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ローエンドGPUで画像生成

今週もハードオフに行ってきた。ハードオフの中古品は高くて買う気が起きないが、ジャンク品はたまに掘り出し物があるからやめられない。まあ、基本的に掘り出し物というのは、店員が間違えたあるいは面倒くさくなって適当な値段をつけたか、あまりにも供給過多で一掃するためにつけたかのどちらかだと思う。今回たぶんチェックが面倒くさくて見た目で安物だと判断したものを買ってきたので、それで画像生成でもしようと思う。

今回みつけたもの

ジャンクコーナーでPentium G4560と型番がはっきりしないビデオカードを見つけた。Pentiumは今日の主題じゃないので置いておくとして、ビデオカードはジャンク箱に入っているものでよくてGeforce600番台、それよりも古いものが多い。性能もいまいちなため殆ど見向きもされない。今回見つけたものは、ぱっと見500番台っぽいチープなクーラーに、古いGPUの特徴であるDVIがついていた。型番もボード上どこにも書いていない。だから同じように放置されていたのだと思う。ただ、よく見てみるとDPが3ポートにHDMIがついていた。HPのロゴがあるのでどうもHPのPCについていたものらしい。

裏のFCCのロゴの横にNVIDIA PG301と書いてあった。PG301で検索してみると、NVIDIAのGeforce GTX 960を使ったリファレンスデザインの型番らしい。CUDA12が使えるチップで550円はかなり安い。動かなくてもまあ問題ないや。という感じで買ってきた。
たぶんチップのグリスはカピカピだとおもわれるので、まずはあけてみる。

28nmだけあってでかい

案の定カピカピだった。ビデオカードもCPUも数年に一回はグリスを塗り直さないといけないのはめんどいよね。というわけでざっと綺麗にして取り付けてみる。

普通に認識した。ちゃんと960だった。たぶん性能的にこのまえ秋葉で買ったGeforce1050とだいたい同じじゃないかと思う。その辺を比較してみよう。

ConfyUIできちんと認識した。この前知ったのだが、最近の画像生成AIは基本的にCUDAのバージョン12.1以上が必要なようで、それをサポートするビデオカードはGeforce GTX900以降になる。700以前はいくら性能が高くとも使えない。今回買った500円の960は、遅いながら少なくともCPUよりは高速に絵を生成できると思う。

解像度は512x768。20step

GPUの違いを見るために同じ条件で時間を測定していたもので以前と代わり映えしない絵で申し訳ない。

VRAMは2GBしかないため、モデルは2つにわけて入れ替えて実行されているようだ。結果は51.66秒。これだけだと速いんだか遅いんだかはっきりしないので、いままでまとめたものを貼っておく。CPUは第四世代のi5-4690(4コア 3.9GHz)でメインメモリは16GBという構成だ。お世辞にも高速なPCではない。なんなら運がよければハードオフで2000円くらいで同じくらいのものが買える。

960は、1050とほぼ同じくらいの性能だった。一枚1分くらいかかるが、耐えられないほど遅いわけではないくらいの時間だ。まあでも500円で画像生成ができるのは結構いいかもしれない。画像生成はどういうものか触ってみたいが、糞高いGPUを買わなくてはいけないと思っている人には、お試しはできるいい例になったかもしれない。
試した 4つのGPUのうち、モデルがVRAMに収まったのは1060だけだった。970は4GBのメモリをもっていて、今回ためしたモデルサイズは3.6GB程度だったが、それでも一度入れ替えを行っている。最低限6GBのメモリは必要だということになる。でもまあよほどでかいモデル出ない限り8GBもあれば十分だと思う。

ちなみに前も書いた気がするが、Ryzen5900XにGeforce3090だと同じ条件で2秒切るくらいなので、気合をいれて画像生成をしたいならやっぱりごっついビデオカードがあったほうがいいかもしれない。


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