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【レガシー】ソプター忍者プレイガイド


はじめに

つばさです。
いきなり私事ですが最近結婚したこともあり、これまでのように頻繁にMTGをプレイできなくなってきました。
とはいえ少しずつソプター忍者に関するデータやノウハウもたまってきました。情報を整理しつつ提供することでたくさんの方がソプター忍者を手にとってくれることを願い、再度記事を作成することにしました。

一部有料としていますが、無料部分だけでも相当なボリュームがあります。長くなりますが最後までお付き合いいただければ幸いです。

有料部分では「実際に作ってみたけどプレイのしかた、サイドボーディングがわからない!」、「大会で忍者とあたったけど、どう対処したらいいかわからなかった!」という方の助けになるように頑張って作成しました。気になる方はぜひ購入をご検討いただければと思います。(結婚祝いを贈りたいという方もぜひ!笑)

RT、いいね、コメントなどリアクションがあると次回執筆の意欲になりますので、そちらもぜひよろしく願いします。

それではよろしくお願いします。

更新履歴

■2019年12月20日
・対バント奇跡のプレイガイドを追記
・エターナルパーティー関東に向けた微調整についてを追記

■2019年12月21日
・エターナルパーティー東京用のデッキを公開

■2019年12月28日
・サイドボーディングガイドのin、out枚数が一致していなかった箇所を修正
・エタパで使用したリストでのサイドボードについて簡単に追記
・一部画像の修正
・無料公開エリアを追加

■2020年1月12日
・2019年内のマッチアップごとの勝敗集計を追記
・派生したソプター忍者を追記


ソプター忍者とは

■解説記事
これまでにソプター忍者についての記事を2本投稿しています。プレイにあたって参考になるプチテクニックなどのトピックスもありますので是非ご覧ください。

【レガシー】青黒忍者調整録~ThopterNinjaができるまで~
【レガシー】青黒ソプター忍者~その後とEWレポート~

大変名誉なことにマジックザギャザリング日本公式サイトでも取り上げていただきました。岩SHOWさんありがとうございます。こちらもよろしくお願いします。

■最新リスト
2019年12月2日時点の最新リストはこちらです。

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エターナルウィークエンドから数ヶ月経過してエルドレインの王権の新カードを含めていろいろと試行錯誤してみまましたが、結果的にサイドボードが数枚入れ替わったのとメインのフェッチランド構成を少し見直したくらいでほぼ変更はありませんでした。

本稿の解説などはこのリストをベースとしたものとなります。

※各カードの解説は後半の有料部分で紹介したいと思います。

ソプター忍者のゲームプラン

これまでの記事と重複するところもありますが、あらためて整理したいと思います。
ソプター忍者が目指す勝利への道は大きく3つあります。

①忍者のアドバンテージによる圧殺

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このデッキの主役、忍者達を展開してカードを大量にドローしてリソース差で勝利するプランです。一度4枚ドローできれば勝利は目前です。
一度に9枚ドローなんてこともあります。大量ドローは一度経験すると病みつきになる気持ちよさです。

このプラン①に加えて後述のプラン②、プラン③とあわせて複合的に攻めることになります。

②4/4構築物の高速展開による圧殺

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このデッキ影の主役、《改良式鋳造所》で《羽ばたき飛行機械》、《変わり身ののけ者》を4/4構築物に変身させて圧殺するプランです。《古えの墳墓》や《むかつき》といったライフをリソースに変換するカードを使用するSnTやANTに有効な戦略です。
1T目に4/4構築物が戦場に出ることはソプター忍者ではよく見られる光景で、そのクロックは最速のデルバー以上のスピードで相手を追い詰めます。
《改良式鋳造所》さえ場にあれば、後半に引いてきた《羽ばたき飛行機械》と《変わり身ののけ者》は全て4/4クリーチャーとして運用できます。

