【27】血の繋がりを越えたオハナ(家族)
去年の12月、大好きな祖母が亡くなって、今年の初盆のことについて母から電話がありました。
初盆でお詣りしてくれた方へのお返し品や団扇をどうするか
『お返しは、普段使い出来てちょっと高級なものがいいね』
『団扇はどうしようね。他にも亡くなった人が今回は数人いるから団扇一緒かな。みんな作るかな』
『団扇、つくる?ばあばあが好きだった藤の花入れたいね』
『作れるかなぁ…あ、さっちゃんパステルで描いてよ。1枚描いたらコピーできるし』
祖母がいた集落は、人が亡くなると翌年のお盆の期間にその方の家を夜回り、輪を作って生唄で盆踊りを踊っていました
最終日の15日、小さな公民館でやぐらを作って大きめの盆踊り
生唄は昔から唄ってくれたいたおじさんが2人
1人は祖母の弟でした
幼い私は祖母や親についていって、祖母の後ろで見よう見まねで団扇片手に盆踊り
顔見知りの方はもちろん、時々知らないおじさんおばさんにも
『大きくなったね~』
とあたたかい眼差しとともに声をかけてもらいながら
頑張って踊ると、最後にその家の人がお菓子を配ってくれる習わしなので、私も合いの手を大人に混ざって入れながら一生懸命踊りお菓子を沢山もらっていました
『さ~よ~ぉい、よやさのさ!』
この頃から血の繋がりを越えた、『仲間』の心地よい感覚がしみついていたのかもしれません
集落のみんなに見守ってもらえている安心感
物心着く前から祖母といる時間が多く、祖母の家での思い出も沢山
祖母と、集落のみなさんへ、今までの感謝を込めて団扇のデザインあたためていきます
先に逝ってしまった弟のおじいちゃんと祖母も楽しく参加してくれるかな
祖母との別れは
https://mosh.jp/237628/articles/34251