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保育と子育ては違う

浜松市0才・1才・2才の親子リトミック【おさんぽリトミック】で、こんな絵本を読みました。

あるくにに、おうじさまがうまれました。おうじさまはなにふじゆうなく、くらしました。ところが、おうじさまはげんきがありません。

おきさきさまは、ケーキをあげたり、ぬいぐるみをあげたり、おいしゃさまをよんだり、いろんなことをします。さいごに、ちいさなへやがかりが「あのね、ママがほしいんだとおもうよ」。

それでおきさきさまは「わたしがママだったわ!」ときづいて、だっこしてあげる、というおはなしです。

話の主旨としては、「子どもが欲しいのは、おもちゃでもケーキでもなく、ママがそばにいてくれることなんだよ」ということだと思います。

でも、わたしは、こんな風に、子育てが初めてのおきさきさまが、おうじさまを元気にするためにどうしたらいいか、ああでもない、こうでもない、と的外れなことを試してみる、これも違う、あれも違う、まだ元気にならない・・・、どうしてだろう?って考えることは、とっても大切なことだと思うんです。

今、スマホで検索すると、あっという間に「こうすると子どもはスムーズに言うことを聞く」とか「こうすると泣き止む」とか、さまざまな情報が出ています。それを参考にするのはいいと思います。

そういう、お役立ち情報のほとんどは、「保育」が元になっています。でもみなさんがやっているのは「子育て」です。保育と子育ては違います。

絵本のおきさきさまのように、たとえ的外れでも、滑稽でも、「自分で考えて自分でやってみる」、七転八倒して、なぜだろう、なぜだろう、って子どもをまた良くみる。そのプロセスそのものが、「親」を作るんじゃないかなと思います。

親は、ベテラン保育士さんになる必要はありません。

みっともなく、泥臭く、人間らしく、悩みながら失敗しながら、子どもといっしょに育っていけばいいと思います。

それにしても・・・、気になるのは、「おうさまは何をしとんねん」ってことです・・・。

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