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三半規管の限界に挑戦する、Oculus Goの酔いやすいタイトル

こんにちは、田畑(@nerd0geek1)です。

前回の『Oculus Goの布教向きな酔わないタイトル』は多くの方に読んでいただけたようで、嬉しい限りです。

今回は前回とは逆に、三半規管の限界に挑む、VR酔いに強い人向けの酔いやすいアプリを紹介していこうかと思います。

Coaster Combat

皆さんがTwitterで「ジェットコースターやって酔った」という時は90%これです(残り10%はたぶんEpic Roller Coasters)。

ジェットコースターに乗りながらビームやピストルで宝石やコインを撃ち落とし、ゴールを目指していくというゲームですが、アップダウンが多く、視覚情報から想定される体への揺れ・重力と、実際の揺れ・重力のズレが大きいために酔いやすいアプリとなっています(最も酔いやすいステージのプレイ動画はこちら↓)。

Temple Run VR

世界で10億回以上ダウンロードされた大ヒットアプリ、Temple RunのVR移植版です。

拾ったコインを使えない点がスマホ版とは違っていますが、それ以外は基本的に同じです。
Coaster Combatと比べるとアップダウンは少なくなっていますが、コース変更であったりY字路に差し掛かった際の左右の移動が急になっているため、酔いやすくなっています。

Smash Hit

世界中で2億回以上ダウンロードされた大ヒットアプリ、Smash HitのVR移植版です。

Smash Hitは頭で発射するボールの照準を合わせるため、そもそも少し酔いやすくなっていますが、それに加えて途中から画面全体が回転するようなステージが出てきます。
このために酔いやすくなっています。

RUSH

ウィングスーツでベースジャンプを行い、ゴールを目指すゲームです。

こちらはSmash Hitと同じく頭が操作のメイン(頭を傾けて左右にカーブ、下向きで降下、上向きで上昇)となっているため、酔いやすいのかなと思います。

Ultrawings

超軽量飛行機で空を飛び、ミッションをこなしていくゲームです。
自分は唯一、このゲームでは酔いました。

酔った原因としては、
・超軽量飛行機が普通の飛行機より小さく不安定な動きをすること
・ほとんどの人が超軽量飛行機に乗った経験がないため、
 経験に基づいた調整を脳がしにくいこと
・回転の軸が座席後部にあるエンジンとなっており、回転時の視線の移動距離が
 大きいこと
あたりなのかなと思います。

まとめ

今回、5つの酔いやすいアプリを紹介しました。

酔いやすいアプリは、普段の生活で体験しないような動きがあったり、ゲーム内での動きがユーザーの想定とズレやすく、それがユーザーの酔いを発生させているのではないかと考えられます。

Temple Run VR
・横方向の大きく強制的な移動

Smash Hit
・ステージの回転

RUSH
・左右への旋回

Ultrawings
・普段の生活で移動しないような動き(超軽量飛行機の経験値がない人が多い)
・回転軸が座席の後方にあり、回転時の視線の移動距離が大きい

なので、動きの激しいアクションゲームを作る場合などでも、これらの要素に気をつけることによってある程度は万人受けしないものを作るリスクを減らせるのではないかと思います。
(Ultrawingsは「超軽量飛行機を飛ばす」というゲームのコンセプト上、
しょうがない気もしますが)


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田畑浩平 | Flutter Engineer
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