかなと(笑)。
取材班:家庭ではヴァンフォーレ甲府の話をすることが多いんですか?
ゆきま:うーん、試合内容についてはあまり話さないですね。僕もサッカーについてはあまり知らないですし。ただ試合に行くのか行かないか、でちょっと揉めることはありますが。
みずき:最近はコロナもあるので「行かなくてもいいんじゃないの?」って言われたり。私は声を出して応援できなかろうが、選手が戦う限り現地で一緒に戦いたいと思っているタイプで。
ゆきま:DAZN、見やすいじゃないですか(笑)。
取材班:たしかに応援そのものが好きなサポーターの気持ちとして、スタジアムに行っても声で後押しができない状況下では、DAZNで見たくなる気持ちも分かります。
みずき:いまは手拍子だけで声も出せない。彼は応援大好きなので、それができないのはもどかしいですよね。
でもJリーグが中断している間は地獄でした。夫婦の話題もなかったですし…。試合が毎週ある生活をずーっと送ってきたので、もう人生のどん底って感じでした。
ゆきま:自分はそうでもなかったです。移動がない分楽だったなと。
取材班:でも実際はスタジアムまで行かれてるんですよね?
ゆきま:リーグ戦がはじまれば(笑)。行かなきゃいけないとなれば行く感じです。
みずき:結局好きなんですよね(笑)。
サポーター夫婦だから、Jリーグを楽しめる。
取材班:お二人にとって、ヴァンフォーレ甲府があることでどんな「良いこと」がありましたか?
ゆきま:縁が広がったと思っています。サポーター同士もそうですし、クラブスタッフの方々もそうです。スタジアムであったら声をかけてくれて、そこで色々なお話をする時間が楽しいです。
みずき:ヴァンフォーレ甲府に関わっていなければ、日常生活でこんなに喜怒哀楽を味わう機会はなかったんじゃないかって思うんです。それが毎週ある人生、すごく充実していて楽しいです。
あとは福井県に来て改めて、生まれ育った県にJリーグクラブがあることの素晴らしさを再確認しました。毎週1万人が集まって喜び合える場所があるのってすごく誇れるだと思います!
取材班:その楽しさを目一杯享受できるのは、ヴァンフォーレ甲府サポーターであるゆきまさんとご結婚されたからですよね!
みずき:趣味が合わなければできないことじゃないですか。別々の趣味を持っている相手だったら土日の予定も合わないですし、いざこざも起きると思います。常に同じ行動ができるのはサポーター夫婦ならではですよね。
ゆきまさん:@m_yukimax
みずきさん:@vfk2fukulove
【了】
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