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ヤフオクで動かないCPUを買う

前回寝床にある一体型のPCのCPUをアップグレードした。性能はそこそこあがって快適になった。まだレトロとはいわないものの、古いPCのCPUを最新にするのは値段も安いし結構いいんじゃなかろうか。そういえばこの前1000円で買ったDELLが4コアのXeonをつけているので、それをもっと上にあげようと思う。DELLのPCなのでオーバークロックはできない。そう考えるとi7-4790あたりが一番いいんじゃなかろうか。

というわけでアリエクやらいろいろ調べたがヤフオクが一番安くてに入りそうだ。普段は4000円くらいするところを3000円でかうことができた。こりゃ運がよかったかもしれない。

封筒の端にCPUの膨らみが…

しかし届いたものは普通の茶封筒にプチプチにもくるまれずにCPUだけ入れられたものだった。送料250円とったくせに、普通に110円でおくってきやがった。小銭を稼ぐなあ。

なんかシミがたくさんある

こんな感じでポロッとCPUがでてきたときの絶望感といったらちょっとないと思う。さらに、なんか裏のパッドの色がおかしいところが結構ある。ただ、CPU裏面のコンデンサはちゃんとついていた。

一応4790ではある。早速とりつけていこう。まずはいままで付けていた300円だか500円で買ったXeonをとりはずす。

こいつはドフの青箱に乱雑に入っていたがちゃんと動いてくれた

CPUの裏面には変色したパッドがいくつもあったが、一応アルコールで拭いても全く落ちなかった。もしかしたらそういう色なのかなと思い、そのまま載せ替えてグリスを塗って、電源ケーブルをいれる。ケーブルをさした瞬間、ファンがすごい勢いでまわり、そのまま回り続けた。画面もでない。なんとなく嫌な予感がするが、一度電源ボタンを長押しして、ちゃんととめて、改めて電源をいれてみる。だが、起動せず…その後何度か電源いれなおしたり、ためしてみるもうんともすんとも言わない。こ、これは完全に掴まされたか。

改めてヤフオクの商品ページをみてみよう。

なんと写真が表面のひとつしかなく、変色しているCPUの裏の写真がない。商品説明も動くとも動かんとも書いていない。これは完全に私のミスだ。ちゃんと商品をみていればこいつは怪しいというのがわかったと思う。安さに完全に目がくらんでしまった。送り方が封筒に緩衝材なしでおくってきたのもどうせ動かんしどうでもいいだろ的な感じだったのだろう。これで文句を言うと面倒くさいことになるやつだ。
このまま泣き寝入りするのはもったいないので、もうちょっと悪あがきをしてみよう。この間アマゾンで買ったデジタルな顕微鏡で裏のパッドをみてみる。

これめちゃくちゃ便利

ストリートジャンカー協会でおすすめしていたのだが、これはすごいね。ちゃんと見える。液晶もみやすいし、なにかラグがあるわけでもない。肉眼ではただの変色にみえたものは全部焦げだった。結構な数のパッドが焦げて黒くなっている。なんかどこかをショートさせてすさまじく燃えたPCから取り出したやつを売ったんだと思う。これは悪質だなあ。
ただ動かなかったのはワンチャン焦げている端子で導通しなかったからかもしれない。しかし真っ黒になるくらいだとかなりの電圧がかかった可能性もあるのでさすがにコアもやられているかなあ。
ということで、顕微鏡を見ながら、焦げたパッドをデザインナイフでひとつひとつ削ってみた。30分くらいかかったかなあ。でもこの顕微鏡のおかげで全然苦労しなかった。もともとはハンダの作業をするのに買ったがまさかこんなことにも使えるとはおもわなかった。一通り削って金メッキが剥がれて地がでてしまったが、まあしょうがない。

その後、またCPUをとりつけてグリスを塗ってファンをつけて、電源を挿した。今度もファンが最初けたたましくまわったがすぐにとまった。もしかしてうまくいったのか。おそるおそる電源ボタンを押すと、なにごともなかったかのように起動した。

うひょー

うおーすごい。ちゃんと立ち上がった!一応CPUは生きていたようだ。やった!ジャンクCPUをちゃんと動かすことができた!年甲斐もなくガッツポーズをだしてしまった。

ちゃんと8スレッド認識している。いやーよかったよかった。しかし、今回のはいい勉強になった。恐ろしいのはメルカリだけじゃないなあ。ものを買うときはちゃんとみないとだめだなあ。アリエクだといつも気をつけているのに、ヤフオクは日本だからと舐めてかかってしまった。これは反省しないと。

一応両者のCinebench R15の違いをはっておく。スレッド数が倍になってもそれほど性能はかわらないようだ。クロックは多少あがっていて、そのへんを加味して35%程度の性能向上らしい。それほど悪くないんじゃないかな。

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