映画『恋は光』を見にいった理由

ネタバレ無しで思うところを、書く

前置き

映画『恋は光』の話をする前に、映画『Paradise Kiss』がクソゴミだったという話をしたい。

『Paradise Kiss』は矢沢あい(NANAの作者!)の漫画が原作で、映画化される前から知名度が高く、俺個人としても少女漫画ランキング1位に据えるくらい文句無しの名作だった。
それくらい思い入れの強い作品だったからこそ、映画版でのひどさには死ぬほど腹が立った。特にひどかったのがラストシーンの改変で、作品の根幹とかキャラクターの価値観を否定するような内容に、漫画原作を実写化した映画は二度と見るもんかと強く思わされた。
そんな俺が何故『恋は光』を見にいったのか、それは期待しても良いんじゃないかと思わせる要素が3つあったからだ。

1.原作の知名度が低い

身近にいる漫画好きの友人に聞いても誰も知らず、自分がTwitterでフォローしている人のツイートを検索しても1人しかいなかった。
そもそも連載してたのがウルトラジャンプというコンビニで扱われないレベルの月刊誌なので、知らないのも無理はないという。
パラキスくらい有名な作品であればスポンサーを集めるのも難しくないんだろうけど、完結したのが5年も前のマイナー作品を今さら映画化するのは聞いたことが無いので、よっぽど監督が原作愛に溢れてて、スポンサー達を唸らせる程の熱いプレゼンをしたとしか思えない。

2.賛否の分かれる終わり方

監督が映画化するほどの強い気持ちを持つ作品(俺の妄想だけど)が何故埋もれてたのか、それは原作のラストが賛否の分かれる展開になっていたからだと思う。
作者自身も思うところがあったのか、ファンレター(アンチレター?)がいっぱい届いたのかは定かではないが、最終巻のあとがきにはこんなことが書いてあった。

【この作品のテーマが『愛』や『家族』なら〇〇な展開にしていましたが、テーマが『恋』なのでこの終わり方にしました】

原作をそのまま映画化しても、ぶっちゃけ賛否の分かれる終わり方にしかならないけど、ラストについて補足があったり、思い切ってテーマを変えたりといった展開が見れるのであれば、原作を超える可能性は十分にあり得る。

3.キャストが良い

予告編を見る限り、原作の雰囲気とかなり合ってた。
まぁ正直あんま日本の俳優女優知らんので語れることもないんだけど、
こういう要素を挙げるときは3つにすると良いって聞いたことがあるから書いといた。

こんなような理由から、もう一度漫画実写化映画を信じてみようと思い、映画『恋は光』を見にいくことにした。

映画を観た感想

原作未読の人を連れてったら「結構おもしろかった」と言ってもらえた。
けど個人的にはまぁまぁ残念な部分とオタク的に良かった部分があって、それは原作読んだ人としか共有できないから、実は原作好きだった人で映画版まだ見てない人がいたら、語りたいので見てきてください。


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