鶏ハツユートピア

来週から在宅勤務廃止、フル出社になる連絡が入る。絶対的に在宅のほうが捗るというか精神的な安定がハンパないのでフル出社は辛い。というか電車に乗りたくないのよ俺は。

家にいると食事をおろそかにしがちというか「いつでも食えるし」と思ってたら結局1日1食しか取らなかったりするんだけど、その数少ない食事をコンビニ飯で消費するのに本当に嫌気がさしてきて、肉を焼くだけでもいいから作ろうと思うここ最近。

スーパーで鶏ハツが安く売ってたので開いて血を洗ってごま油とにんにく、塩で炒める。ただそれだけなのにコンビニ飯より心も腹も豊かになるのは我ながら安上がりな人間だなぁ。単純にハツが好きなだけかもしれんけどなんにせよ安上がりではある。

家であまり食事を取らないのにはもう一つ理由があって、食べると絶対に起きてられないくらい眠くなってしまうので避けてるというのもある。今日も例に漏れず、20時半頃に食事後、1時頃まで寝てしまった。また妙ちくりんな睡眠を取ったな～と思いつつ、新ACTが始まったVALORANTを少しだけ遊ぶ。

5時頃、さすがに眠るかと思いベッドに入るも当然眠れず、インターネットをウロウロしていると新しい音楽に出会って衝撃を受けた。

眠らなきゃなのに眠れない明け方、というシチュエーションも相まってえらくファンタジーのようにも聞こえ、確かに今聞いているのに実態が掴みづらいような歪な魅力に取り憑かれリピート。ヴォーカルの音量、オケヒ、MVのテンポ感全て含めてどこかに意識を持っていかれそうな、没入感がすごい。

たった一曲でアルバムを聞いたような、80年代から現代までの音楽を聞いたような、久しぶりになんと形容していいのか分からない、頭から離れない音楽、なにか情報が欲しいと調べるとちょうど昨日インタビューが公開されていた。

佐藤優介がスカート澤部渡、姫乃たまと語る〈音楽が変わる〉予感に満ちた新曲“UTOPIA” | Mikiki

佐藤優介というアーティストを不勉強ながら知らなかったので食い入るように読み、さらに文中で引き合いに出されていたScritti Polittiという80年代のアーティストも知らなかったので今聞いてる。すごい良い。

全く知らなかったアーティストからさらに知らないアーティストを知って……という流れがすごい久しぶりで楽しい一方で、こういう時にSpotifyでサッと聞けるようになったことにより、そのスピード感の速さに改めてびっくり。昔は「ラジオ→タワレコ→インタビュー→タワレコ」みたいな流れが必要だったのでここまで辿り着くのにどんなに早くても1週間はかかってた気がするしいい時代だ。その分消費が早くなっていってるのだろうけどこれはアナログで聞きたいな。配信リリースらしいけど7インチ、欲しいっす。

UTOPIAのマスタリングがIllicit Tsuboiという本人のツイートを見つけ、諸々が腑に落ちて嘆声を漏らしているともう朝8時だった。