コンセプトを考える2
2年ぶりにバーベキューパーティに誘われた。禍はまだ終わっていないが、私が住んでいるところでは、もう罹っても死なないし、ちょっとした風邪程度の認識になってきているのだろう。パーティの会話のなかでも、4月くらいから国内線だけだと思うが、飛行機の中でのマスクは必須ではなくなるとか話をしていた。そのついでで、パーティの主催者まで「俺も先々週くらいまでかかっていた」と言い始めた。気づいたら誰もマスクをしていない。最後のお別れで握手をみんなしていて、え?おまえ握手しない派?みたいな冗談まででていた。恐ろしい話だ。だが料理はうまかった。鳥の丸焼きやサーモンを焼いたのとか、ただ単に肉をやくだけではなかった。ピザを焼く窯があって、呼んでくれた主人の高校生になる子供が、生地にチーズとソースと具をのせて、それでバンバンピザを焼いていた。その年でこれだけホスピタリティあふれることを自分はできただろうか。その年頃だと日本では「なんで親父の友達もてなさなければいけないんだよ。関係ないだろ、めんどくせー」くらいなものだが全然違うなあ。私も親孝行しないと。
今日も引き続きコンセプトを考える。前回は古いゲームはQoLが足りず、エミュレーションサーバを作るなら、LazarusのようにQoLを考えるべきだというところまで話をした。
Lazarusの問題点は、コンテンツの消費の速度にある。ゲームプレイの基本的な流れは、レベル65くらいまでKurns→Mistmoore→Gunthak/CoM→Dulak→Nadoxという順番であげて、その後、お金をためてBazaarである程度装備を整えてから、SST→VT→PoPの低Tier→PoP→レベル70くらいまであげる→GoD→OoWという感じでLuclinの後半から実質はじまっていて、無印、Kunark、Velious、Luclinの前半が完全に死んでいる。まあ、ライヴでもLuclinの前半は登場した瞬間から死んでいたが。EQemu的には今DoNを絶賛開発中だ。ただいつでてくるか全然わからない。たぶんかなり時間がかかると思う。Lazarusはこれからオリジナルコンテンツで食いつないでいかなければならない。これは大変だ。
PvEはPvPと違って、ユーザーのコンテンツ消費速度と開発側のコンテンツ提供速度との勝負だと思う。たいていユーザーのほうが早い。そうなった場合の解決手段は私が知るところみっつある。ひとつはコンテンツの消費速度を遅くする施策をいれる、もうひとつはPvPを導入することで、もうひとつはラダーあるいはリーグ制にすることだ。
消費速度を遅くする施策は簡単だ。成長するために必要な経験値を極端に高めたり、アイテムのドロップ率を極端に落としたりすることだ。これはかつて(今も?)の韓国の量産型MMOによくあった。ついでにビジネスに結びつけてお金を払うと経験値ボーナスをつけて成長しやすくしたりする。これは外国ではP2Wと言われて嫌がられる。私も好きじゃない。Lazarusも一応運営にお金を寄付すると経験値ボーナスのポーションを買うことができるが、このポーションは使用するとサーバ中の人全員に恩恵があり、またGMもたびたび使ってくるのでプレイヤーからはP2Wだとは思われていない。その辺はよく考えていると思う。
PvPを導入しているわかりやすい例はWoWやESOとかだ。ESOはともかくとして、WoWはPvEとPvPを完全にわけている。PvPの装備はPvEでは弱いし、PvEの装備はPvPで役に立たない。レイド団体のキャラクターがその装備で圧倒するようなことを避けている。まあでもMMORPGでPvPをメインでやりたいひとはそれほどいない気がする。本当にPvPが遊びたいならFPSを遊んだほうがずうっと楽しいと思う。そもそもこのゲームはRPGだ。
最後は正式な名前はわからないが、ラダー制あるいはリーグ制にすることだ。Diablo2がたぶん最初で、PoEがそれをずうっと洗練させている。簡単に言えばある一定期間たつとリセットするというものだ。PoEの場合リセットといっても、キャラが消えるわけではなく、スタンダードという魑魅魍魎の巣に落とされる。P99でも、GreenとBlueというサーバをふたつつくってもっとスパンが長いが似たようなことをやろうとしている。リセットはインフレを防ぐという意味でも非常に開発側からみるとやりやすい。ただ、リセットは人によっては好き嫌いが激しい。私は個人的には好きではない。
と、グダグタ書いたが、コンテンツの消費速度を抑える銀の弾は存在はしない。結局今あるものでなんとかしなければならない。ただ運がいいことに、今のEQemuは1+8個の拡張まで入っているので、それを全部まぜてきちんとTierにわけて、死にゾーンをつくらないようにすればかなりのコンテンツ量になると思う。次回はコンセプトの話からずれるが、Tierわけの話をしたいと思う