22歳、人生の針が動き出す。
20歳になれば自然と大人になれるのだと信じていた。
背負うものや悩みは増えていくのにどこかまだ大人にはなれていないような、世間の当たり前に飲み込まれながら疑う事もせず、ただ年齢だけが大人になってしまったような感覚だった。
思えば私は昔からこれといって得意な事もなくいくつになってもやりたい事もないままでただ毎日ぼーっと生き続けていた。
そんな私ねる子は、22歳の転職を機にある人と出会うことになる。
あちこちを転々としながらやりたい事に満ち溢れ、生きがいを持ち、日々をエネルギッシュに生きていた『山笑(やまえみ)』との出会いだった。
これは止まっていた人生の針を動かしてくれた山笑と、ねる子の人生記録をした一部のお話しです。