③《改良式鋳造所》よる長期戦

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最後はシンプルに《改良式鋳造所》で延々にトークンを出し続けるプランです。青白奇跡のようなコントロールデッキや、サイドボード後の消耗戦に有効で、《改良式鋳造所》は《苦花》以上の活躍を見せてくれます。
《改良式鋳造所》の運用にはマナが必要ですが《苦花》のようにライフの支払いといったデメリットはなく、霊気装置を横に並べて攻撃したり、膠着した盤面に飛行機械になってブロックを回避したり、4/4まで育てたりと状況に応じてさまざまな使い方が可能です。
インスタントタイミングでトークンを生成できるため、プレインズウォーカーを強力に牽制することができます。

《改良式鋳造所》は1枚でも十分に強力ですが、複数コントロールしているとトークン生成速度が飛躍的に向上するため、重ね引きしても無駄がありません。

ゲームプランまとめ

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これら3つのプランをピッチカウンターと除去でバックアップしながら勝利を目指すのがソプター忍者というデッキになります。

成績とアーキタイプ毎の勝率

「なんか面白そうなデッキであることは分かったけど、レガシーで通用するデッキなの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、今のリストに落ち着いてから参加したイベントの戦績を列挙します。

2019/06/30 レガシーリーグ 4-1
1:URデルバーoxo
2:バーンoo
3:氷雪アルーレンxox
4::カナスレoo
5:4色デルバーoo

2019/07/05 信心亭FNMレガシー 2-1
1:UW奇跡oxo
2:WBデスタクxx
3:UW石鍛冶oo

2019/07/07 レガシーリーグ 3-2
1:アルーレンoxo
2:カナスレoo
3:RBリアニ xx
4:アルーレンoxo
5:アルカニストグリコン xx

2019/07/17 信心亭レガシー 1-2
1:カナスレxx
2:ニックフィットxx
3:奇跡oo

2019/08/10 レガシーPWC 0-3
1:エルフoxx
2:青黒リアニxox
3:エンチャントレスxx

2019/08/10 レガシーリーグ 5-0
1:UW石鍛冶oo
2:DDリアニxoo
3:5c人間oo
4:マーベリックoo
5:エウレカテルoo

2019/08/17レガシーリーグ 4-1
1:デスタクoo
2:ドレッジxoo
3:UWr石鍛冶xoo
4:エルドラージストンピィxx
5:エルドラージストンピィxoo

2019/8/17 エターナルウィークエンドアジア 7-2-1
1:マーベリックoxx
2:ミラクルxo△
3:マーベリックoo
4:ホガークゾンバxoo
5:ミラクルoo
6:エスパーブレードoxo
7:バントクロパoo
8:エルドラージストンピーoo
9:ミラクルoo
10:ソプター忍者oxx

2019/9/15 レガシーPTQ 4-3ドロップ
1:UW石鍛治oxx
2:スニークショーoo
3:カナスレoo
4:神秘の炉コンボxx
5:マーベリックoo
6:カナスレxx

2019/10/22 秋葉晴れる屋レガシー 4-1 1没
1:URランドスティール oxo
2:RUGデルバーoo
3:スローデプスxoo
4:オムニxox
5:BUGデルバーoxo
SE1:カウンタースリヴァーxx

2019/11/3 レガシーチャレンジ 5-2
1:UW奇跡 oo
2:デスタク xoo
3:5c人間 xox
4:レン&オーコローム xox
5:5c人間 xoo
6:スニークショー xoo
7:ターボデプス oo

2019/11/9 レガシー神挑戦者決定戦 6-2
1:URデルバー oo
2:ジェスカイツインxoo
3:ジェスカイメンターxoo
4:土地単oxx
5:4c氷雪ミラクルoo
6:青黒リアニxoo
7:BUGオムニミッドレンジxx
8:4Cデルバーoo

2019/11/23 エターナルパーティトライアル@馬場ロコ 4-1-1 2没(新環境)

1:バントフードoo
2:UGオムニoo
3:BUGシャドーxx
4:LANDSoo
5:スニショoo
6:ID
SE1:UGオムニxoo
SE2:スローデプスoxx

勝ちきれていない感は否めませんが、オリジナルデッキにしてはそこそこ高いアベレージを維持できているように思います。
上記対戦結果をアーキタイプごとに集計したのが下記の表です。

