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白い背景の写真が必要【12/18】
土曜日出勤したぶんの代休で、ビザの申請をしにいった。
いま、中国を旅行するにはビザがいるのだ。
ビザを取るのははじめてで、なにもわからないところからのスタートである。小さいころはじめて「ビザ」という名前を聞いて、ピザの仲間?って思ったころからたいして進歩がないままだ。
だけど調べるのが面倒で、雑な調べ方しかしてなかった。だもんだから、申請センターの人に書類を提出してまもなく「ほかの書類は? ないの? 持ってないの?」と言われた。
中国のビザのサイトにのってる申請書に記入して、そのPDFを印刷しておけば大丈夫だと思っていたが、そうではなかった模様だ。
飛行機とホテルの予約を取った証明書類が、必要と言われる。
それで「スマホのなかになら、あるんですけど…」と言ったら、「あなたは証明書類として、スマホをそのまま渡しちゃうつもりなんですか? いいの? よくないでしょ? よくないよね?」とさらに言われた。
それはよくない。スマホを預けちゃったら生活の過半数が破綻する。そう思うくらいスマホ依存なことが恐ろしくはあるけど、いずれにせよ証明を紙にコピーして、提出しないとだめだった。
幸いすぐにリカバー可能な不備だったので、しぶしぶ近隣のファミマに向かう。コピー機の前に人が並んでいた。彼らもまた、ビザ申請センターから流れてきた人々らしかった。
自分だけじゃなかったのだ。
ところで今日いちばんの学びは、中国のビザ申請に添える写真の背景は白じゃないとダメってことだった。大丈夫な国もあるみたいだけど、「白じゃないと」って国が結構あるらしい。
手元にある写真の背景は日本海色だったので、急きょ申請センターのなかにある証明写真の機械で、背景が白い証明写真を撮った。
「何枚、必要ですか?」とセンターの人に聞いたら「1枚」とのこと。
それでいま、3人の自分が余っている。
周囲を見渡したら、ビザの申請センターの白い壁を背景にして、スマホで顔写真を撮影している人もいた。おそらく、なるべくお金をかけずに白い背景の顔写真を用意するためなんだろう。
証明写真は1000円もかかるから。
申請センターの壁には「撮影禁止」の貼り紙があったけど、周囲の人は、撮影している人たちのことを特に気にしてる様子がなかった。なんというか、この空間は総じて他人の一挙一動を気にしている気配が薄い気がする。
行動の正しさ云々は置いておいて、こういうのは、清々しい無関心とでもいうのだろうか。嫌いじゃないなって思った。