学校に行くべきか否か
2017年6月7日、無料LINEメルマガ「生きる力をつける親の会」で、「学校に行きたくないという子と喧嘩してみて」というお題で皆さんからのご意見を募りました。これは、そのときに書いた記事です。
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「学校」ということにスポットが当たったので、本筋ではありませんが、あるおたよりをご紹介します。
一年生になった息子が最近腹痛を訴えたり行き渋りをしていて毎朝どんな様子で起きてくるか心配の毎日です。いつ学校に行きたくないと言われるのではないかとビクビクしていて、タムくんとは理由は全く違えど子どもの言葉に翻弄されっぱなしな自分が情けないです。
わたしはお子さんとお会いしたことがないので「こうすれば大丈夫!」ということは断言できません。
でも、本当に辛い毎日でしょうから、やってみて欲しいことは
「どんなことになっても大丈夫」
とお母さんが心から思うことです。
お腹痛くなっても大丈夫。なぜならいずれ治るから。
行き渋りしても大丈夫。楽しいばかりでなくて当たり前。
学校に行きたくないと言われても大丈夫。そのとき考えればいいから。
学校が楽しくて友だちいっぱいで、明るく元気に登校する姿を頭から消し去ってください。
そんな子ばかりじゃありません。
嫌だ嫌だと毎日言いながら渋々行ってる子もいます。
友だちがなかなかできなかったり、そもそもそんなに友だちが要らないと思ってたり、
給食美味しくないと思ってたり、
体育イヤだと思ってたり、
先生嫌いと思ってたり、
学校行くとお腹痛くなったり、
そんな毎日を認めてあげてください。
「そうしたら学校へ行くようになる」
ではなくて、ただただニュートラルに「今、そうである」と認識してください。
そうして、お子さまの顔をよく見て、声を聞いて、体に触れて、今のこの子の状態を味わってください。
ビクビクしている自分を正面から味わってください。
どんな自分だったら良いと思ってるのか認識して、そうではない自分をただただ受け入れてみてください。
それから、普段の生活の中で、なるべく白黒をはっきり付けない、グレーの部分を残して
「しょうがないね」
「こんなこともあるわね」
「まぁいいか」などと、グレーを肯定する言葉を多く発してみてください。
きっとそこから見えてくることがいっぱいあります。
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わたしは7年前までは、合わないなら無理して学校へ行く必要はない派でした、実は。
でも、不登校を経験した子たちが通う高校で歌を教えるようになり、その子たちと触れ合う中で、不登校のほとんどの子は学校へ行きたいと思っていて、接し方次第では、本来、行ける子だということが分かりました。
だったら、行っておいた方が社会に出やすい
というのが今のわたしの意見です。
ただし、そこにやみくもに「楽しい」「正しい」というのは要りません
(1)イヤでもなんでも時を過ごせばいつか終わる
(2)嫌いだったこと、興味のなかったことを無理矢理やらされて好きになることもある
(3)できなかったことができるようになるためには、一歩を重ねて行くしかない
(4)どうあっても最初は未熟
この4つが、少なくとも日本では学校に行かなくては身につけられない体験ではないかと思います。
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