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ラーマッチを除く73戦の成績は50勝23敗1分で勝率は 68.5%となりました。(引き分けは負け計算)

デルバー系、SnT系、奇跡などのコントロール系、デスタクやUW石鍛冶などのミッドレンジ系のデッキには70%以上の勝率をマークしており、有利なマッチアップであるといえると思います。

サンプル数が多くなく偏りなどはあると思いますが、トータルでみても7割弱の勝率を出せており既存のデッキと渡り合えるスペックを十分に持ち合わせているといえるのではないでしょうか。

この手のデッキの宿命かもしれませんが、部族デッキは苦手な部類に入ると思います。

墓地利用デッキはメイン戦では不利な戦いを強いられますが、サイド後はかなり改善する印象です。

対ANTはデータがなく定量的な評価ができないのですが、トナプラであたるレベルであれば5分以上に戦えています。対土地単はサンプル数が少なく勝率50%となっていますが、長年土地単を使用している友人とフリープレイをした結果、有利だと感じます。

こちらもデータがありませんが《大いなる創造者、カーン》を使用するデッキや《罠の橋》を使用するようなプリズンデッキは対処すべきカードが処理しきれずに負けることが多く、苦手な印象です。

データは今後も集計していき、どこかでフィードバックできればと考えています。

■2020年1月12日追記
せっかくなので昨年末の対戦結果を追加して再集計してみました。

2019年12月14日 あずまや
1URデルバーoo
2ホガークoxx
3グリデルxx
4感染oo
5デスタクxox

2019年12月21日 MOリーグ
1クラシックジャンドoo
2赤単プリズンoo
34cコントロールxox
4エルフxox
5RBリアニoo

2019年12月21日 MOリーグ
1UGオムニxoo
2アグロロームoo
3チャリス入りデプスoxx
4エルストoxo
5マーベリックoxo

2019年12月22日 エタパ東京
1バントミラクル oxo
2Tin-Fin xoo
3カナスレ oo
4RBリアニ oo
5RUGデルバー oo
6ホガークヴァイン xox
7バントSnT oxo
8グリデル xoo
9ID
SE1ランズoo
SE2ドレッジoo
SE3ボンバーマンoxx

2019年12月28日 夢屋
1:ホガークxx
2:4cメンターoo
3:エルドラージxox
4:ホガークoo

これまでの集計結果に上記大会の結果を加えた表が下記のものになります。

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サンプル数が増えて有利不利が前よりはっきりしてきましたね。

変わらずメタ上位勢に対していい勝率が出せているので一つの選択肢として考慮に値するデッキであるのは変わらないと思います。

ホガークについては、ホガーク全1のうどんさんに3大会連続マッチングして全敗している影響もあってかなり悪いですが、全てのデッキに勝てるデッキは存在しえないので(禁止されてしまうため)悪いところばかりに目を向けるのはやめましょう(笑)

最近のトピックス

■禁止改定

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2019/11/18の禁止改定で《レンと六番》が禁止になりました。

ソプター忍者としては《変わり身ののけ者》と《悪意の大梟》を採用しつつも《レンと六番》を意識した構成になっているため、RUGデルバーとの直接対決を避けたいと思うほど不利なマッチアップではありませんでした。とはいえ《レンと六番》がぶっ刺さってしまう展開もあるにはあったため、退場してくれたことは素直にプラス要素です。

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RUGデルバーに押さえつけられていた奇跡やデス&タックス、URデルバーなどが勢力を取り戻すことを考えると、それらのデッキに高い勝率を記録しているソプター忍者にとってよりよいメタゲームに推移していくのではないかと考えています。

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禁止後の大会結果を眺めていると、多くのデッキが緑をタッチして《王冠泥棒、オーコ》と、《夏の帳》をうまく活用できないか試行錯誤しているように見受けられます。
今後この2枚は《レンと六番》に変わって環境を定義するカードになることも十分ありえるパワーがあると思いますが、どこまで定着するのか未知数ですので今後のメタゲームの推移は要チェックですね。

