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PC-486MUを買う

今週もハードオフに行ってきた。ハードオフのジャンクは楽しい。まあでも毎回なにかしらいいものがあるわけではない。3回行って1回おもしろいものがあるかどうかといったところか。

電源と音源と電源ケーブル

今回は、ジャンクではなく中古品だが、550Wの80plus Platinumな電源(3000円)と、PCIeのサウンドブラスター(300円)、そして100円の電源ケーブルだった。Creativeは今となっては知らない人が多いかもしれない。サウンドは今ではビデオカードについているものを使うかマザーボードについているものを使うのが一般的だが、かつては音源カードをつけなければ音がでなかった。サウンドブラスターはいろいろある音源でもそこそこ高級品だった。昔昼飯や夕飯で中華料理屋に行く途中でCreative本社の横をよく通ったものだ。なんかひっそりしていて活気のない社屋だった。今回買ったものは、音源カードをだしていたころの最後のほうだと思う。

と思ったらまだ普通に売っていた。ただ対応しているOSがWindows7までだなあ。まあ、今回も買ったはいいけど使い道がない。
電源は、80plus platinumだというだけで買ってしまった。

各種グレードと効率

これはwikiからもってきたものだが、電源は変換効率がすごく重要だと思う。80plus無印で80%で、それとgoldを比較すると、7から10%程度効率が違う。電気代もこの分違うのはばかにならないと思う。そういう意味だとBronzeもちょっとイマイチな気がする。こんななかでGoldより上のPlatinumが結構いい値段でうっていたらつい買ってしまう。

最後の電源ケーブルだが、この間ヤフオクで、また98を買ってしまった。買ったのは98互換機のPC-486MUだ。98でDOSのゲームを遊ぶには音源がちゃんとしているものが必要だが、ちゃんとしているMate Aシリーズは高い。なら、比較的安価な互換機がいいんじゃないかということで狙ってみた。ただこのPC-486MUはオークションでは動くかどうかもわからないもので、特に中身の写真もなく、電源のケーブルもちぎれているというものだった。

見た目ほど小さくない

電源はNECのものと違って電源ケーブルのメスのソケットがあるのではなく、よくある家電のように電源のケーブルが電源から直で伸びているタイプだ。そしてその根本が切られている。

これはひどい

ただ、これくらいなら簡単に直せそうだ。というわけでハードオフで適当な電源ケーブルを買ってきた。まあここを直したからといってこのPCが起動するかどうかわからんが。とりあえず中をみてみよう。このPCは今まで買ったものと違って結構汚い。

Cバススロットの下あたり

グラフィックスはシーラス・ロジックの5428だった。メモリは1MBらしい。このチップはISAバスかVLバスのどちらかが使えるが、このPCだとどちらでつながっているのだろうか。普通に考えると、CPUからも離れているし、周囲にあるEPSONとロゴのあるチップのいずれかがISA-Cバス変換をしているんじゃないかなあ。

すごいホコリだらけ

CPUはなんとデフォルトの486SX-33MHzでなく、オーバードライブプロセッサがつながっていた。しかもDX4相当にするのではなくて、Pentium相当にするものだった。周波数はたぶん33MHzの2.5倍で83MHzだと思う。あと、メモリは基板の上のSIMMスロットだけでなく増設用のボードまでついているようだ。オークションでは中身をうつしていなかったので、てっきり全部デフォルトだと思っていた。これは結構当たりなのではなかろうか。まあ、でもどうせDOSゲームしか遊ばないからどうでもいいんだけどね。

スピーカーはNECの98よりでかかった
IBM製。日立に売られ、現在WD

あと、普通にHDDが入っていた。これはびっくり。しかしこれ30年前のものだけどうごくのかなあ。容量は364MBだ。昔はこのくらいの容量でも十分だったんだよね。
というわけでPCの中身はこんなものか。結構見応えがあった。一回ホコリをエアダスターで全部吹き飛ばして、目立つ汚れはアルコールできれいにしておく。このPCなんかすごく人の家の匂いがする。

というわけで直していこう。ハードオフで買ってきた適当な電源ケーブルを切り、銅線を引っ張り出す。それをPC側のところにつけてはんだ付けを行った。

とりつけた。つけたところは恥ずかしいので見せられない。人様に見せられるくらい半田の腕をあげたいものだ。収縮チューブをつけようかと悩んだが、そもそもこれを取り付けても動かないかもしれないので、マスキングテープで養生するくらいにしておいた。あとショートが怖いので、一応テスタで前もって調べておいた。では、起動させてみよう。まず電源を挿しただけでいきなりバチバチいくことはなかった。テスタでショートチェックはしたものの結構怖かった。スイッチを入れる。互換機はピポッっていわないんだよね。

2006年ってどういうこと?電池が生きているのか死んでいるのか謎

おー普通に立ち上がった。メモリはどうも17.6MBらしい。そしてHDDも生きているようだ。このメモリとストレージでWindows95って動くのか。たしかに私がWindows95を使っていたPCも486DX-66でメモリは8MB、HDDは540MBだった。このHDDは20年近くまったく動かしていなかったのにいきなり電気がはいってよくモーターが回ったな。ただ、個人情報的な観点でこれ以上は見るのはやめておく。それにしてもこのHDDめちゃくちゃうるさいな。そういえば昔のHDDってこのくらい音がしたなあ。

フロッピードライブは一般的な34ピンではなく、Mate Aにも使われていた26ピンのケーブルだった。ちょっと調べてみたらエプソンのPCはVFOが内蔵されているので、FDDエミュレータがそのまま使えそうだ。34ピンへの変換が必要だが、ヤフオクでは3500円くらいするものがアリエクだと1000円切って売っているので、注文してみた。とどくまで時間がかかるが、これが動くなら次からこっちでいいな。
こんな感じでこの部品がとどいたらFDDエミュを動かしてみようかなと思っている。ただなんかウェブを調べてみたらこの機種は、結構頻繁にBIOSの中身が失われるらしい。そうなると結構お手上げな気がする。どうせこのころのPCはBIOSアップデートなんかないんだからROMにすればいいのに。


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