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【木原氏巻き込まれ事件Vol.2】結局は辞任させたかっただけ?

2023年8月、木原氏の巻き込まれ事件について記事をまとめた。

報道という名目で単に「個人叩き」を続ける文春の報道は「人権侵害」ではないか、という内容だ。同様の発信はX(旧Twitter)やnoteなどでも多く見られ、それについてもこちらの記事にリンクをまとめている。

あれから3ヶ月が経ち、9月の内閣改造に伴い、木原氏は副官房長官を退任した。理由としては、一連の過剰報道により、これ以上の家族への影響を懸念したとも言われている。

実際に、X子さんは一般人であるにもかかわらず、顔写真や過去の写真、家族構成、これまでの遍歴なども週刊誌やネットに晒されてしまった。過去の事件を何も知らなかった子供たちは、これらの報道により過去の事件を知ることになり、精神的に影響を受けているとも言われた。

木原氏巻き込まれ事件については、上田24さんがまとめている記事が大変わかりやすい。

「X子さんは犯人じゃない」取調官も認める

これは2023年11月13日に出た文春の記事である。
このサムネイル画像を見てほしい。「俺が初めてX子の取調べを行ったのは10月上旬。場所は警視庁本部の2階で、100以上の取調室が並ぶ窓のない部屋だった」という文章が添えられ、文春のXアカウントで投稿されている。

この情報だけを見ると、「伝説の取調官」と呼ばれる佐藤氏がX子さんを取調べし、「ホンボシ」と睨んだかのような見せ方だ。
しかし実際に記事を読み進めると 『これは本犯じゃねぇな』と、俺は思った」「『ああ、こいつは犯人じゃないな』と俺は思ったんだ」といった佐藤氏の発言が繰り返されている。もちろんこれらは有料記事なので、購入した者しかその部分は読めない。
記事の本文に反して、いかにもX子さんが犯人であるかのような見せ方には、悪意を感じざるを得ない。

これは「木原事件」ではなく「種雄事件」だ

6月の木原氏の愛人疑惑から始まり、安田種雄さん死亡事件の再捜査、そして種雄さんの元妻であるX子さんへの過去の取調べと、文春の一連の記事は続いた。
そもそもこの事件は、木原氏とX子さんが出会うより随分と前に起こった事件であるし、「木原事件」と呼ばれること自体が、悪意のある印象操作ではないか。
呼ぶのであれば「種雄事件」がふさわしいのではないだろうか。死亡した種雄さん、第一発見者である種雄さんの父親、当時の妻であるX子さん、そしてYさん、Zさんなどの人物も記事には登場する。その事件の当時、木原氏はまったくの無関係で、X子さんと知りあってもいない。

安田種雄さんは覚醒剤を使用していた

「息子は友達が多くて皆に好かれていた」「優しい息子だった」と、記者会見などでも父親が涙ながらに発言していた。
故人を悪く言うつもりはないが、種雄さんは亡くなったときに覚醒剤を使用していたことがわかっている。もともとX子さんが子供たちを連れて家出した理由も、種雄さんのDVが原因だったともいわれており、多額の借金を抱えていたことも知られている。種雄さんが不審死を遂げた当時も、死因は失血死であり、体内からは致死量の覚醒剤が検出されたという。
父親にとっては「優しい息子だった」としても、死亡時に覚醒剤を使用していた時点で、世間の見る目は変わってしまうのではないだろうか。

種雄さんが覚醒剤を乱用していた期間や摂取量などは不明だが、アルコール依存や薬物依存の状態で自殺願望が強くなることは統計からも明らかであることから、当時の警察が「自殺」という判断を下したことも理解できる。

自殺の危険性を高める覚醒剤

これは厚生労働省が発表している「アルコールと自殺の関係について」という文章だが、覚醒剤をはじめとする薬物依存にもあてはまる内容である。

アルコールと自殺の関係について(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/11-4-4.pdf

その他、覚醒剤と自殺の関係について以下の文書を参考にした。

薬物の恐ろしさ(警視庁)
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/drug/drug/shonen.html

薬物問題の現状(犯罪白書)
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h03/h030102.html

覚醒剤(犯罪白書)
https://hakusyo1.moj.go.jp/jp/67/nfm/n67_2_7_2_1_1.html

覚醒剤乱用の危険性(犯罪白書)
https://hakusyo1.moj.go.jp/jp/21/nfm/n_21_2_1_2_1_4.html

覚醒剤には依存性があり、継続使用による慢性中毒の症状として、落ち着きが無くなる、怒りやすくなる、さらに幻覚や妄想などが現れると、凶暴な行為や威嚇行動と、抑うつ状態が重なり、自殺の危険性が高まることがわかっている。

今となっては当時の状況は誰にもわからないが、覚醒剤を打って酩酊状態にあった種雄さんが、判断力低下、暴力的な衝動、さらには情動不安定、幻覚などを起こし、錯乱状態で自殺を図った可能性を考えるのは、見当外れではないだろう。

そもそもX子さんが種雄さんを殺害する理由があるのだろうか?覚醒剤使用者で、DVで、借金のある夫。婚姻関係があるまま、このように明らかに問題のある夫を殺害してしまえば、当然X子さん自身にも容疑がかかり、巻き込まれる可能性を考えるだろう。一刻も早く離れたいとしたら、自身と子供たちの安全を考えて「子供たちを連れて逃げる」を選択するのではないか。

文春に書いてある通り、「伝説の取調官」佐藤氏は「X子さんが犯人ではない」とはっきり言っている。X子さんが犯人だと疑いを持たせるような記事を書き始め、最終的には「X子さんが犯人ではない」という記事を出した文春は、いったい何がしたかったのか。
そしてこれらの一連の報道を、事件に直接関与していない木原氏の名前を出して「木原事件」と名付けたことについても、単に木原氏を叩きたかっただけなのでは、と思わざるを得ない。

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