ソプター忍者からみた対《王冠泥棒、オーコ》は、《改良式鋳造所》や忍者が大鹿にされてしまっても忍術で手札に戻すことができるため、そこまで大きな影響はありませんが4/4構築物をもってしても即座に処理するのが難しいため無視してプレイヤーを攻撃することが多いです。

《夏の帳》に関してはぶっ壊れカードなので早々に全てのフォーマットで禁止されることを祈りましょう。

■GPボローニャ
この記事の執筆中に禁止改定後初のレガシーGPがボローニャで開催されました。

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早速メタゲームブレークダウンがChanelFireballのツイッターで公開されています。予想通り《レンと六番》に抑圧されていたURデルバー、デス&タックス、奇跡が使用率TOP3となっていたようです。これらのデッキとは対等以上に戦えるためこのメタゲームであれば引き続き良い選択肢になりえると思われます。

派生したソプター忍者

記事の反響もあってか各地で様々なバージョンのソプター忍者が試行されていますので、いくつか紹介したいと思います。
まだまだ出始めでこれといった正解がないので自分好みにチューニングして使えるというのも新興アーキタイプの魅力ですね。

■探査クリーチャー型

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エターナルウィークエンドでウメックさんが使用して9位入賞した形をベースにarapakoさんが改良したタイプ。一時期名古屋で勝ち散らかしていましたね。

シナジー前提の単体で弱いカード達を解雇して《瞬唱の魔道士》や《墓忍び》のように単体で強いカードに置き換えているのが特徴です。カウンターも《目くらまし》からマナを伸ばす前提の《呪文貫き》、《否定の力》に置き換わっています。
《変わり身ののけ者》を採用している押し付けるタイプよりも相手と対話する構成になっているため、より的確で高度なプレイが求められるチューニングになっています。

■オーコ型

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あらゆるデッキに《王冠泥棒、オーコ》をタッチするトレンドはソプター忍者も例外ではありません。

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MOリーグ5-0リストに掲載されたこのリストは《王冠泥棒、オーコ》、《氷牙のコアトル》、《突然の衰微》を採用することにより、青黒2色では触ることが出来なかった置物に耐性を持たせています。

《氷牙のコアトル》まで採用してしまうとフェッチする土地に歪みが出て動きがぎこちなくなってしまうため、緑をタッチする場合であっても《悪意の大梟》を採用した方がいいのではと考えています。

■GPボローニャ
タッチ緑のソプター忍者を使用している方が一人いたようで最終成績10勝4敗1分84位という中々な成績を収めているようです。

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ありがたいことにGPボローニャの全デッキリストが公開されているので、カバレージのリザルトから対戦結果を確認してみました。

1:Golgari Depths ○
2:ThopterSword ×
3:BUG Delver ○
4:Lands ○
5:Jeskai Mentor ○
6:Miracles ○
7:Miracles ×
8:Ad Nauseam Tendrils ○
9:Ad Nauseam Tendrils ○
10:Lands △
11:Golgari Depths ×
12:Dredge ○
13:Hogaak ○
14:Golgari Depths ×
15:Sneak and Show ○

やはり対ダークデプス系に対しては少し課題が残る結果になっていますね。ダークデプスが苦手とするデス&タックスが復権したとはいえ、少し意識したサイドボードにした方が良さそうです。

■おまけ ビンテージのソプター忍者(2020年1月12日追記)

本稿はレガシーの記事ですが、ビンテージチャレンジでソプター忍者を使用して4位入賞した方がいましたので参考に紹介しておきます。

LSVによるプレイ動画もアップされていましたのであわせて紹介します。

P9をリアルで集めるのにはかなりハードルが高いですが、MOであればP9は数チケットで買えるものがほとんどなので試しに回してみるのもいいかもしれませんね。

中締め

無料部分は以上になります。
ここまでお付き合いただきありがとうございました。

繰り返しになりますが、ソプター忍者はプレイしていてとても楽しいデッキに仕上がっています。新しいデッキを試したいときなどに候補に入れていただければ幸いです。

有料部分ではデッキに採用しているカード、採用を見送ったカードの解説、アーキタイプ別のプレイガイド、サイドボーディングについて記載しています。

ご購入いただいた方は引き続きよろしくお願いします。

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