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Linuxをメインに使う(下見編)

ジャンクなPCをいじっているとよくWindowsはいらないんじゃないかという思いになる。私が普段Windowsで使っているアプリケーションがLinuxがサポートしているなら、Windowsである意味はあまりない。以前も同じようなことを書いたと思うが、普段使っているアプリを一回列挙してみよう。

・Chrome
・Discord
・Steam(とゲーム)
・Spotify
・VScode(とPythonなど)
・Everquest

前回、一番の課題だったEverquestが問題なく動いたので、今日はもうちょい強いPCで普段使うアプリをいれてWindowsなしの環境を1,2ヶ月ほどつかってみようと思う。今回使うPCはこの日記で何回かネタにさせてもらっている中華データセンター型落ちXeonマシンだ。CPUはXeonのE5-2695v4という18コア、36スレッドのCPUで、Intelの第五世代のプロセッサになる。アリエクでマザーとメモリ込みでかなり安く手に入れることができる。性能も悪くない。コアの数が多いのもロマンがあってよい。それにちゃんとWindows11は入らない。GPUは、Linuxだと相性がよいことになっているRadeon RXの6600だ。今回セットアップが済んだら、Windowsだとイマイチ性能が発揮できない画像生成をためしてみるとしよう。そんな感じでこのPCはアリエクとハードオフの悪魔合体から生まれたものだ。

マザーボードはmatxを細くした感じ。小さい
なんもしなくともwaylandになっとる

OSはUbuntu 24.04にした。Linuxはいろいろディストリビューションがあるが、PCにちゃんとリソースがあるならUbuntuが一番いいと思う。使っているユーザーも多く、情報がたくさんあり、調査する面倒くささがなくてよい。
とは言え、完全にマウスをポチポチ動かすだけでつかえるというわけでもない。やはりいろいろ設定をしなければならないが、そのへんを備忘録として書いておこうと思う。Ubuntu自体のインストールは割愛する。これは誰でもできるだろう。

インストール直後

これから何度となく再起動を行うことになるが、UbuntuはWindowsと違って、再起動やシャットダウンをしようとすると60秒後に行います的なメッセージがでてすぐに行動にうつってくれない。ボタンを押せばすぐにやるが、面倒くさいので、すぐに再起動、シャットダウンを行うように設定を変更する。

$ gsettings set org.gnome.SessionManager logout-prompt false

次は日本語入力の設定を行おう。といってもUbuntuは最初からちゃんとソフトが入っているので、私自身の設定をおこなうだけだ。

設定からキーボードを選択し、日本語(Mozc)を英語よりも上にもっていく。そしてMozcの設定をだす。

私は全角スペースを使わないので、スペースの入力は半角に設定した。また、IMEのON/OFFキーは私はshift+spaceで長年つかってきているので、そのように設定を行う。
あとキーボードの設定を変更する。ctrlとcapslockキーを入れ替える。

$ sudo apt install gnome-tweaks
$ gnome-tweaks

gnome-tweaksを入れて、起動。以下の場所でcapslockをctrlとする設定にする。この辺は簡単でいい。

入力がまともになったので、Chromeを入れる。後述するFlatpak経由でいれてしまってもいいが、今回は普通にGoogleからダウンロードした。

$ wget https://dl.google.com/linux/direct/google-chrome-stable_current_amd64.deb
$ sudo apt install ./google-chrome-stable_current_amd64.deb

起動時にキーリングを作るかと聞かれるが、毎回入力するのは面倒くさいので、キーリングはつくらないようにする。
次に、Flatpakのインストールを行う。Flatpakは、アプリごとに必要なファイルを使用する形式のパッケージ管理ソフトで、ディスク容量は無駄に食うが、ライブラリなどの依存関係で動く、動かないとかそういうものがないのが特徴だ。Ubuntuはデフォルトでサポートしていないので、手動でいれる。

$ sudo apt install flatpak gnome-software-plugin-flatpak
$ flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

これで、「ソフトウエア」なるアプリがインストールされる。インストールが終わったら、一度再起動をしたほうがいいかも。以降はこれでアプリを入れていく。

Steam
Discord
Spotify
VScode
そしてBottles

全部入れていく。入れたあと左下のUbuntuボタンを押すと、インストールされたアプリを一覧がでる。

もしここにでなかった場合、一度再起動するといいと思う。あとは起動するだけだ。とりあえず一番めんどそうなSteamから。

SteamはデフォルトではWindowsのゲームはインストールができないようになっている。ストリームプレイだけのサポートで、とまどう人もいると思う。インストールしたいゲームを右クリックで設定を選択し、日本語だと「互換性」だと思うが、Compatibilityの欄で、Steamプレイ互換性ツールを強制的に使うを選択する。その下にあるのがそのときに使うエミュレータランナーだが、Proton Experimentalが一番新しいのでデフォルトではそれに指定しておく。もしうごかなければバージョンをおとしていくとよい。
一度この設定をすれば、普通のWindowsのようにゲームをインストールして遊ぶことができる。

Elinも普通に動く

こんな感じで、SpotifyとDiscordとSteam、そしてSteam上のゲームを動かしているところをスクリーンショットでとってみた。ここまで普通に動くと、たしかにWindowsはもういらないんじゃないかと思えてくる。


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