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【合格体験記】筑波大学生命環境学群生物学類後期試験2024
この記事はbiol2024アドベントカレンダー23日目の記事です
【前日の記事はこちら】
https://note.com/cyclostome_yi/n/n10fad0b15c9f
【翌日の記事はこちら】
https://note.com/urukut/n/n714e20007d3d?sub_rt=share_pb
23日については登録した覚えがない。本当に何で?
てことで遅刻です、今(2024/12/25 21:27)から書きます。
はじめに
はじめまして、筑波大学生命環境学群生物学類2024年入学生、いまは学類1年をやっております、ねられぬと申します。
もう9か月も前のことにはなりますが、現在所属している大学に合格することができました。受験の準備の時、あまりに合格体験記が少なかったので具体的なイメージをつかみにくく苦心した覚えがあります。ここで書いた内容が読者のうち受験生の方の一助にでもなれば幸いです。
参考までに
他の受験校:京都大学総合人間学部理系(不合格)、早稲田大学教育学部生物学専修C方式(不合格)、中央大学理工学部生命科学科共通テスト併用方式(合格)
対策
生物学類後期入試には大きく2つの要素が絡んできます。共通テストと面接試験ですね。私の受けた2024年入試は共通テスト900点+面接200点の配分でした。(2025年は変更されているので後述します)
ここでは、それぞれに分けて解説していこうと思います。
共通テスト
前期受験校の関係上(京大総人理系は地理のみ100点満点で考慮される)地理全つっぱで他は軽めの勉強で済ませました。
とはいえそもそも夏休みからずっと続いた基礎固めの期間があったので、ここでは基礎固めに使った教材と地理特化の共テ対策を紹介していきたいと思います。
地理
使った参考書:データブックオブザワールド2022(通称オレンジ本)、新編地理資料集2022、新詳高等地図
これはそもそも高校の先生がよかったです。地理って実は暗記科目ではないんですよね、法則だけ覚えて、それを地球儀に張り付けていく科目。ですので、まずは高校の授業で必要なことだけ覚えてしまいましょう。まずは造山帯の分布、地軸の傾きによる大気循環、海洋循環、植物の生育に適した環境。あとは都市分野などを除けば基本的にはこれらの応用で何とかなります。地誌などでは一つ新しい知識が出てくるたびに他の自然環境や周囲環境、地球上の似た地域と結びつけて理解していくといいと思います。地図帳は汚しましょう。書き込めば書き込むほど覚えます。読めなくてもいいです。
生物(生物基礎?)のバイオームと混同しないようにしつつも、そちらの知識を生かせるとより容易いものになります。
また、高校で地学に少しでも触れた経験がある人はそちらの知識をひっぱってくるとより簡単になります。他の科目に余裕があって、地学が気になるという高校生には次の参考書をお勧めしておきます。(あくまで趣味の範囲でやるものですけども……)
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ここらへんで一通り地理の基礎を固めた後は、ひたすら地理に関する知識を詰め込むとともに地理を好きになりましょう。登校中の電車で地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)を眺めたり、worldle(https://worldle.teuteuf.fr/)で国同士の位置関係を掴んでみたり。地理資料集を一通り理解できるようになったら、データブックを眺めて新しい気付きを得ることができるようになって楽しいですよ。(趣味の範囲ですが、JGeOの一次選抜問題も楽しくていいです。https://japan-igeo.com/exam/index_japan.html)
本番が近くなってきたらそれでも覚えきれていない知識をまとめて、無理やり暗記してしまうのが効率的です。
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共通テストの形式に慣れるために過去問や想定問題を回すのも忘れずに。私は緑本と青本を使いました。地理についてはデータが更新されるので、あまり遡って過去問をやってもあまり意味がないです。予備校の作った想定問題を解く方がいいでしょう。
国語
授業で配布された「2024共通テスト対策【実力完成】直前演習 国語」(学校専用教材なので買えないです……)をやりました。それ以外は本当に何もやっていないですね。あ、本読んでた?
