決算公告をRPGに例えると、むちゃくちゃ分かりやすくなった件
企業の決算公告って、なかなか難しくて理解しづらいですよね。そこで、今回は企業の決算公告をRPGに例えて、わかりやすく解説してみたいと思います。RPGゲームの要素を使って、企業の財務状況を直感的に理解できるようにしましょう。
これはあくまで、とっかかりとして解説しているだけなので正確な意味を理解するためには正しいサイトで勉強してくださいね👌
今回はたまたま目に留まったPreferred Networks社の決算をサンプルに分析していきたいと思います。
資産の部
【重要】流動資産:企業にとってのHP(すぐに使えるお金や資源)
現金および預金:企業が持つ現金や銀行預金
売掛金:商品やサービスを提供したけど、まだ受け取っていないお金
在庫:販売のために保有している商品や原材料
これらは企業の「HP(ヒットポイント)」に相当し、すぐに使えるお金や資源を示しています。流動資産が多いと、企業は安心して活動を続けられます。
固定資産:企業が持っている装備(長期間使うもの)
建物:会社のオフィスや工場
土地:企業が所有する土地
機械設備:生産に使う機械や装置
車両:営業や配送に使う車
これらは企業の「装備」に相当し、長期間使える資産です。これらの資産は一度購入すると長く使い続けられるので、まさにRPGの装備のような存在です。
負債及び純資産の部
【重要】流動負債:企業に対する攻撃(すぐに支払わないといけないお金)
買掛金:商品やサービスを仕入れたけど、まだ支払っていないお金
短期借入金:1年以内に返済しなければならない借金
未払費用:まだ支払っていない光熱費や給与
流動負債は企業に対する「攻撃」です。これらはすぐに支払わないといけないお金で、対応が遅れると企業のHPが減ってしまいます。
固定負債:企業に対する毒ダメージ(1年以内じゃないけど、いずれ支払わないといけないお金)
長期借入金:1年以上後に返済期限が来る借金
社債:企業が発行した債券で、返済義務がある
固定負債は企業に対する「毒ダメージ」です。今すぐではないけれど、いずれ支払わなければならないお金であり、長期間にわたってじわじわと企業に影響を与えます。
純資産:企業の自己資本(HPを回復するアイテム)
株主資本:株主からの出資金
【重要】資本準備金:株主からの追加出資や利益の積み増し
【重要】利益剰余金:過去の利益の蓄え
新株予約権:将来の株式購入権
純資産は企業の「自己資本」です。これらは企業が蓄えた資金や株主からの出資であり、企業がピンチの時にHPを回復するアイテムのような存在です。
損益計算書の項目
売上高:企業が得た総収入(経験値)
例:商品やサービスを売って得たお金
売上高は企業が得た「総収入」、すなわち経験値です。これを増やすことが企業の成長につながります。
売上原価:売上を得るために直接かかった費用(戦闘コスト)
例:商品を作るための材料費や仕入れコスト
売上原価は売上を得るために直接かかった「戦闘コスト」です。これを差し引いて、企業の実際の利益が計算されます。
売上総利益:売上高から売上原価を引いた利益(純粋な経験値)
例:売上高 - 売上原価
売上総利益は純粋な「経験値」です。ここからさらに事業運営にかかる費用を差し引きます。
販売費及び一般管理費:事業運営にかかる費用(維持コスト)
例:広告費、従業員の給与、事務所の家賃
販売費及び一般管理費は事業運営にかかる「維持コスト」です。
営業損失:売上総利益から販売費及び一般管理費を引いた結果(戦闘の損失)
例:売上総利益 - 販売費及び一般管理費
営業損失は「戦闘の損失」です。本業の損益を表します。
営業外損益:本業以外の利益や損失(サブクエストの結果)
例:受取利息(プラス)、支払利息(マイナス)
営業外損益は「サブクエストの結果」です。本業以外の活動による損益です。
経常利益:営業損失と営業外損益を合計したもの(サブクエストも含めた総合経験値)
例:営業損失 + 営業外損益
経常利益は「総合経験値」です。本業とサブクエストを合わせた結果です。
特別損益:特別なイベントによる損益(ボス戦の結果)
例:固定資産の売却益や災害損失
特別損益は「ボス戦の結果」です。特別なイベントによる損益です。
