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【ワタシ、不妊治療してました#1】はじめに

「私、不妊治療してます」と言いにくい世の中
現在はワタシが不妊治療を意識しはじめた10年以上前より新聞やニュース、各種媒体で取り上げられることが増え、少しずつ世間でも不妊治療が理解されてきているとは思う。

とはいえ、「私、不妊治療してます」と面と向かって言いにくい空気は10年前とは変わっていない気がする。
「いつか結婚して、数年後には自然に子供ができて出産して、数年後にもう一人生まれて、家族4人で生活する」というイメージが、いわゆる『普通』の家庭として日本の世の中で定着しているからではないかと。

ワタシの頭の中はこのイメージに近づきたいあまりに気持ちが焦り、焦れば焦るほど空回りし、遠回りし、10年以上に渡って不妊治療に振り回されている。
この10年で、不妊治療という固いイメージの言葉だけでなく、「妊活」というふわっとした言葉が普及したおかげで、周りにも言いやすくなっているような気がする。が、ワタシは勝手に使い分けをしている。病院に通院しているときは「不妊治療」。でも、通院も続く疲れてくるので、途中休憩したりする。通院していないけど食事や生活習慣に気を使っている期間は「妊活」と言っていた。

ここで唐突ですが、少しワタシのことを紹介しますと、20代は自分のしたいことをすると決め、就職せず大学院へ進学し、とりあえず博士課程は修了したものの、論文を書くことに集中していたため、就職は後回し
でも幸いにも修了数か月後に2年の期限付きでも海外で働く道を得られた
が、その当時お付き合いしていた人に海外で職を得られた話をし
結果、別れた、齢28
あー結婚遠のいたと思いながら、齢28でやっと就職
がむしゃらに働くぞと思ったら、齢30で結婚
ここからワタシの「結婚したら妊娠して・・・」というレールが私の頭に敷かれ、そのレールが10年以上に渡りワタシの頭の中を支配していく
そう、大学院まで出たのに、30代は子供が欲しい病にかかり、日々、「妊活」、「不妊治療」に翻弄されるのである

『ワタシ、不妊治療していました』は、これからの世の中で現在進行形で不妊治療している人たちが、「私、不妊治療しています」と堂々と言える世の中になってほしいという思いから、ワタシが経験したことを書いていきたい思った次第です。
先ほど述べたいわゆる『普通』から外れるだけで、堂々と「私○○です」と言いにくい空気感があると思います。なので、不妊治療だけでなく、結婚しない、子供欲しくない、などなど、その人自身の信念があれば、それを貫けばいいだけのことが、周りの目や言葉で悶々と考えてしまってすっきりしないことが多いと思います
ワタシの経験談で何かが劇的に変わるとは思っていませんが、少しでも気持ちが軽くなった、私だけじゃないんだと思える人がいればいいなと思っています。


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