SerieA🇮🇹 第6節 vsSPAL
久しぶりのクリーンシート
2-0
得点者 ピャニッチ、ロナウド
★スタメン 4-3-1-2
ブッフォン 60点
クアドラード 60点
デリフト 75点 🌟
ボヌッチ 65点
マトゥイディ 65点
ピャニッチ 70点
ケディラ 60点
ラビオ 60点
ラムジー 65点
ディバラ 70点
ロナウド 55点
★交代
ベンタンクール 60点
ジャン 50点
ベルナルデスキ 55点
★ベンチ
シュチェスニー、イグアイン、ルガーニ、デミラル、ピンソーリオ、ベルアット
★総評
純粋なディフェンダーがボヌッチとデリフトのみという陣容の中、チームは3試合ぶりのクリーンシートを達成し、チャンピオンズリーグに向けて弾みをつけた。
立ち上がりは、その陣容も含め少し不安な空気感があったが、2試合連続となるピャニッチのゴールが生まれてからはチームは落ち着きを見せ、厚みのある攻撃で追加点を奪い、余裕のある勝利を勝ち取ってみせた。
サッリの嗜好するサッカーの真髄が、試合を追うごとに感じられるようになってきている。
チームに漂う雰囲気も良いものがある。
★個評
サンドロの緊急帰国を受けて左サイドバックに立ったのはマトゥイディだった。
数年ぶりにサイドバックとして出場したにも関わらず、その粘りっこい守備で隙を与えず、3試合ぶりのクリーンシートに貢献して見せた。
前節のクローザー的な出場も含め、ベテランらしい、いぶし銀な活躍を続けている。
初の個人的MOMに輝いたのはデリフトだ。
対人守備、プレー予測、ビルドアップ、すべての面で的確で、パーフェクトなプレーをみせた。
素晴らしい選手とは認識していたが、正直なところ、開幕から5,6試合でここまでの域に達するとは思っていなかったので、改めて前評判の高さを納得させられる形となった。
このクレバーな20歳のプレーを見て、デミラル、ルガーニがどのような奮起を見せてくれるのか、チーム力の向上に期待している。
ほんの数試合プレーしただけで急成長を遂げている相方のプレーぶりにボヌッチも目を細くしていることだろう。
この試合ではボヌッチは脇役に回ったが、そつのないプレーで堅固な守備を牽引した。
デリフトが思い切ってプレーできるように、ボヌッチが過去にキエッリーニから受けた恩恵(安心感)を次の世代に与えていって欲しい。
2試合連続でエリア外からのゴールを決めたピャニッチはとても気分良くプレーできていることだろう。
プレーに気負いがなく、ピャニッチ自身もチームの真ん中で呼吸をすることをごく自然に思えてきているに違いない。
過去にサッリがチェルシーやナポリで受けたジョルジーニョ対策よろしく他のチームがこの選手に対して、今後どのような対策を練ってくるのか、そして、それをどのように掻い潜っていくのか。目が離せない。
この試合のロナウドは少しいただけなかった。
最終的に得点をとりはしたものの、それまでに何回チャンスを外し続けたことか。
特別な状況を与えられている選手は、違う形でそれをチームに還元していかなくてはならない。
80分過ぎの追加点ではなく、もっと早い時間に、チームが楽な試合運びをできるように試合を決定づけることを意識していく必要がある。
そしてきっとロナウドにはそれができるはずだ。
途中出場で登場したエムレジャンは、なぜ彼が先発で使われていないかということを明確に表すようなプレー内容だった。
とにもかくにもポジショニングが悪い。
途中出場の選手がこれほどまでに戦術を理解できていないのは致命的である。
ディバラが好調を維持している。
新戦力のラムジーと波長がマッチしているのは勿論嬉しいが、それ以上に、2年以上一緒にプレーしてきたピャニッチとの連携がこれまでにないほどに高まってきていることが素晴らしい。
戦術的にピャニッチからの縦パスが多くなったこともあり、ライン間でパスを受けるディバラのテクニックやアイデアがより生きてくる。
ロナウドの得点を演出したクロスもドンピシャで、いよいよイグアインとのスタメン争奪戦が激化していきそうだ。