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ヒューナースドルフ5L改造!パッキン取り付け・ノズル改良・エア抜き設置【キャンプ用灯油タンク】

男前で無骨な燃料タンクと言えば真っ先に名の挙がる「ヒューナースドルフ5L

コスパ・カッコ良さ、サイズ共に文句なしの一品なのですが、細かい使い勝手に関しては正直改善の余地アリな部分が多々あるのは間違いありません。

今回はその「ヒューナースドルフ5L」の使い勝手を圧倒的に改善する改造工程を解説していきたいと思いますので、必要な部品やノウハウ等を参考にして頂ければ幸いです^^

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こちらが到着したばかりの「ヒューナースドルフ5L

やはり外観の佇まいのカッコ良さは文句なしです。

先日購入したトヨトミの「ギアミッションRR-GE25」のカラーリングとも親和性がバッチリです^^

■パッキン取り付け

まずは純正ノズル・給油口部分からの灯油漏れを防ぐ為にパッキンを取り付けていきます。

パッキンは市販品を取り付けるだけなので、非常に簡単です。

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このパッキンをノズルの奥に挿し込みます。

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パコッとキレイにハマるのが嬉しいですね。

■ノズル改良

次は「ヒューナースドルフ5L」のノズルの改良です。

この純正ノズルですが、日本で人気のキャンプ用ストーブ「レインボーストーブ」や「アルパカストーブ」などの給油口にはサイズが合わず、挿し込めません。

漏斗等を使って灯油を入れる方法もありますが、あまりスマートではないので、ノズル先端部分を改良していきましょう。

準備するものは3/8ホースニップル。

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まずはこのホースニップルの長さ分、付属のノズルの先端部分をカットします。

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ノズルをカットする際、のこぎりカッターがあるとカットしやすいかもしれません。

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こちらは刃がのこぎり型になっており、プラスチックはもちろん木材のカットにも使えるとの事なので、買っておくと心強いかと。

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実際に使ってみましたが、問題なくノズルをカットできました^^

ノズルカット後はサンドペーパーでバリ取りをします。

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ガリガリと削っていきましょう^^

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切り口が平坦でスムースであるほど、ニップルとノズルの隙間からの灯油漏れのリスクが減ると思うので、なるべくキレイに仕上げておくのが吉かと思います。

バリ取り後、更に念には念を入れて、灯油漏れを防ぐ為のシールテープを3/8ホースニップルの継手部分に巻き付けておきます。

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ニップルの継手にシールテープを2〜3周させてみました。

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これでニップルとノズルの継ぎ目からの灯油漏れも防止できますね。

その後、ニップルをノズルに挿し込みます。

3/8ホースニップルはノズルとジャストサイズなので、取り付けにはパワーが必要です。

頑張って押し込みましょう。

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これでノズルの改良は完了!

灯油漏れもなくなり、ノズルサイズも変更されるので、使い勝手が大幅に上がる事でしょう。

ニップルの長さ分、ノズルをカットしてあるので、「ヒューナースドルフ5L」のノズル取り付け部分にピッタリハマります^^

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これぞまさにシンデレラフィット!

気持ちイイですねw

■本体エア抜き加工

ノズル改良でサイズは問題なくなりますが、このままでは灯油を入れる際にタンクからエア抜きができないので、快適に灯油を注げません。

本体部分に穴を開けて、空気孔を作る事で改善しましょう。

電動ドリルとドリルビットがあると簡単に下穴を開けることができます。

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今回は8Mサイズのハンドタップとネジを用意したので、一番太いドリルで穴を開けてみました。

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電動ドリルとドリルビットを使うと一瞬で穴が空きます^^

この開けた下穴を活用し、8Mサイズのハンドタップでネジ穴を作ります。

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ハンドタップでネジ穴を作るにはある程度のトルクが必要なので、電動ドリルではなく、T型タップホルダーに取り付けて、手で回していく方がベターだと思います。

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それではネジ穴を作っていきます。

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キレイにネジ穴ができるようにグリグリとゆっくり回していきます。

この開けたネジ穴にネジを取り付けて、給油の際にエア抜きができるようにする訳です。

その際、樹脂ネジにドリルビットで縦横に穴を開けておくと、いちいちネジを全て取り外さなくてもエア抜きがスマートにできるようになるのでオススメです。

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金属製のネジだと、空気穴を加工するのは難しいので樹脂ネジがオススメ。

もちろんサイズは開けたネジ穴の規格に合わせて8Mサイズをチョイス。

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まずは8Mサイズの樹脂ネジに横穴を空けていきます。

縦穴から空けようとすると、樹脂ネジを貫通してしまう事案が発生しますので、横穴を先に空ける方が安全かと。

じゃないと高価な樹脂ネジをムダにしてしまいますのでw

ちなみに穴を開ける加工は細いドリルビットで簡単にできます。

さすが樹脂ネジ。

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続いて、縦穴の作成です。

横穴を通り過ぎて貫通しないよう、慎重に空けていきましょう^^

この一連の樹脂ネジの空気穴作成の工程が、この改造の一番の難所かもしれません。

最後にネジ部分にワッシャーを取り付けてエア抜き用の空気孔の作成完了です!

実際に加工した樹脂ネジを取り付けてみました。

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予め開けておいた横穴が露出する程度にネジを緩めれば、縦穴を伝って空気が抜けていくという寸法です。

この機構を最初に考えた人はマジで天才ですね^^

■エア抜きありなしでの流量比較

それでは実際にエア抜きした状態としてない状態で流量を比較してみます。

まずはネジをしっかりと締めて空気が抜けない状態。

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エア抜きができない状態だと、すぐに流量が下がり、スムーズに灯油が出てきません。

やっぱりコレだと使い物にならないですね。

次にネジを緩めてエア抜きができる状態でチェックしてみます。

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圧倒的に流量も多く、流れにくくなる事もありません。

空気孔があるだけで、こんなにスムーズに流れるようになるのか〜と正直関心してしまうレベル。

これは快適そうですね!

以上の工程をもって「ヒューナースドルフ5L」の弱点を全て解消し、灯油漏れを防ぎ、スマートに給油ができるようになります。

既に秋冬のキャンプでストーブを活用している皆さん、冬キャンをすべく新たにストーブを準備した皆さん、是非試してみて頂ければ^^

各工程をまとめた動画もUPしましたので、合わせてご覧下さい。

それではまた!

■今回準備した工具部品一覧


SANEI 水栓補修部品 ユニオンパッキン 直径38mm×内径28mm×厚さ2mm PP40-38X28

SK11 ホースニップル外ネジ おねじR(PT)3/8 ホース口 10.5mm H105×3M HN-1310 0130

のこぎりカッター

SK11 シールテープ 5m巻 13mm幅×0.1mm厚 SST-1305

KAKURI 紙ヤスリMIXセット 12枚入(#80・#150・#240・#400×各3枚)

SUN UP ドリルビットセット 10本組 太径6.0mm6.5mm入 #5 (金属・金工)

TRUSCO(トラスコ) ハンドタップ(並目) M8X1.25 先 (SKS) T-HT8X1.25-1

TRUSCO(トラスコ) T型タップホルダーM5~M10 TT-10

鍋屋バイテック 樹脂ねじ(RENY/六角穴付きボルト)【10個入】 SPA-M8-15-C

ステンレス/SSブラック 丸ワッシャー [ISO] M8用 8.4×17×1.6 (10個)

ヒューナースドルフ5L 燃料タンク

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