これであなたもクミクミキング【組写真】写真の向きに着目せよ!
11月の課題はいかがでしょうか?6枚のRAW画像から3枚選んで並べる、これが結構難しいと思います。ましてや人の撮った写真、難易度を高めだとは思いますが、いざ展示をする時は自分の写真を客観視することも重要なので、ある意味とてもいいトレーニングだと思います。
並べ方を考えるのはテストプリントにしてモノとして床に並べたりするのが原始的ながら効率的なのですが、その際どのようなことを意識したら良いのか紹介していきます。
■写真には向きがある!
今回配布した写真がこちらです。Exif見て気づいた人もいるかもしれませんが、みんな大好きライカ+ズミクロン35の写真です。
これらを組む・・・いやぁどうしたらいいんだ???ってなると思います。
まずは「共通項」を探すことです。
三枚の中の共通ポイント、色や構図、内容など色々ありますね。
その中でも今回は写真の向きに注目してみましょう!
どんな写真も向き(方向)があります。一番わかり易いのが人物写真です。
これはもう被写体の向いている方向=視線がその写真の向きとなります。ではレイモン鬼澤君に登場して頂きましょう。
これはわかり易いですね。写真の向きは視線の向き、つまり左になります。ではこちらはどうでしょう?
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これは何に注目するかによって変わってくると思いますが、自動車の向きか線路の向きになると思います。
今回配布した写真の中でもこちらは余白の方に方向がありますね。
一言で向きといっても色々あるわけです。
こんなように構図として、見て余白の方という考え方もあります。
写真の向きは大まかに上下左右と画面奥へ、画面手前への6方向だと思ってください。今回の写真はざっとこんな感じだと思います(人によっては違うように感じるものもあると思いますが、それはそれでOKです)。
■向きを考慮して並べてみる
上記のことを考慮するだけで組写真がうまくなります。うまく並べていないだけで表現したいことが伝わらない、間違って伝わるということもあるのでとても重要なことなのです。
以下の例を考えてみましょう。4枚の写真は個展会場での写真群からの切り取りだと思ってください。
真ん中の二枚を見ると方向がバッティングしています。これは極力避けたほうがいいでしょう。バッティングすることでこの二枚で空間が閉じてしまって、写真の流れを寸断してしまっているのです。
このように見ればわかりやすいと思います。
こういうことを避けるために並べ方を変えたり、あるいは間隔をずらす、プリントサイズなどに変化をつけるなど色々と工夫を凝らしているのです。
並べるという視点を持つと個展の見方も変わってきます。是非何かしらの展示にいくことがあれば、そこに着目して見てみるといいでしょう。
単写真と違って組写真は流れが重要。コース料理に例えるなら結果として食べたものは一緒でもメインディッシュとデザートの順序が入れ替わったら大変です。
課題がまだの方はこの記事を参考にチャレンジしてみてください。
ちなみに4枚使ってこのような並びでもOKです。
これで貴方も組クミキング!
ではまた!
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