PCをいじる
アリエクで中国のデータセンターで使われていた型落ちのxeonが安く大量に売っている。ただのxeonだとマザーボードがブレードサーバ向けのクソデカボードで個人で使うには扱いにくいのだが、さすが商売の国、中国だけあって型落ちのxeonのためにデスクトップ向けのマザー(MicroATXからATXサイズ)をわざわざ作って売っていたりする。
大体構成にもよるが、CPU単体だけでなく、マザーやメモリとセットになったものがだいたい1万円から3万円くらいの範囲でさまざまなバリエーションで売っている。売っているXeonは、coreシリーズで言えば、第2から第5世代くらいのものだ。コードネームで言えば、Sandy bridge, Ivy bridge, Haswell, Broadwellくらいだ。
なんだ、今14世代だから、12から9世代も前のCPUかよ古すぎ!と思われるかもしれないが、SandyおじさんがまだいるくらいIntelは第2世代から第10世代くらいまでCPUの性能はあまり向上していない。そのためこのくらいの世代でも今でもそこそこ通用する性能があり、さらにXeonであるため、コア数がすごく多い。1500円くらいのCPUでも10コアくらいあったりする。欠点は通常の方法ではWindows11が入らないことだが、ValveがSteam Deckを出したおかげでLinuxのエミュレーション性能がすごく向上していて、個人的にはそろそろWindowsは卒業できるんじゃないかと思っている。
上は、昔買ったDellでリース明けのAlienwareにPop!_OSを入れて、Lutris上でFF14ベンチを動かしたものだ。Windowsで動かしてもたぶんこの構成だと20000いかないと思うので、ほとんど遜色ないといえると思う。最近はゲーム以外のGUIなアプリはChrome(Edge)、Discord、Spotify、VScode、Steamがあればあとはなにもいらないが、これら全部Linuxはネイティブアプリがあるのでいつ移動しても問題ない気がする。
中華Xeonの話にもどると、去年くらいに件のCPUとマザーとメモリがセットになったものを買っていて、今日はそれをいじる様子でも日記にしようかなと思ったのだが、先日ハードオフに行ったら、同じような構成のPCが安価に売っていたのも買っていたので、それに関して今日は書いていきたい。
買ってきたのは、白いクーラーマスターのケースに件の中華xeonマザーに16GBのDRAM、CPUはXeonのE5-2670 v3(12コア24スレッド、最大3.1GHz)、GeforceGTX970、256GB SSD+1TB HDDがついたもので15000円だった。アリエクだと、同じ中華マザーとCPUとメモリが大体1万円くらいなので、中古であることをおいておけば、+5000円で一式そろっているのはだいぶ安いと思った。Windowsのライセンスもなぜかついているし。
これをこのまま使ってもいいが、もう少し性能をよくしようと思う。Xeon E5 V3が載る中華マザーはV4も載る。CPUはアリエクで、18コアのV4が7000円で売っているのでそれを購入した。今回はクロックはそこそこで、コア数がたくさんあるものにしたが、もしゲームを考えているのであれば、コア数よりも動作周波数とL2のキャッシュ量が多いものを買ったほうがいいと思う。まあこの辺の情報はyoutubeに動画がたくさんある。CPUは一週間くらいで到着した。
V4はBroadwell世代で、Coreシリーズで言えば第5世代に相当するものだ。第5世代はデスクトップ向けにあまり作られておらず、たぶんノートPCとミニPCで多かったと思う。いわゆるrefreshと言われるやつなので、あまり性能差はなく、多少省電力になってるくらいだと思う。このころはRyzen前夜でIntelは今後自作向けのCPUを出さないとか言ったりしてイキって舐めプが目立っていた。2695 V4は18コアで、最大周波数が3.3GHz。L3キャッシュが45MBある。ゲーム用には周波数がちょっと物足りないが、サーバで仮想マシンを複数動かしたり、AIの処理を捺せたりするのであればなかなかおもしろいんじゃないかなと思う。私は今回このPCで、エバークエストのマルチクライアントを動かすのに使おうかと思っている。
メモリはMicronのECC16GBだったので、さらに同じメモリをアリエクで16GB分買って、合計32GBにした。サーバ用途であればちょっと少ないが、これは追々買えばいいかなと思う。この手のサーバ向けのメモリもアリエクではすごく安く売っている。
CPUの性能は以下のような感じ。
マルチの13000は、だいたいCore i7-10700K(12600)より性能がよく、Ryzen7 3800XT(12900)と同程度で、Core i9-10900/11900(13300)よりちょい劣る感じだ。ただ、シングル性能はそれらの半分程度しかない。簡単に言ってしまえば、CPUの数だけで勝負しているというものだ。一部のゲームでは性能はかなり落ちてしまうと思う。ただ、それなりにちゃんと作ってあるものであればそれほど悪くはない。
ここまでで、CPU/MB/MEM15000+CPU7000+MEM3000なので、25000円だ。ここで、蝉族のクソ安いM.2のSSDを載せればかなりコスパがいいマシンになると思う。とは言え、ゲーム目的だとシングルスレッドの性能が気になるだろうからRyzen5 5600あたりで組めば、CPU17000+MB6000+MEM7000で30000円とまあ、大体同じくらいの価格で組めるかもしれない。5600は6コアなので、マルチはいまいちだが、シングルスレッド性能が高いのでゲーム向きだと思う。でもただ単に安いPCはロマンがないんだよねえ。
ロマンといえば、データセンター向けGPUの中古型落ちがこれまたアリエクで売っている。この間ひとつ買ってみたので、次回はそれをネタにしてみようと思う。
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