トイレとアート 写真セレクト術 - 写真集を作る思考法 vol.3
上手い写真というのは何だろう?一言で言い表すのは大変難しい。写真誕生以来多くの写真家や評論家が様々なテキストに起こしてきたが、一応いくつかの見解はあるものの、それが万人にとって共感しえる解かといわれればなんとも言えない。
ただ、「上手い写真家」というのは話は別だと思っている。もちろん上手い写真を撮る人のことでもあるが、別の言い方をすれば「見せ方が上手い」という要素がとても大きなものとなっているのだと思う。
どんな写真家だって撮ったものを時系列順に全て見せるわけではない。写真集であれば数年間で撮影された中から60~100枚あたりのカットをセレクトし、思い描くストーリーに添って並べるというのが大半だろう。
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