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ライオンズ春野キャンプに行ってきた【見学ガイド付き】
2月7~9日にライオンズの二軍・三軍キャンプを見に高知・春野に行ってきた。
リアルタイムでも色々とツイートをしたけれど、改めてnoteに残しておきたい。感じたことがたくさんあるので、「感想」「気になった選手」「キャンプ見学ガイド」「栗山さん」の4つのパートに分けてお送りする。
■感想
●選手が多い
ライオンズの選手数が年々増えていることにはお気付きだろうか。この記事を書いている時点で支配下64名、育成30名の合計94名の選手が在籍している。今回のキャンプでは41名が宮崎・南郷での一軍キャンプに参加しているので、春野には二軍・三軍合わせて53名の選手がいる。正直めっちゃ多い。朝イチのウォーミングアップでは推しの選手を探すのにファンはみんな苦労していた。
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練習するにはサポートするスタッフや場所も必要だ。ユニフォーム組ではない上本達之や岡田雅利、ジョセフも練習を手伝っていたし、これまでは使用していなかった運動公園内の別のグラウンドでも練習を行っていた。
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こうなると三軍は本拠地・所沢スタートでも良かったのではとも思ったが、スタッフが二軍・三軍を兼任できないから益々人数が必要になったり、プロの生活に不慣れなルーキーをあえて野球漬けにさせる目的もあるだろうから難しいのだろう。
●寒い
高知を訪れた3日間は日本列島を最強寒波が襲っていた。本州でも雪による交通の混乱があったようだが、NHK高知でも山間部での積雪のニュースをやっていた。この3日間の高知市の気温がこちらだ。
7日:最高8.4℃、最低-2.0℃、最大風速8.9m/s
8日:最高7.3℃、最低-2.1℃、最大風速8.4m/s
9日:最高9.5℃、最低-2.4℃、最大風速5.8m/s
最低気温は当たり前のように氷点下の上にずっと風が強い。特にキツかったのは8日だ。1日中冷たい風が吹き付け、カイロを2つ使用しても車中での小休止を余儀なくされた。風邪をひかなくて本当に良かった…。
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●メディアがいない
Xで色々と物議を醸しているライオンズのメディア戦略。それを裏付けるかのように7~9日は球団広報の姿はなし。もちろんメディアの姿もなかった。この記事を書いている11日からの第3クールでは球団広報と一部メディアが取材しているようだが・・・今後の行く末を見守りたい。
●転売ヤー的な人もいない
かつてはタイガースも高知でキャンプを行っていたが、今はライオンズのみ。他にもキャンプを行うチームが多い宮崎・南郷では、明らかに「他のチームとハシゴしてサイン集めてますよね?」という雰囲気の人がいるが、今回の春野ではそんな人は皆無。転売ヤーも人気球団でもないライオンズの二軍・三軍のためにわざわざ旅費を掛けない。快適に選手と触れ合うことが出来た。
●練習時間が長い
球団の練習メニューを見れば分かるけどとにかく練習時間が長い。三軍は7時15分、二軍は8時にそれぞれ早出練習がスタート。それぞれのメニューによっても異なるが、18時近くまで室内練習場にいる選手もいた。練習時間が結果に完全に比例する訳ではないが、これだけ練習している選手たちの努力が報われてほしいと感じた。
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●名刺ファンサがいい
今回から各選手が名刺を持つようになった。名刺にサインを書いてくれている選手もいるし、ファンが持参したグッズにサインする時間がなくても、名刺を渡してくれるようになった。特に二軍・三軍はこれからファンに名前と顔を覚えてもらう若手選手も多いので、とてもいい試みだと思う。
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●ブルペンはいいぞ
南郷もブルペン見学はできるが、ファンとブルペンの間に窓ガラスがあって見辛い。しかし春野ではブルペンの中にそのまま入れるのだ。投手の息遣い、ブルペンキャッチャーの声、コーチ・スタッフのアドバイスが全てそのまま聴こえてくる。自分と投手の間を遮るものは何もないから、写真もとてもキレイに撮れる。最高の一言だ。
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■気になった選手
●森脇亮介
2023年に手術を受け、昨季は育成契約に移行した森脇。コンディションが整えば有力な支配下候補だが、早くもブルペン投球や打廻りでの登板を行っていた。まだ二軍でも登板数が少ないため焦りは禁物だが、現時点では順調に調整している様子だった。また数少ない中堅らしく、キャッチャーを務めた是澤凉輔と長らく話し込む場面も見られた。あとファンからの人気が高く、森脇が移動するとたくさんのファンが移動していた。
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●是澤凉輔
噂には聞いていたけれどとにかくファンへの対応が素晴らしい。サインをお願いした時に、お願いしなくても名刺を渡してくれた。人がいなくなるまでずっとサインしているので、もう彼自身の練習は終わりなのかと思いきや、その後室内練習場で更に練習を行っていた。野球の技術的な話ではなくて恐縮だけれど、「ぜひ結果が出てほしい、報われてほしい」と周りにいる人に思わせるだけの振舞いだった。
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●野村大樹
外崎修汰のサード転向により流動的な内野陣。下半身のコンディション不良の影響か二軍スタートとなった野村大は主にセカンドでノックを受けていた。セカンド経験が豊富な選手と比較すると粗さもあったが、一応こなせているようには見えた。打線の核となる佐藤龍世と野村大がどのポジションを獲るかに注目したい。
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●A.ガルシア
