図書館の大魔術師と7thGARDENの世界観について
※本記事は図書館ファン向けです。『図書館の大魔術師』4巻収録分までと泉光先生Twitter「#アトラトナン大陸の歴史」の内容を含みます。
※『7thGARDEN』の重大なネタバレにはならないようにしますが、ネタバレが嫌な方はブラウザバック推奨です。
はじめに
泉光先生の前作『7thGARDEN』。
未完で終わっていることもあってあまり読む気はなかったのですが、下記ツイートを見て「読まなきゃ!」という気持ちになりまして、とりあえず最後まで読みました。
今更も今更で泉光先生の『7thGARDEN』読み始めたけどコレ『圕の大魔術師』とうっすら世界線繋がってるやつか…!!出版社違うから油断してた!!#図書館の大魔術師
— 旅タコ🇨🇿アルライター (@Takosan_ha_umai) February 5, 2021
7thGARDEN 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 泉光 https://t.co/pmEiVrOk8w @amazonJPより
結論から言うと、1巻と2巻で、図書館と世界観を共有していることが匂わされます。
もちろん図書館のストーリー考察に役立ちそうな情報ありませんが、考察という名の妄想が捗るので、来月のgoodアフタヌーン発売まで図書館成分に飢えている人は是非どうぞ。
とっても大きな図書館
新大陸(ルビ:アトラトナン)の巨大図書館の話か (2巻 P69)
アトラトナン大陸 最近発見された新大陸なんだ
文明水準は低いんだけど、とっても大きな図書館があるみたい (2巻 P200)
とっても大きな図書館があるアトラトナン大陸……どこかで聞き覚えがありますね。
7thGARDEN世界は魔法のない近世ヨーロッパ的な世界観なので、おそらく空からではなく海からアトラトナン大陸に辿り着いています。
ということは、その頃には灰白色の死は晴れているわけですね。図書館のストーリー中で何かしらの解決があるかも…?
しかも、その頃まで中央図書館は存続しているとのこと。作中で何か危機が訪れても安心できますね。
ちなみに7thGARDEN世界、だいたい第一次産業革命の初期でして、資本主義の成立に合わせて植民地からの収奪が過酷になっていく時期ですね。これからアトラトナン大陸にどんな受難が待ち受けているのか…。
というか、民族名の由来がネイティブ・アメリカンの部族名なのはもしかしてそういうことですか…?
宗教
エクシブ全体に伝わるアンティクオリスト教
アーミス地域一帯の起教
ナワト最大勢力のナワト教
アトラトナン大陸のアロム教
テスカトリのイシュ教(1巻 P157)
エクシブは7thGARDENの舞台となる地域です。
(「エクシブ地方 世界に7つある大州の1つ」2巻P201)
アーミス地域という名前に見覚えはないものの、「起教」という単語は図書館世界においてカドー族の宗教ですね。
もしかすると太古の昔に接触があったとか…?
ただし、アーミス、ナワト、テスカトリは2巻 P200-201の地図を見るかぎりエクシブと地続きに見えるので、アトラトナンとの接触はそこまで大きいものではないかと思われます。
また、アロム教が図書館世界に登場していないのも気になりますね。
作中や泉光先生Twitterの「#アトラトナン大陸の歴史」でも出ていない名前なので、図書館の作中時代より後に生まれた宗教かもしれません。
おまけ
タシュカリ……アトラトナン大陸に伝わるとうもろこしのパン。未開の地の料理としてエクシブでは馬鹿にされている。(2巻48P)
シオが2巻で市場で買ったりミホナに勧めたりしているタシュカリは、トウモロコシでできているそうです。
ちなみにマリー・アントワネットみたいな王妃様が「麦がなくてパンが作れないなら、コーンでタシュカリを作ればいいじゃない」と発言して断頭台の露と消えます。
さいごに
ここまで7thGARDEN世界と図書館世界が世界観を共有している前提で話してきましたが、図書館の連載化にあたって、7thGARDEN連載時に想定していた世界観に修正が入ったかもしれませんし、そもそも名前と図書館が共通しているだけで全く別の世界観かもしれませんので、あくまでも妄想の域を出ないことをご承知おきください。
図書館世界ではマナを操る術が確立されているのに対して、7thGARDEN世界ではマナだったり魔法だったりが一切登場しない等、本当に同じ世界なのか気になる点もありますしね。
ちなみに、2巻P200-201の見開き地図ではアトラトナン大陸の端っこが地図に写っていたりします。これまた図書館の考察に役立つわけではありませんが、色々と妄想したい方は是非どうぞ。電子版で買えば泉先生へのお布施にもなりますしね。
ここまでお読みいただきありがとうございました:D