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自立した子に育てる

親が子を思い通り、理想通りに育てることからどうやって抜け出し、「自立した子」に育てたらいいのでしょうか。ルポの書籍がありました。

2011/08/21 自立した子に育てる

弟と、甥っ子と、進ちゃんと正ちゃんが温泉に行った。私は運転手をして、温泉の入り口で読書。人が何かしている間、待っているのが好き。ごほうびに時間をもらった感じがする。知らない街の、知らない場所だと、なお、ごほうび感が増す。

1時間半も入っていたので、2冊読んだ。1冊は、「コクリコ坂から」の原作マンガ。もう1冊は、「自立した子に育てる」。

手出し/口出しし過ぎてしまう著者が、自分の子育てを見つめ直すために会った、教育者たちへの取材ルポ。

元々、違う考えを持っていた人が、感化され、見つめ直す様子は、多くのお母さんたちに分かりやすく、素直に聞き入れやすいんじゃないかと思う。私も同じことを言いたいってことがたくさんあったけど、私が言うと、強過ぎて拒否されてしまうことも多いので。

でも、のりたけさんは、この子の場合、「仮面をつけている感覚」を知っているだけ救いがあると言います。親が「大人の価値観」を「絶対」を思い込み、子どもをルールで縛りつけ、それが日常化すると、子どもは仮面をつけているのか素顔なのか、それすらも自分で判断がつかなくなるからと。

『自立した子に育てる』中山み登り/PHP研究所/2011/7/9

スイミングに入会した娘が、初めての検定に、それも順調に合格したとき、私は娘以上に達成感を覚えました。親の筋書き通りに娘が試験をクリアする、その喜びを初めて味わった私は、味を占めていたのです。だから、次も私の筋書き通りに合格して、私に達成感というご馳走を味わわせてほしかった。

『自立した子に育てる』中山み登り/PHP研究所/2011/7/9

だから、不登校の児童が通うフリースクール「東京シューレ」に取材を申し込んだときも、「いかにしたら不登校にならず、元気に学校に通う子が育つか」という切り口でお話をうかがおうと考えていました。
(中略)
ところが、取材を申し込んだ際、東京シューレの創立者である理事長の奥地圭子さんは、電話口でこうおっしゃったのです。「不登校の子どもを弱い子と決め付けて取材をお考えではありませんか?」

『自立した子に育てる』中山み登り/PHP研究所/2011/7/9


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