昨季途中で支配下登録されたが、今季は育成から再スタート。タイミングが悪く打撃練習は見れなかったが、シートノックでレフトとファーストを守る様子を見ることができた。正直に言ってしまうとミスが目立ったが、それでも周りが盛り上がるような明るい言動が印象的だった。ミス直後にノッカーに対して「もう一丁お願いします!」と日本語で叫んだり、周りから「ギャルちゃん」と呼ばれていてとても微笑ましかった。
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■キャンプ見学ガイド
●アクセス
基本的に高知空港からレンタカー一択だ。空港から春野までは約40分。高知東部自動車道を通って市街地に入るルートが一般的だ。空港を出てすぐに自動車道に入るが通行料は掛からない。
また一般道のみで海沿いを走るルートもあり、こちらは観光名所の桂浜に寄ることができる。
なおホテルが集中している高知市内から春野までは約30分だ。
もし車を運転できない場合はタクシー移動が現実的だろう。高知市内から近くのニュータウンまで路線バスもあるが、やたら時間が掛かるようなので実用性に乏しい。タクシーであれば高知市内から約10キロなので片道3000円程度で済むようだ。
●練習場所
敷地内が坂道の連続の宮崎・南郷ほどではないが、春野でのキャンプ見学も結構大変だ。練習が行われるのはメイン球場、サブグラウンド、ブルペン、室内練習場が主。メイン球場以外の3つは一つの場所に固まっているが、メイン球場から移動する際に直線的に進めなかったり、選手の動線と重なる部分で選手の通過を待たなければいけない場所がある。
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また前述のように選手数の増加により、これまで使用していなかった別のグラウンドを使用したり、坂道ダッシュしていたりするから気が抜けない。運動公園の敷地自体はかなり広いこともあって、目当ての選手を一度見失ってしまうと、自分だけで再度見付けるのはかなり難しい。
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●ご飯
球場が位置している春野総合運動公園内には売店や飲食店はない。お昼時に球場を離れる勇気があれば徒歩圏内に飲食店はあるが、それに抵抗があるなら事前に調達していくしかない。空港やホテルの近くで買い込んでいくか、球場への道沿いにローソンが2軒ある。
キャンプ見学後の夕食は言うまでもなくカツオである。観光名所にもなっているひろめ市場など、高知市内には飲食店がたくさんある。ただし首都圏の感覚からすると全体的に閉店時間が早めなので注意が必要だ。
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●グラウンドでの練習見学
今年の南郷・春野で新たに始まった試み。朝イチのウォーミングアップ中にグラウンド内で練習見学ができるイベントが始まった。開催の事前告知はなく、「ゲリラ的に」行われている。開催時はメイン球場の電光掲示板でお知らせされ、時間までに球場正面に集合するというものだ。
これがもう・・・スゴかった。10m先でウォーミングアップを行っている選手が見えてしまう。声を掛ければ選手に余裕で聴こえてしまう距離感だ。しかも選手も慣れていないものだから、視線をやたら向けてくる。
そんな中で我らが栗山巧様が最もファンに近い列でアップを行っていたのだが、同じ列の選手たちに対して「ファンの人たちに一番近いから、特にしっかりやろう」と本気とも冗談とも取れるトーンで仰っていたのがさすがだった。
開催方法は試行錯誤しているようで、次に開催される時には何か変わってくるかもしれない。また当然ながらマナーを守らない人がいると開催されなくなってしまうだろうから、より一層言動には気を付けて参加したい。
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栗山巧
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また見学ガイドについてはこちらのnoteも参考になる。
■栗山さんからサインをいただく
昨年も春野でサインをいただいたものの、昨年のキャンプ後に届いたオーセンユニにどうしてもサインをいただきたかった。といってもプロ24年目の骨牙コンビは自由調整。昼の打廻りまではメニュー表に記載があっても、その先は予定が分からないことが多い。
それでも宿舎に戻るタイミングでサインをいただけるのではと、バスが見える場所で同じ目的のファンの方々がソワソワと待っている。自分もウロウロしながらどれくらいの時間が経っただろうか。その時がやって来た。
正面出口から栗山さんが姿を現し、ファンが待つ階段へ足を向けた時、誰かの「栗山さんだ!」という声とともに悲鳴とも感嘆とも取れる声が漏れる。各々がサインを求めるグッズを取り出す「ガサガサガサッ」という音が一斉に鳴った。
サインを始めるとあちこちから「カッコいい…」という声が漏れてきた。
また他の選手にサインをいただく時は「あの試合見ました」「応援してます」などと声を掛けるものだが、栗山さんを目の前にすると言葉にならない。
「おおおおおお願いします!」
「はい!」
「ありがとうございます!!」
「はい!」
という栗山さんとファンのやり取りが続いていく。
かく言う自分もそれ以外の言葉が出てこない。それでも何とか感謝を伝えなければと思い、栗山さんの眼を見て「ありがとうございます!!」と口にしたら、栗山さんもひたすら真っ直ぐにこちらに視線を向けているではないか。画面越しに20年以上見続けてきたはずの端正な顔と大きな眼でこちらを見ている。実際には一瞬のことだったと思うが、とてつもなく長い時間に感じられ、その瞳に吸い込まれそうになった。
言うまでもないことだが、ライオンズファンはみんな栗山さんのことが好きだ。栗山さんだって数えきれないほどたくさんのファンにサインしてきたことだろう。それでも一人一人にこうやって真っ直ぐな視線を向けてくれる。これが栗山巧の栗山巧たる所以なのだ。
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そんな訳で2泊3日で春野を堪能してきた。観光と言える観光は全くしていないが、ライオンズを存分に味わえて本当に楽しかった。シーズンに入っても楽しいといいなあ・・・。
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