税引前当期純損失:税金を引く前の最終的な損失(最終結果の前)
例:経常利益 + 特別損益
税引前当期純損失は「最終結果の前」です。税金を引く前の最終的な損失です。
当期純損失:税金を引いた後の最終的な損失(ゲームオーバー)
例:税引前当期純損失 - 法人税等
当期純損失は「ゲームオーバー」です。税金を引いた後の最終的な損失です。
まとめ
企業の決算公告をRPGに例えると、財務状況を直感的に理解しやすくなります。以下にまとめます:
流動資産:すぐに使えるお金や資源(HP)
固定資産:長期間使うもの(装備)
流動負債:すぐに支払わないといけないお金(攻撃)
固定負債:いずれ支払わないといけないお金(毒ダメージ)
純資産:会社の自己資本(HPを回復するアイテム)
売上高:総収入(経験値)
売上原価:戦闘コスト
売上総利益:純粋な利益(経験値)
販売費及び一般管理費:維持コスト
営業損失:戦闘の損失
営業外損益:サブクエストの結果
経常利益:総合経験値
特別損益:ボス戦の結果
税引前当期純損失:最終結果の前
当期純損失:ゲームオーバー
また次の項目が重要だと個人的に思いました。
流動資産:企業にとってのHP(すぐに使えるお金や資源)
流動負債:企業に対する攻撃(すぐに支払わないといけないお金)
資本準備金:株主からの追加出資や利益の積み増し
利益剰余金:過去の利益の蓄え
企業の財務状況を健全に保つためには、流動負債(すぐに支払わなければならないお金)を減らし、当期純利益を増やし、利益剰余金を積み増していくことが重要です。
これで、企業の決算公告もRPGゲームのように楽しく理解できますね!
僕の分析方法
1. 当期純利益または損失を把握する
目的:今年度の収益性を評価する。
2. 利益剰余金を見て、会社の健全性を評価する
目的:過去の累積利益や損失を評価する。
3. 純資産合計を見て、会社の体力を確認する
目的:総資産から総負債を差し引いた純粋な資産を評価する。
追加で見たら便利な指標
自己資本比率(65%)
目的:企業がどれだけの資産を自分のお金(自己資本)で賄っているかを示します。財務の健全性を評価するために重要です。
計算方法:純資産合計 / 資産合計
説明:会社が持っている資産のうち、どれだけが自分のお金(株主からの出資や利益の蓄積)で賄われているかを示します。高いほど、会社は借金に頼らずに運営できていることを意味します。
負債比率(35%)
目的:企業がどれだけの資産を借金で賄っているかを示します。企業の財務リスクを評価するために重要です。
計算方法:負債合計 / 資産合計
説明:会社が持っている資産のうち、どれだけが借金で賄われているかを示します。高いほど、会社は多くの借金を抱えていることを意味し、財務リスクが高いことを示します。
流動比率(506%)
目的:企業が短期的な支払い義務をどれだけの割合でカバーできるかを示します。短期的な支払い能力を評価するために重要です。
計算方法:流動資産 / 流動負債
説明:流動資産が流動負債に対してどれだけカバーできるかを示します。この比率が高いほど、会社は短期的な支払い能力が高く、経営が安定していることを意味します。ーできるかを示します。
当座比率
目的:流動比率より厳密な短期的支払い能力の評価。
計算方法:当座資産 / 流動負債(当座資産 = 流動資産 - 在庫)
説明:在庫を除いた流動資産が流動負債をどれだけカバーできるかを示します。
純資産比率
目的:企業の純資産の割合を評価するために重要。
計算方法:純資産合計 / 資産合計
説明:企業の資産のうち、どれだけが純資産として保有されているかを示します。
売上総利益率(68%)
目的:企業の収益性を評価するために重要。
計算方法:売上総利益 / 売上高(売上総利益 = 売上高 - 売上原価)
説明:売上高と売上原価を見て計算します。この利益率は、製品やサービスの直接的な収益性を評価するのに適しています。
純利益率(-40%)
目的:企業の総合的な収益性を評価するために重要。
計算方法:当期純利益 / 売上高
説明:売上高と当期純利益(または純損失)を見て計算します。この利益率は、会社全体の収益性や経営効率を評価するのに適しています。