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シャニマスのアニメの何が『良くない』のか

 本当にすみません、矢五八寝倉と申します。

 劇場特別先行上映、始まりましたね。
 season2、始まりましたね。

 観てきました。悪くはなかったと思います。
 良いとも正直、言えない気がしますが。


 またも間が空いてしまった久々の記事更新がマイナスな趣旨のもので大変申し訳ないのですが、season1の頃から感じていた不満などがseason2の鑑賞中にもどうしても表出してきてしまい、そろそろ決壊しそうだったのでここにまとめて吐き出させていただきたく思います。

 記事全編通してネタバレ注意です。

 season1の時点で特段作品の質に不満のない方、2は良かったと感じた方など、現行のシャニマスのアニメに対して肯定的な意見を持っている方はこの記事を読むことによって不快感を覚える可能性があります。

 お手数おかけしてしまい大変恐縮ですが、そういった方々は早い段階でのブラウザバックをお勧めします。

 また、ここに書き残しておいた作品の様々な部分に対する言及への建設的な反論、議論の提起などを歓迎します。


シャニアニの何が「良くない」のか。

 まず初めに少しだけ私のシャニアニ鑑賞状況について。
 シャニアニ1期は1章だけ劇場版で観ました。
 2000円払ってこれかよと記憶から消し2章以降は劇場への脚すら向けず本放送を待ちました。
 本放送は12話全て観ました。
 アニメ制作プロデューサーのインタビューは全部読んでシンプルにキレ散らかしていました。
 昨日2期1章観てきました。

 以上です。本題入りましょう。


シャニアニ全体を通した欠点

 他にも多くの方が提唱してくださっている欠点とほとんど同じかと思いますが、私もここで一度まとめてみたいと思います。

・コンテが壊滅的

 これが一番大きいと思っています。
 他記事で言及されている薄味な脚本も問題点なのはその通りですが、画面の構成や演出でギリギリ何とかなりそうなものを自ら窓から投げ捨てている。

 一番分かりやすいのは2期1話や3話でもあったプロデューサーと283プロのアイドル全員の掛け合い。

①プロデューサーが何か言う
②アンティーカの反応
③放クラの反応
④アルストの反応
⑤イルミネの反応
⑥真乃にフォーカス

(②〜⑤は順不同)

 基本的にずっとこれの繰り返し。

 反応集を回すにしてももっと切り詰めればテンポが良くなるところをしっかりそれぞれ3〜5秒ずつ映して丁寧に描写していくので間怠っこしいったらありゃしない。

 1期最終盤のライブパートに至ってはこれがユニット単位どころか個人単位にまで拡張して展開されてくるので単純に映像として観れたもんじゃありません。

 2期3話でストレイが合流した時はこのサイクルに更に1ユニット加わるのかと本気で戦慄していたものですが、今のところ杞憂だったので安心しています。12話まで杞憂であってくれ。

 こうした助長に感じる演出、日曜朝6時から一年通してやるようなカードゲームアニメなどであればよく見る手法なんですよ。

①主人公が搦手を召喚する
②対戦相手が搦手の意図を読めず腐す
③主人公の仲間A「何やってんだよ!」
④主人公の仲間Bがカードの効果と何故意味が無いかの解説
⑤対戦相手の取り巻きがそれに乗っかって馬鹿にする

⑥主人公にフォーカスが戻る

という似たようなサイクルは割と頻繁に起きます。

 しかし、これはそもそも一年を超える期間に及ぶ膨大な脚本に対しアニメの尺を調整する為の演出であり、もっと言えばより低年齢層向けに分かりやすく状況を伝える為のカットです。

 ましてやこちらはちゃんと解説をしている分、ただのリアクション集で作劇に何の影響もないシャニアニのサイクルは本当に存在意義がなく、ただただテンポを損なっているだけ。

 まごうことなき尺稼ぎ以外の何物でもなく、中身の薄い脚本を強引に誤魔化すために挟み込まれたものにしか見えないのです。

 もっとも、enza版シャニマスのコミュでは同時に描画できる立ち絵数の限界や文字数上限などによって反応を分割されるケースもままありましたが、それを再解釈し自然な形に落とし込むのが"映像化"の役割であって、ただただCGモーションがついてコミュを読み上げるだけならばシャニソン版のコミュでも事足りるわけで。

