鬼は納豆、うちはチャリメラ
今日はイベント撮影で朝イチ子連れ出勤のため、書くのがこんな時間になってしまった。
明日は朝イチで畑。もう一人の子の合宿帰りの大量の洗濯もあるし、とにかく眠い。
だから昨日スーパーで出会った、かわいすぎる子の話をして寝ようと思う。
昨日は節分だった。
子どもがひとり合宿で不在なので、作るより買った方が効率が良いと判断、ふたりでスーパーに恵方巻きを買いに行った。
そしたら子どもが恵方巻きを拒否。
「ラーメンが食べたい」
え?ほんとにそれでいいの?ふたりだけだし、それでいいならそれで済ませちゃうよ?
と、内心節分当日の巻き寿司のインフレ率にショックを受けていわたしは、親孝行なわがままをすんなり受け入れた。
麺類の売り場へ行くと、小さな男の子を連れた母親が麺類を物色中。
その横を通り過ぎると、男の子がスッと手に持っていた四角いパッケージを掲げて言った。
「なっとうごはん!」
彼が手に持っていたのは、3パック入りの納豆。「いいから」と、小声で母親が静止する声は全く届いていないようで、すれ違う人数分、「なっとうごはん!」と納豆を宣伝する。
彼も、節分に恵方巻きを所望しない親孝行な息子なんだろうか?
納豆を自ら進言したのなら、ラーメンより上を行っている。
そのまっすぐな姿に心打たれ、かわいすぎて死にそうになりながら、生麺のコーナーも見たら?と一旦乾麺のコーナーを離れた。
が、結局乾麺がいいそうなので、再び麺類の売り場へ。
「なっとうごはん!」
ゆるぎないまっすぐな瞳と再会。「なっとう、いいね〜!」笑顔で感動を分かち合った。
うちの子どもは最終的に、ちいかわの「チャリメラ」をゲット。
「ちゃりめら!」とは宣伝返しはしなかったものの、お互い好きな食べ物を手に持ってうれしそうだった。
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夕食の後、二人だけで豆まきをした。
鬼から逃げるのは怖いから鬼をやると言われ、今年はわたしが豆を投げた。親目線的に、掃除しやすい部屋の真ん中を狙って投げる。
すると鬼は角に逃げ、豆を効率よく集めては、こっそり口に運んでいた。
これでは、鳩ポッポならぬ鬼ポッポである。
そんな馬鹿げたことを思っていたら、ふと「5歳以下に打ち豆を食べさせてはいけない」というニュースがあったことを思い出した。
「なっとうごはん!」
…もしかして、あれは夕食ではなく打ち豆の代わりだったのでは…?
流石に夕食サボりすぎたか?という反省と、鬼には打ち豆より納豆を投げた方が鬼は逃げるだろう、けど絶対に投げたくないというふたつの思いが右からやってきて、左に抜けていった。
鬼は外!吹くわうち!
変換間違えた、服はうち! 福は内!!
自分の書く文章をきっかけに、あらゆる物や事と交換できる道具が動くのって、なんでこんなに感動するのだろう。その数字より、そのこと自体に、心が震えます。