英語
基礎固めについて:
単語帳はシステム英単語とターゲットの友を使いました。ターゲットの友の方はスマホでできるので、だらだらするときに開く癖をつけておくとぼーっとしてるときにいつの間にかやるようになって便利です。
英文解釈については『英文解釈の技術100』や『英文読解の透視図』を1週間に1周ペースで回していました。結構力が付くのでお勧めです。
文法知識については「竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題」や「スクランブル英文法・語法」(の語法以外のところ)を3日に1周くらいのペースで回してました。これは中学や高校1~2年生で英語をしっかり理解してる人は時間の無駄です。(私には有効だったけども)
共テ対策について:パワーマックスと青本をやりました。スピード感を重視するといいです。
数学
私の一番の苦手科目です。普通に駿台全国の偏差値が50を下回ります。
夏休みの間延々と青チャートと「世界一わかりやすい京大の理系数学合格講座」を解いていました。ただ、これである程度地力は着くのでそれでなんとか突破しました。過去問は青本を使いました。
生物
得意科目なので特に何もやりませんでした(ら満身のせいで火傷しました)
過去問は青本を使いました。
化学
普段は『化学重要問題集化学基礎・化学2022』いわゆる「果汁」「重問」で問題を解きつつ、理解の補助に『改訂版 化学』と『スクエア最新図説化学』を使っていました。特に資料集の方は映像的に実験操作を把握できるので滅茶苦茶便利です。
過去問は青本を使いました。
点数は次のようになりました。
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参考までに、2024年の筑波大学生命環境生物学類後期の共テボーダー(?)は80%程度で示されていました。
面接
国立一次の終了後でいいですが、面接の対策はしておくべきです。特に私は「許されるまで着席しない」とか「入室時に一礼する」とかそういったマナーの面について無知であったり、「一言に対して二言程度で返す」という応答の基本を欠いていたため、実戦形式での対策は有効でした。
私の場合は高校の担任にメールをして頼みましたが、そういうのが難しい人は親やその他の大人が適していると思います。
また、想定質問に対する返答の原稿は一応ある程度書いておきました。(参考にした合格体験記のURLを貼っておきます) 受験会場内では電子機器の使用は不可とされているので、もし直前まで読んでおきたい場合は印刷しておくといいと思います。
ただ、この期間は遊んどくのが吉です。本腰を入れて原稿などの対策をするぐらいなら、友達とVCでもなんでもいいので会話して、受験で引き籠って喪われたコミュニケーション能力を復活させるべきです。
受験当日
会場まで
私の場合は実家から会場まで片道3時間ほど。集合時間が9時台で行けない距離ではありません。私は寝れない/起きれないのが怖くて家から行きました。
つくばエクスプレスが電車にしては結構酔うタイプの路線なので酔い止めがあるといいかもしれません。
基本的にはつくば駅(つくばセンター)から大学循環バスに乗っていくのがいいと思います。結構な頻度でダイヤが乱れるので、ある程度の余裕を持っていくことをお勧めします。
服装については、無難に制服やスーツをお勧めします。別に私服だからと言って落とされることはないようですが。(後期に私服で面接を受けて合格した友人がいるため)
待ち時間
会場に着き、開場時間になると建物に入れられます。先も述べましたが建物内に入ったらスマホは電源を切りカバンの中に入れる必要があるので、対策の台本とかは印刷しといた方がいいです。
生物の知識についての口頭試問は行われないものと思っていたので、生物の教材は一切持っていきませんでした。周りは案外ずっと生物の問題集を解いたり資料集を見てたりしていました。あと学類のパンフレットとか。
私は文庫本を2冊だけ持っていっていたので読んでいました。(『少女には向かない職業』『神田神保町書肆街考』)本を読んでいる人もいるにはいましたけれど、皆生物系の本でした。(ブルーバックスとか)
大体受験者は当初の申し込みの半分程、55人です。ほとんど番号順、ただし不明な変則で面接順が発表されて受けていきます。
大半の人は昼を超えるので昼食必須。私は昼休憩含め5時間ほど待ちました。本当に暇です。人生のかかった暇です。口寂しくなった時のためにグミなどを持っていくといいと思います。
呼ばれたら荷物を持って廊下へ出ます。控え室には戻れないのでご注意を。
面接
外で補助をしている大学生(大学院生?)に誘導され、部屋に入ります。
以下に質問の内容を列挙します。
志望理由と、生物に興味を持った経緯
志望大学と、その合否
部活について、何をやっていたか
生物の興味ある分野の具体例や、したこと
高校でした実習など
大学に入り学問以外でやりたいこと
英語はできるか
もし筑波に落ちたらどうするのか
憶えている印象として、全体的に面接官の人の方から引き出してくれる感じで喋りやすかったです。逆に言えば自分の発現に滅茶苦茶に突っ込まれるということなので、用意していった原稿はある程度崩されます。
話の流れとして生物学に関係する面白いと思った本のタイトルを話したところ結構受けがよかったです。
あまり学科試験的な内容はないので安心してください。自分がいかに生物が好きか、いかに筑波大に入りたいかを会話の中で相手に見定めてもらう機会、という捉え方が正しいと思います。
入学まで
実は結構時間が無いです(特に宿舎入居の場合)
まぁとはいえここら辺は合格してから心配してください。
変更点
2025年より後期入試の点数配分や募集人数などが変更されます。詳しくは募集要項を参照してください。
点数配分:共テ900+面接200→共テ900+面接600
おわりに
リラックスして頑張って下さい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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