 アニメ制作プロデューサーはインタビューで原作の空気感や雰囲気の再現・表現に注力した、という旨の言葉を残していましたが、このテンポの悪さがシャニマスの空気感だと言うのならば今一度コミュを読み返していただきたい。

 ……いや原作コミュでもテンポ悪いところはあるけども。

 加えてカメラワークも平面的・一辺倒で酷く、細かい部分ではカットの使い回しも目立ち、たまにちょっとオシャレな画角が出てきたかと思ったらenza版サポカからの流用であったりと、基本的にシャニアニで新たに生み出された画面の美しさは無いに等しいです。


・3DCGの質が低い

 これが一番大きいと思いますその2。

 率直に言って、令和6年にバンダイナムコという巨大企業の後ろ盾を持ちながら堂々とお出しされて良いものでは全くないです。

 しかも本放送時である昨季には不幸にも世間を席巻したガールズバンドクライが3DCGアニメとして放送され(しかも放送日も同日、シャニアニが後)、その技巧が注目されたことにより、ただでさえ見込みの薄かった話題性が軒並み掻っ攫われるという事態にも見舞われました。

 先行上映を1章で切った私としてもこの事態は全く想定していなかったので、少し気の毒だなと思います。
 まぁシャニアニ側の怠慢の結果なので同情こそすれ擁護はしませんが。


 ……
念の為言っておきますが、上記で他作品の名前を挙げたのはあくまで時勢の解説のためであり、私がわざわざガルクラの名を上げるためにシャニアニを貶めているわけではないことを留意していただきたく思います。

 そも比較の土俵にも立っていないのでそんなもののためにガルクラの名前を使っていると思われるのは心外です。



 劇場の大スクリーンだとアップショット(顔が大きく映るショット)が映された時に髪の毛先がポリゴン不足でカクついているのがはっきり分かるくらい、モデルの作り込みが甘い。

 加えて1期の際に嫌というほど槍玉に挙げられていましたが、OPのサビで行われたダンスの長回しによって首から下のモデルがほぼ流用っぽいと言われるなど、とにかく予算はかけられていないなという印象。

 恐らくですが、主に胸部の差分を中心に小中大、恋鐘用でもう一段階上の差分があるかなといった感じ。実際完全に流用だと思っています。めぐるの胸はもっとデカいだろうが

 もちろん16人+αのモデルを全員作り込むのは大変なのでコストカットに関して不満は無いです。

 が、カットするならカットするなりに上手く誤魔化してそれを感じさせないようにするものだと思っていたので、逆に予算不足を自ら誇示するかのような1期OPは本当に度肝を抜かれました。

 ぶっちゃけ言うだけ言ってしまうと多少趣向を凝らしたフェーダーの使い方やコンポジットの手法に理解があってそれらを動かすのに十分な環境を持った個人がMMDやらBlenderやら使って作った方が映像としては良いものができるんじゃないかなと本気で思ってます。

 一方、ライブシーンの撮影処理などはまるで突然別作品になったかのように凝っているものが多く、もしかしなくてもリソースのほとんどをこっちに突っ込んでいるのかな?と思ったり。それはそれでシャニマスとしてどうなんだ。


・劇伴が薄い

 まぁちょっとなぁと思うところ。

 フィルムスコアリング(映像に合わせて劇伴を録音する方法)によって作られたことがアピールポイントとされておりましたが、全くプラスに働いていません。

 根本的にシーンに合っていると思える部分も少なく、本来ならコミカルな劇伴を使用することによってメリハリを効かせられるような場面にも、容赦なくピアノやストリングスの弱々しい旋律が襲いかかってきます。

 最早ダークソウルシリーズのフィールドBGMを薄くして長調にしただけといった感じであり、緊張感があるわけでも面白みがあるわけでもない。風の音に毛が生えたみたいな感じ。
 途中からリムグレイブのBGMとかに変わってても気付かないと思います。なんならちょっと良くなったなとか思う。


