愛し抜いていきたいと思うのです
あとちょっとで くんと付き合って2年なのが嬉しくていろんなところで言いたくなってしまう。目があった人みんなに話して回りたいんだけど迷惑極まりないのでやめておいて、すかさずnoteの中でおしゃべりしようと思います。同時にまだ2年しか経っていないことが不思議なくらいあたりまえの存在で、その毎日が大事で大事でしかたない。わたしのあたりまえになってくれてどうもありがとう。あたりまえだと思ってはいけないってこともよく聞くけど、あなたが隣にいないと困ってしまう、暖かさが足りない、そんなあたりまえだよ。
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とても直接言えない今年のはじめのことについて。
大学での居場所が掴めなくて大量の課題に追われて、友人関係にも自信がなくなって、塾講師として続けていたアルバイトでも業務量に押し潰されそうになって、いろんな人間関係が怖くなって、言葉の発し方や向き合い方にいつも失敗しているような気がしていた時。友達や家族は簡単にはやめられないけれど、恋人は「別れる」を使えばもうお互いの間に名前の付けられる関係は残らない。不安定なまま隣にいるのが申し訳なくて、いつか相手の方から離れていってしまうんじゃないかということが怖くなって、大事な人の隣にいることから逃げ出した。あんなふうに別れ話をすることが正解なんかじゃなかったことは、今になってみればわかるけれど、あの時は夜通し考えてもわからなかった。抱えていると思っていたいろんなものも、きっとそんな大したことはなくて、それを日常の生活の一部にしてしまえる人もたくさんいるんだろう、けど、要領の悪いわたしにはできなかった。
いろんな理由を話した。本当はずっと悩んでた、言えなかった、直接的ではないのにどことなく相手のせいにするみたいな最低な言い方だったと思う。初めてあんなに泣いている くんを見た。泣かせているのは自分だと思うと、別れなきゃという感情が台風みたいになってもっと嘘ばかりが止まらなかった。もう好きじゃないなんて本当は言いたくなかったし、思ってもいなかった。
心から大好きだった。幸せでいてほしかった。笑ってよ。
別れたくないよ引き留めてよと思っていることに気づかないようにして別れようを押し通した。そんなことも多分 くんは気づいてくれてしまっていたのだと思う。泣きながら「優は好きじゃないと思わなきゃって考えちゃってるだけじゃないかな」と言われた時、本当に、素敵な人に出会えたんだということが嬉しくてたまらなくなった。別れ話してるのに。
こんなことがある少し前、成人式があった。地元に友人は多くない方だから、同窓会にも出席する予定はなくて、とりあえず数少ない連絡をくれた人と会うために会場に向かった。式が終わったあと、スマホを片手に写真撮影したり懐かしいみんなと話が止まらない人混みの中で後ろから声がした。まさかね、と思って振り向いたけれど、小学校の卒業以来ずっと話していなかったその人はわたしの記憶の中の姿とかなり変わっていて、ひと目見ただけではわからなかった。周りにいた小学校の同級生たちが「あれ、久しぶりだね」というような反応をするから、ああやっぱりそうだ、と思った時には「もしかして(わたしの苗字)だよね」と話しかけられていた。
本当に、びっくりした。小学生ながらにあんなに大好きでたまらなくて、相手が中学受験をして学校が離れても連絡先やSNSも何も知らない繋がりがない会わないまま1年引きずって、新しく好きな人ができても何となく忘れられなかった人が、今になって、どうしてだろう、タイミングが完璧なのか最悪なのか何なんだろう。大勢の人の中で何の約束もしていないその人とばったり顔を合わせてしまって、気がついたらスマホに一緒に並んだ写真が残っていた。
恋人と別れる前と別れた後、2回ご飯に誘ってくれた。
たぶん、 くんに出会っていなかったら、喜んでご飯食べにいってただろうな、と思う。もしかしたら、あの人とだったら付き合うところまでいって割とうまくいったかもしれないと思う。
中学生の時好きになった人には漫画みたいに呼び出して直接告白までしたのに、初めて好きになったその人がどこかでずっと引っかかっていた。拗らせてる自覚もちゃんとあった。わたしが字を書くのが好きなのだって、小学生の時に算数の問題を解いていたら隣からノートを覗いてその子に言われた「ほんと字綺麗だよな」がきっかけなのだ。やばすぎる。だいたい小学生以来ほとんど関わりがないと言ってもいいくらいの相手を大学生になってまでなんだか諦めきれていないなんて相当重いヤバいドン引き。
でもそんなこと大学1年生で くんと出会ってから忘れてた。
あんなに大好きだったその人に2回もご飯に誘われても、小学生の時のわたしが聞いたら飛んで喜びそうな「テスト頑張るからさ、そしたら会ってよ」「振袖綺麗でしたよ」って言葉も、綺麗だよとか言い慣れてないから敬語なんだろうなって分かっちゃう話し方も、
くんを前にしたら全く煌めかなかった。
たぶん、もうどうしようもなく くんが良かった。恋人でいてもいなくても。
あんなに振り回したのにまだ自分の隣にはちゃんと大事な人が居てくれる。別れてた2週間てどうする?記念日2週間ずらす?とか言って笑ってくれるくらいにわたしの好きな人はすごい人。今年のうちにこの話はここに封印しようかなと思って書いたけど、書いてたらやっぱりわたしは好きな人のことがたまらなく好きだと思えた。
本の感想を言い合いたくて頑張って沢山色んな本を読んでた、毎日放課後も会いたくてみんなが集まる近所の公園に走って向かってた、ノートを綺麗に書きたくて先生にも褒められるくらいだった、近所で歩いてたら会えるかなっていつも少しだけ期待してた、
わたし さようなら
人と人の出会いは本当に、タイミングだなあと思う。
わたしは くんで良かった。
この人がいいなと思う。
くんがどんなに思い出の中に好きを抱えていても、最後には選んで貰えるような素敵な人になりたいよ。伝えたいことを素敵な字で手紙に込められるように、綺麗な字を書きたいよ。
大好きなんだ。今日も笑っていますように。