明日頑張れば金曜
「明日頑張れば金曜」 by 会社の同期
— たけのこのさとし (@66_63214K) July 7, 2015
3流大学で就活をサボった結果、新卒で入った会社はブラック企業だった。
始業時間の1時間半前に出社して、皆様方の机や倉庫の掃除をしてから業務を開始させて頂き、終業時間までは電話対応に追われ、日が沈んでから自分の仕事を始め、22時には退勤と記載していた(帰宅したとは言ってない)
「おはよー」と「おつかれー」と「しにてぇー」が同じテンションで飛び交う日々で、その日もいつものように、なんかしらネガティブなことを俺が言ったんだったっけか。
「でも明日頑張れば金曜じゃん!」
同期はそんな言葉を返してきた。その日は水曜だった。
水曜の、朝だった。
同期は体育会系のアホで、ウソがつけないやつだからこそ、本心でそう言っていることが理解できた。
明日は、木曜。
木曜を乗り越えたら、金曜が来る。
金曜日と言えば、それはもう華金だ。
水曜の朝ってことは、週を半分に割って折り返してすらいなかったけど
「明日頑張れば金曜」
一片の嘘も無いこのフレーズには、
「なんなら後は消化試合」みたいな、
そんなニュアンスが含まれていた。
そんなわけないのに。
でも、おれたちの体は、
何故か既に週の折り返しくらい、疲労していた。
「もう木曜の夕方だよ?」って言われても信じるくらいには、
疲労していた。
その結果、「明日頑張れば金曜」という言葉を、素直に受け入れていた。
クソカスゴミブラック企業をとっくに辞めた今でも、
「だるいなぁ」と思ってしまう水曜日はある。
そんなときは、
「明日頑張れば金曜」
とポジティブに考えて、週末を楽しみにするようにしている。
ま、当時は完全週休二日制じゃなかったから、
土曜も基本出社だったけどね。
実際のところは、
明日頑張っても、出勤。
その数年後、俺も同期も流石に辞めた。