 ……と、他にも言いたいところはまぁまぁあるのですが、一先ず大きな問題はこの辺り。

 1期で特に色々言われていたWING周りの脚本なんかも言いたいことは多々ありますが、もはや言っても仕方がないので割愛します。

 これらは前述のとおり1期からあった問題点ですが、2期でも改善されているわけではなかったので「2期は1期より評判良いらしいし」と思って観に行くとガッカリするポイントだなと思います。

 騙されないでください。
 2期1章において面白いのはストレイライト(と新曲)であってシャニアニではありません。


2期1話

 サブタイのフォントが出た瞬間に劇場内で失笑が巻き起こってたの、俺は聞き逃さなかったからな。

 各話毎に感じたことを書いていこうと思います。

 初っ端から一番最初に挙げた問題点(コンテの酷さ)が凄まじい勢いで繰り出されたので既に瀕死でした。1話から早速反応集サイクルを2周させられるとは思わなかった。

 Wandering Dream ChaserのMVは素晴らしかったと思います。遠景と近景を使い分けながら目まぐるしく回るカメラワーク、レーザーの演出が映えるロケーション、節々で差し込まれるグリッジとトランジション、そして何より間奏で暗闇の中にネオンが煌々と輝くカット

 俺はこれが観たかったんだ。
 正直この時点でこの作品を観る価値はあるなと感じる、気合の入った力強いMVだったと思います。

 「諦めない、絶対!」で安易に画面分割演出に頼らないのも好感が持てました。

 シャニソンのMVに必要なのは演出の追加ではなくもっと根本的なカメラの回し方の改善なのですが、そこはまぁ今回の本旨ではないので置いておきましょう。

 2番に入った所で不意打ち反応集を喰らい「いいからMV見せろや」と思ったのはまぁ、仕方のないことと言わせてほしい。

 ちなみにイルミネの3人が真乃のスマホを覗き込む正面からのカットも3話までで3〜4回くらい使い回されてましたかね。
 万策尽きかけた作画アニメ一歩手前みたいな構図ですよ、3DCGアニメなのに。

 3DCGアニメの利点ってもっとこう、シーンを使い回す時にも画角変えなどを駆使することで飽きない画面運びを容易に行えることだと思ってたんですがね。


2期2話

 一番面白い。

 一番面白いんだけどまぁ面白いのはstraylight.run()なのでシャニアニの功績かと言われると微妙なところ。
 とはいえ原作コミュの映像化という観点で見ても今までで一番の回だったと思います。普通に面白い。

 少なくとも1章時点で、2期は芹沢あさひが登場したことが作品全体に大きくプラスとして働いているなという印象を受けます。

 1期までにいなかった自由奔放な狂言回し的役割は会話劇の中でも良いアクセントになりますし、もともと動きの大きなキャラクターであることもあり、カメラワークもその動きに引っ張られたのか「悪くないな」と感じる部分はかなり増えました。

 個人W.I.N.G編後を想定している既に素がプロデューサーに割れている冬優子を前提とした作劇も、その二面性を際立たせることで展開に緩急がつきテンポよく進んでいたように思います。

 歌番組のオーディションということで事件や空間がややスケールダウンし、よりミクロな形であさひと冬優子を衝突させ、あくまでもストレイライトが2期1話に至るまでをスムーズ描き切った手腕は文句なしの高評価。


 お前本当にシャニアニか?

 ただここでまたも前述した問題点なんですが、本当にこのアニメは私服モデルが少なすぎる。

 1期から続投の初期組はようやく秋服という2着目が来たものの、ストレイの私服は1着のみ。

 しかもあろうことか冬優子に至ってはその唯一の私服で撮影の仕事に挑む豪胆さまで見せてしまっており、あさひに口酸っぱく「アイドルであるために必要なこと」を解いておきながら自分は自前のド私服で撮影に向かうというアイドルの仕事を一番舐めているのはお前だろと突っ込まれても致し方のない構図が発生しています。

