とるに足らない、後で取り出したい育児日記(5)

 笑顔のハードルが低い。鼻をつんと触っただけ、目があっただけでニコーと笑う。彼が笑えば、空間がパッと光る。これはどうしたことでしょう!?微睡かけている時もほっぺを撫でるだけで、薄目でニコー。時々白目でニコー!
 どうしてこんなに笑うのか。いや、生存のためであることはわかっているが。ニッコニコを止めたくなくて執拗にほっぺをプニプニしながら声をかける。可愛いって言ったら一際嬉しそうにしてるように見えてしまう。小さく「ウー」と喉で音を転がして目を丸くしたり細くしたりして。
 彼が笑うようになってから、さらに家事は疎かだ。だって、目が覚めたら笑うかも!と思うとなかなか離れられずにいる。ニコってしたら、部屋だって光に満ちてピッカピカに見えてしまう。

 ・・・いい加減片付けようか。

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