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前書き この短編はTwitterで募集した単語を基に作成されています。ご協力頂きました皆様、有難うございました! 使用させて頂いた単語はあとがきにあります 以下本編 私の家の近くの神社には、他の受け入れを許さない独特の雰囲気がある。 川のせせらぎだけが聴こえるとても静かな神社なのだが、普段の参拝者はほとんどいないのではないだろうか。 神様を祀っているのに大変申し訳ない感想ではあるけれど、神々しさとは無縁の不気味としか表現出来ない場所だ。 まず御神木が柳である事からして
前書き この短編は以下の短編にリンクしているので、もしかすると読んで頂いた方が分かりやすいかも知れません。 【短編ホラー】お稲荷様 【短編ホラー】夜の海にて 以下本編 私が終わらせなければならない。 あれから幾星霜。悠久とも思える修練の日々を私は過ごしてきた。 自身の掌を見ると、深く刻まれた皺と分厚い手の皮がそこある。 十分な修練を積んできたつもりだが、成功を確信するに至る程の自信は遂に得られなかった。 だが、時間がもうあまり残されていない。私は天を仰いで