 プロデューサーなり撮影スタッフなり誰かしらが撮影用の服を用意しておくべきだろ普通に考えて。

 こうした私服の少なさ、及び全体を通して見た時のバリエーションの乏しさは流石に観るに耐えないものがあります。

 あと凛世が着物着てくれないんですよね相変わらず。
 「着物はオブジェクト貫通とかしたりして難しそうだしね」と言われたこともありますが、それこそ個人制作のMMDではないのだから企業がやる以上少しは逃げずに取り組む姿勢を見せるべきだろと思いますし、技術的難易度を理由にキャラクターのアイデンティティの一部を欠かさざるを得ないというのならばそもそも3DCGアニメを選択したこと自体が大きな間違いでしかないと考えます。

 感覚的な話になってしまい申し訳ないのですが、シャニアニは全体を通してこういう(敢えて歯に衣着せぬ表現を選びますが)細かい手抜きが積み重なってしまっているが為に、原作のWING編に詰め込まれ、アニメでは前提となっているはずのアイドル一人一人が持つ軸を強く感じられないんですよね。これは2期でも、特に後述の3話の会話や所作で顕著でした。

 もう二つ。
 Wandering Dream Chaserはもういい。
 ヘリポートに向かうストレイももういい。

 1〜2話のたった50分弱のうちにデビューライブへと向かうストレイのカット(1分ちょいはあったと思う)は3回も使い回されているし、WDCは劇伴とエンディング含めて5回も流れました。
 多いだろいくら何でも。

 今回が先行上映という形で4話一気に観せられてしまったからこその構図被りとも言えると言えば言えるのですが、それにしたって2話だけでWDC3回流れてるからな。
 バベルシティグレイスですら2回だったのに。

 1話のWDCのライブパートで得た感動を返してほしい。


2期3話

 1期15話って感じ。もちろん悪い意味で。

 プロデューサーは相変わらずフワッとしたことしか言わないので先導者としての役割をほぼ放棄しているし、アイドル同士の掛け合いは原作コミュの人格をなぞっただけの形式的なもの。

 1番の見どころはダンス練習中のパートで一瞬聞こえたとある新曲のアウトロギターが明らかに聴いたことのある作曲家の手癖だったことくらい。
 ちなみに当たってました。ありがとう本多友紀。

 上の方で「シャニアニの作劇は低年齢向けアニメと同じ手法」みたいなことを言いましたが、この3話に至ってはちょっとそれ以下だなと。

 ハロウィンイベントに向けて自分たちで企画立案をしなければならないという中、「そろそろ決めなきゃねー」とまるで難航しているかのように切り出された会議が「こんなのはどう?」「いいじゃん!」「じゃあこんなのとか」「素敵だと思う」とトントン拍子で進んでいく。

 お前ら今まで何話し合ってたの?

 女児アニメでもそうそうやらない、子供騙しにもならない恐るべき会話劇である。

 せっかくの大きなイベントに向けた溜めの回であるにも関わらず、全く高揚感も緊張感もない淡々とした雰囲気だけが宙に舞う。

 その中でも良かったやりとりを1つ挙げるとしたら大崎姉妹の会話でしょうか。

 互いに敢えて秘密を抱えなければならない事にちょっとした心苦しさも有りつつ、その成果を見せられる日を心待ちにしている。
 そんな感情すら読み取れるこの短い言葉のやりとりは、1章の中でも屈指の名カットだと思います。

ずっとこういうのやってくれよ。
上述した空々しい会話の直後に突然地に足付いた間の取り方をしてくるもんだから落下ダメージが軽減しきれない。

 先行上映用EDテーマはこの2期3話の劇伴からの抜粋だったようですが、マジで劇中で流れた記憶が一切なかったです。


2期4話

 御招待券……?
 浅倉透か(浅倉透感知RTA世界記録保持者)。

 後ろ髪が映るより先に反応してしまった。持病です。

 良い意味でも悪い意味でも問題回。
 「1章の時点で新曲が5曲ある」という前情報だけは入手しており「マジ!?1期の5倍じゃん!」と手を叩いて喜んだものですが、蓋を開けてみたらOPとED含めて6曲あったので6倍ですね。まさか全部4話に突っ込んでくると思わなかったけども。

 ほぼ全編通してライブパートだったので作劇やコンテ上の問題点は鳴りを潜めており、次々に投入される新曲もそれぞれ違った味わいのある楽曲で聴きごたえもあり、ショートライブとして観てもとても良い回だったと思います。

