おさんぽリトミックが大切にしていること
リトミックは、今から100年ほど前に音楽学校のダルクローズ先生が、生徒たちが生き生きと音楽的になるためにどうしたらいいかと考えて創った音楽教育方法です。
ダルクローズ先生は、子どもが持って生まれた気質や体質をとても大切にそれを伸ばす工夫を考えました。
トットちゃんを教えた宗作先生も同じく「子どもが生まれ持ったものは全員すばらしく、あとから大人が余計なことをしてそれを排除してしまう」と考えました。
わたしがリトミックに惹かれ、どの子にも受けて欲しいと思っているいちばんの理由はこのことです。
だから、ご参加されるみなさんは、どうぞ、「お子様がどうしたいか」を観察してお付き合いしてあげてください。
わたしたちは「こんな風に動くのはどう?」とひとつの例を提示しますが、「先生の言う通りにやらなくてはいけない」「先生の方を向いて、集中しなくてはいけない」ということはありません。
2才くらいの子どもたちのお耳は、大人よりもずっと精巧にできていて、そっぽを向いているようでもしっかりと音は届いています。
お母さん、お父さんがたにお願いしたいことは、「みんなと同じように、先生が言った通りにちゃんとやらせること」ではなく、「おさんぽリトミックに来ている時間と空間を、親子で幸せに過ごしてくれること」です。
それが積み重なって、「音楽って幸せなことなんだな」と、お子様の心に染み入ると思います。