文字と音声のフィードバックループ
3日ほど音声投稿を休んで、からの復活の初日。
今日も特に何かに挑戦するというわけではなく、冒頭と結びは固定、あとはテーマだけ決めて、淡々と話す。
目標は5分だ。
やっぱり、主語につく「は」と「が」を間違えてしまったり、主語がわからなくなって重複させたり、言い換えを重ねてしまうと言う癖は抜けない。
「正しい文章」を考えれば、冗長な表現は避けるのが正解で、そうあるべきだと思っている。
けれども、主語を間違えるのは単なるミスだからともかく、「言い換えを重ねる」癖は、そうすることによって誤解を防いだり、ひとつの単語では、個々人定義している単語の意味や用法のズレを修正する意図があって、
「正しい文章」に対して反発している自分がいる。
今日は、「ターニングポイント」と「レバレッジポイント」というふたつの言葉を重ねた。
ターニングポイントは、分岐点であり、あらかじめ見えている「大学受験」のようなものか、後から振り返って分岐点として観測できるものを指す。
一方でレバレッジポイントは、「小さな力で大きな(かつ持続可能な)変化を起こせる場所」。それは通常目に見えず、「みつけよう」とする主体的な行為によって発見されるものだ。負のループを断ち切り、決定的に状況を変えるために、必要な変化につなげるために必要とされる。
今日のテーマでは、「状況を大きく変える決定的な要因」を語るのに、このふたつの言葉を重ねた。
過去の経験で「ターニングポイント」だったと気づいたところは、似た状況の「レバレッジポイント」を発見するときの、アタリになる。
その説明をするのに、わたしにとっては、ふたつが必要だった。
どちらか一方では、意味が不完全だと感じたのだ。
けれども、聴く側にはそんなことはまったく伝わらないだろう。
ただ、適当な言葉が見つからずにふたつ並べただけ。
両方を使うなら、そもそも文章構造を変えて、「ターニングポイントだったことは、レバレッジポイントのヒントになる」とでも言わなければいけなかった。
うーん。
そこまで頭はくるくる回らないものだ。話しているときは、「この両方を言うとしっくりくる」程度の解像度でしか分かっていなかった。
ターニングポイントとレバレッジポイントの文脈上の関係性は、今こうやって振り返ることで、はじめて明確に自分でも意識できた。
文字はすごい。
なんて、感心している場合ではない。
でも、こうやって文字と音声を往復しているうちに、文字でこうして構造をつかめたことに関して、音声でも語れるようになるのかもしれない。