 でも前提に3話があるからよくあんなのでこれが出来上がったなの困惑が所々で顔を出してくるんだよな……物語のノイズを自ら作り出していく作品。

 最初のユニット紹介のターンでストレイの時にちょっと女性の悲鳴が大きくなった気がしたのは意図的なのかどうなのか。意図的だとしたら小ネタとしてはなかなか面白いですね。実際のライブでも女性人気が際立って高いユニットですし。

 あと3曲目でラスサビ跳びポがありましたね。素晴らしいと思います。
 本多友紀2曲ありましたね。素晴らしいと思います。

 MVも相変わらず高クオリティでしたね。
 2曲目のフラッシュとネオンが交互に入れ替わるカットはちょっとブラーが演出過剰な感じもしましたが大迫力でした。3曲目のトロッコ上で歌い踊りファンサするアイドルたちも動きが細やかで良い。

 このアニメ、作画感を出したいのか普段のシーンだとフレームレートが秒間15くらいまで落とされてるように感じるんですが、極端な遠景になると途端に30fpsまで戻るんですよね。常に30fpsの方がいいと思うんだけど。

 サプライズ演出はちょっと反応に困ったのでノーコメント。
 強いていうなら1話から続けてきた真乃のアイドル像の在り方についてこのライブとサプライズ発表を機に何かしら答えを出してMCに乗せるのかなと思っていたので、あっさり終わらせたのが消化不良だなと言ったところ。
 まさかとは思うけど3話終盤のあの回想だけで解答編終わりとかは言わないで欲しい。今後明確に答えを出すフェーズがあることを期待します。
 そして今思い返せばあの真乃とプロデューサーの出会いの回想も1章だけで3回くらい見たな。

 現実のシャニマスは全国ツアーいつやるんですかね。東京より北に行ったこと一度も無いですけども。


 そしてラスト、ノクチルの追加を仄めかすカットで4話は終了、1章終演。

 うーん、まぁノクチル観れたから良いか?(総評)


 脚本の薄味さの割に時間が経つのはやたら早いもんだからその裏で何が起きているのかとかが全然描かれないんですよね。
 今回も折角プロデューサーと社長の会話とかいくらでも含みを持たせられる部分があったのに、特に仕込みも一切無い中で4話になり突然ノクチルが出てきたので唐突さを拭いきれませんでした。

 一視聴者から見ると「ストレイの追加がなんとなく上手くいったから味を占めてさらに増やした」くらいのノリにしか見えないという。

 なら反応集サイクル削ってちょっと会話挟めただろ。無闇に星空見上げさせたりしないで会話挟めただろ。

総評のようなもの

 以上が2期1章の個人評になります。

 2から新規に入った要素は概ね作品の面白さに貢献しているものの、1から連綿と続く作品全体の不整合や不誠実さをひっくり返すほどの力は発揮できておらず、「1よりは観れるが面白いかと言われると手放しには言えない」といった感じです。

 1よりは面白いです。これは確か。

 作品として観て評価したいと感じる閾値にすら到達せず不言及を貫いていた1からここまで長々と不満を連ねる気力を生み出してくれただけでも、正直十分だったかなと思います。

 とはいえその面白さを形作っている部分が原作の味だったりライブだったりなので、これが持続するかと言われるとちょっと怪しいかも知れない。

 1話や3話を観た限りでは事務所外の方々との仕事劇などが無くなった分オリジナル脚本の単調さはむしろ悪化しているようにも思え、2章以降を劇場で観るべきかどうかは今も大いに迷っています。

 『天塵』や『薄桃色にこんがらがって』など、シャニマス史前半における屈指のイベントコミュを彷彿とさせる予告を打ち出しているだけに、その調理の仕方を間違われたら……という恐怖はこれまでの比ではありません。

 はてさて、シャニアニ2の明日はどちらになることやら。

 と言ったところで、ひとまずこの記事には区切りをつけさせていただきたいと思います。
 2章以降もこう言った記事を執筆するかどうか、そも観にいくかどうかは当時のコンディション次第ってことで。

 お目汚し、失礼致しました。

 また是非。

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