とるに足らない、あとで取り出したい育児日記
唇を思い切り突き出して、左右に激しく首を振る。鼻息は荒い。きっとここに目的のものが「ある」ことはわかったようだ。そしてその次はヘヴィメタばりのヘトバン・・・。ブン、ブンと胸に向かって首を振りたくる。ヒュッと息を吸い、パクッと吸い付いた。よし!見つけた!天才!!良かったねえ!心の中で拍手をする。そして15秒後、私は絶望する。ホルモンの仕業らしい。30秒くらい「消えたい」「生きるとは・・・」などとおかしな事を考え、そしてまた急にこの世界に戻る。規則的に動く小さな唇と膨らんだ頬。ああ可愛い!私の素敵な世界!!
春に第三子を出産した。もう産めないやー、などと思った頃にまさに「授かり」今は3回目の育児休暇である。さすがに年齢もあり今回は1年休みをいただくことになった。高齢出産後。体力はもちろんのこと、とにかく記憶が怪しい。私は思ったより遠くない老後、育児の記憶をおやつみたいに引き出しから出して楽しみたいので。ちょこちょこ書いてみようかな。