SerieA🇮🇹 第5節 vsブレシア
2節連続の逆転勝利。
1-2
得点者 OG、ピャニッチ
★スタメン 4-3-1-2
シュチェスニー 55点
ダニーロ 55点
ボヌッチ 65点
デリフト 60点
サンドロ 60点
ピャニッチ 70点
ケディラ 60点
ラビオ 60点
ラムジー 70点
ディバラ 70点 🌟
イグアイン 55点
★交代
クアドラード 65点
マトゥイディ 60点
ベルナルデスキ 55点
★ベンチ
ジャン、ルガーニ、デミラル、ベンタンクール、ピンソーリオ、ブッフォン
★総評
今シーズン初の4-3-1-2でのスタートとなったこの試合。
ユヴェントスは5節にしてようやく、サッリズモを正しく発揮したような気がする。
特に、セリエAで2戦連続でのスタメン起用となったラムジーのトップ下のポジションは、チームの攻撃の質を著しく向上させた。
ボヌッチ、ピャニッチ 、ラムジー、ディバラ 。
この縦のラインがいい距離感と共通のリズム感を持ってプレーしており、ブレシアのコンパクトな守備の合間合間で有効なパス交換を行っていた。
点数こそセットプレーから生まれた得点のみではあったものの、この試合でユヴェンティーノが感じたワクワク感は指揮官交代の効果として期待していたものであっただろう。
コスタやデシリオといった当初想定していたスタメン組の負傷離脱で悩む現状において、この新しいフォーメーションが機能したことはサッリにとって嬉しい収穫だろう。
★個評
ディバラはこの試合のマンオブザマッチに値する。得点を決めたわけではないが、同点ゴールを演出したコーナーキック、随所で見せたテンポの良い連携、局面を打開するドリブルやサイドチェンジ。
フォルス9として与えられた役割を非常に高いレベルで全うしていた。
とりわけラムジーとの相性は抜群で、2試合目にしてお互いの位置や、意図を理解し合っている。
またイグアインとの発想も近く、やはりディバラはサイドよりも中央に近い位置でプレーするのを見ていたいと感じた。
今期初スタメンとなったラビオは試合勘がにぶっているというサッリの評価通りのプレーぶりだった。
中盤でのフィジカル勝負や、ライン間でのボールの受け方など、ところどころで光るプレーを見せていたもののまだまだチームメイトとの間に遠慮が見られ、連携の構築にはもう少し時間がかかりそうだ。
シュチェスニーは昨シーズンに比べると、今ひとつ調子が上がってきていないようにも感じる。先制点のシーンは、欲を言えば、止めてほしかった。ブレ球、ドンナルンマのコンパクトな振り、サンドロのポジショニング。複合的にストップが難しいシュートだったと思うが、こうしたシュートをしっかり止めてこその守護神というものだ。
前半早々のダニーロのケガを受け、ピッチに登場したクアドラードはプレシーズンぶりの右サイドバックでの起用。
この試合においてはとてもうまくプレーしていた。
人にしっかり当たりにいき、守備の面でも十二分に活躍してみせた。
攻撃面においても、真ん中を崩そうとするオフェンス陣の中で、1人サイドからの高精度の
クロスで効果的なアクセントとなっていた。
ダニーロも長期離脱となることが予想される今、クアドラードの覚醒がもとめられる。
さすがのサンドロも疲れがいよいよ隠せなくなってきているようだ。
それでも及第点のプレーを続け、チームに安定をもたらしているところはさすがといえる。
今後もポジションを争う選手がいない状況が、サンドロにとって良い方向に働けば良いのだが。
ピャニッチの見事な逆転ゴールがネットに突き刺さった。
ふかさないように丁寧にフェイスをつくり、お得意のエリア外からのミドルシュートを決めてみせた。
ビルドアップのパスも1つ1つの判断が早く、ブレシアにボールの奪いどころを定めさせなかった。
ラムジーやディバラともビジョンが共有できているようで、今後試合を重ねる中でさらにレベルを上げていってほしい。
トップ下での起用となったラムジーは、サッリボールを象徴するようなプレーを幾度となく繰り返していた。
フリックや、ワンタッチでのダイレクトパスを多用し、テンポ良くチームの前線を機能させていた。エリア近くでのキープやタメもお手の物で、フォワード陣にとって大きな助けとなりそうだ。
運動量も申し分なく、エムレジャンやベンタンクールにまだ足りない経験値を感じさせる試合ぶりだった。
ボヌッチに"頼れるキャプテン感"が生まれつつある。デリフトが何度か不安な対応を見せた際、すかさずそのフォローに入り、熟練の守備を見せていた。
前述の通り、ビルドアップにおいても中央のラインで効果的なミドルパスが多く、今後もさらに重要な存在となっていく予感がする。
更新の頻度がなかなか難しくなってきているので、今後のマッチレポートでは、全選手ではなく、一部の特筆すべき選手にのみコメントしていこうと思う。