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液晶を直す(2枚目)

前回横線が入った液晶を直して手応えを感じたので、今回も液晶を直そうと思う。今回の犠牲者はこれ、

LG 25um58

またLG製で恐縮だが、コロナ前くらいにEQでマルチアカウントで遊ぼうとサブPC用に買ったディスプレイである。25インチで解像度は2560x1080という、Full HDをちょっと横長にしたものだ。このPCはコロナ禍中大いに活躍したが、帰国して同じように使おうと思ったらなぜか電源がはいらなくなってしまった。正確にはLEDは光るが画面が定期的にうっすらと点滅して表示されない。

すごいボケた

そもそも動かないので、写真でとってもいまいちピントこないな。電源がはいってもまともに動かないので、たぶん基板のコンデンサが膨らんでだめになったんじゃないかと思い、あけて中をみてみようと思った。そこで開け方を調べてみたらインドネシアの人が全く同じ液晶で同じ症状を直していた。大変運がいい、というかこの液晶には潜在的に壊れる問題があったということらしい…

入力はHDMIがふたつだけ。VGAはもちろんDPもない思いっきりの良さ。スピーカーもUSBもない。この手の液晶はなにが問題かというと、蓋をあけるのがすさまじく大変なことだ。ネジではとまっておらず、プラスチックの爪ではめ込んである。大抵あける間に爪かガワのプラスチックを割ってしまう。

底のネジをふたつはずして

あとはプラスチックのピックや棒をつっこんでぐりぐり開ける。いやーめちゃくちゃ面倒くさい。これが簡単ならもっと液晶の修理が楽しくなるんだが。 インドネシアの人も動画の6割くらいがケースをあけるだけだった。

この爪

この爪が非常にはずれにくい。しかも合計12個もある…まあとりあえず大きなキズもなくはずすことができた。

中身

上のケーブルはLEDの電源、右のケーブルはコントローラのケーブル左の二本がTCONからの制御信号だ。ACアダプタでつながるため、電源基板はない。

制御基板

この前の43インチと違って制御基板とTCONが同じチップになっていた。解像度もそれほど高くないし統合できるのだと思う。あと基板にコネクタが直接ついているため、かなり安く作れているのだと思われる。

で、動画によると、このゲートドライバの制御基板を覆っている鉄板が制御基板にくっつきすぎてショートしてしまいまともにうごかないとか。

蓋をとった下にある基板。たしかに基板の下をみると端子がむき出しになっており、重力か衝撃でくっつきそうだ。これは設計ミスってやつだな。

マスキングテープはダクトテープと並ぶ万能な道具

動画では覆っている鉄板にフィルムを間にはさんでいたが、そんなものはないので、マスキングテープで覆うことにする。これでショートすることはなくなると思う。とりあえず基板に接しそうな場所は全部テープで覆うことにした。これでいけるんじゃなかろうか。一回つないでためしてみる。

うおー映った!こうやって直った瞬間がなんともいえず気持ちがいいね。このディスプレイは横にかなり長く普通に使おうとすると高さが短くいまいちな気がするが、IPS液晶であるので縦長のディスプレイとして使うのが便利なのかな。せっかくなおったし活用しようと思う。

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