【卒業記念】早稲田生ライダー・那月の、バイクのある大学生活
こんにちは!那月です。
私は、この3月で早稲田大学を卒業し、約1年半の間活動してきたNeoriders Projectアンバサダーと運営を卒業しました。そこで最後に、私のこれまでのバイクとの関わりを時系列でご紹介したいと思います。
そして、これまでのバイクとの関わりを経て、「結局バイクって良いの?」という疑問に対する、現在の私の回答を書いておきたいと思います。
2018年(大学1年)9月〜11月:自動車免許を取得
まずはバイク免許取得にも繋がる、自動車免許取得について。
私はもともと、高校1年の頃に、夏休み中にずっと日本にいるのがつらくて「海外に行かせてください!!」と親に申し立てていたような、同じ場所に留まっているのが苦手な人間でした。
そのため、なるべく早く運転ができるようになりたくて、大学1年の夏休みに合宿で自動車免許を取ることに決めました。
そしてプランは、AT免許で14日間・約25万円なのに対し、MT免許は+2日間・+1.5万円になるだけだったので、MT免許を選択しました。日本・アメリカ以外で運転するとしたらマニュアル車が多い、というのも理由の1つでした。まぁ教習所の同日MT免許入校メンバーは私以外、男の子しか居なかったですが...。
バイクも男子が多くてMTの車種が多い世界なので、この辺から既にバイク適性がある気もしますね。笑
免許を取得してから、運転は実家の車で、親を助手席に乗せて練習させてもらっていました。4年生になってからは友達との旅行でレンタカーの運転もしていたので、運転には割と慣れている方かなと思います。
2020年(大学3年)4月:原付レンタル
私がバイク(原付)に初めて乗ったのは、大学3年になりたてで、初めての緊急事態宣言が出る少し前です。
「自動車免許があれば乗れるのに、原付に乗ったことないなぁ」と思い、おうち時間の息抜きに、バイクショップで原付をレンタルしてみました。
(この頃の私は知らなかったですが本当は、教習所で原付講習を受けてから公道に出た方が良いです...!自動車免許取得後でも5,000円ほど用意して予約すれば、講習を受けられます。皆さんは是非そちらをご活用ください!!)
その日は、細道でしばらく走行練習をしてから、隣の区に住んでいる友達の家まで走って行ってみました。
動画を見て予習していったのですが、初めて乗った原付は、身を守るものがない怖さはやっぱりありました。それでも、右手をひねるだけで前にビューン!と進む楽しさや、ジェットコースターのように風を切る爽快感は、想像以上でした。徒歩や自転車、車とは明確に違う感覚に心が躍ったのを覚えています。
2020年(大学3年)8月〜12月:デリバリーバイト
4月のレンタルで原付の魅力に気づき、原付に乗りたくてデリバリーバイトを始めました。まずはマクドナルドでデリバリーを始めましたが、その後はタイミーやワクラクといった単発バイトアプリ経由でもやっていました(そうなんです、単発でもデリバリーバイトはできるんです!)。タワマンや会社の事務所など、普段は行けない色々な場所に入って行けるのが楽しかったです。
デリバリーをする人は男性が多いけど、女性も居ない事はないです。安全運転やきちんとした接客は前提ですが、デリバリーバイトは運転は楽しいし、人とあまり喋らなくて良いし、基本的にシートに座っていられるお仕事なのでオススメですよ笑
デリバリーでは、マクドナルド、ナポリの窯、ピザーラで働きました。
ピザーラのキャノピー
2020年(大学3年)10月:Neoriders Project運営として活動を始める
デリバリーバイトに続いて、Neoriders Projectに関わり始めました。ちょうどバイクに興味を持ち始めていた頃に運営母体のBizjapanの中でメンバーが募集されていたため、応募しました。
でもこの頃はまだ、「大きいバイクはゴツいから、原付で十分かな〜」と、自分が普通二輪免許を取ることは考えていなかったです。笑
2020年度はTwitterキャンペーンの実施、電動バイク体験イベントの手伝いなどをしていました。
2021年(大学4年)5月:小型AT二輪免許を取得
2021年度からは、Neoriders Projectアンバサダー(実際にバイクに乗ってバイクライフを発信する人)に就任し、小型AT二輪免許を取得することになりました。
私は自動車の免許を持っていたので、2日間でこの免許を取ることができました。この免許取得時の流れは以下の記事にまとめましたので、よろしければご覧ください。
(またがるタイプのバイクに乗りたい方は、最初から普通二輪免許を取得する方が良いかと思います!)
小型AT二輪免許で乗れるようになる「小型スクーター」は原付より1段階上の区分です。パワーが大きくなるとは言え、原付と車体の形や操作方法は同じなので、免許取得は難しくなかったです。
免許を取得した後、6月〜翌3月の条件でスズキのスウィッシュという小型スクーターをお借りし、実際に街を走り始めました。
スウィッシュを浅草で撮ってもらった写真。
近未来的なフォルムと、浅草の赤提灯が対照的で良い!
小型スクーターの特徴は、上記の記事でも書きましたが、原付特有の一般道での制限がなくなるところです。
目的地に早く着くし信号待ちが少なくてすむし、スピード感が気持ち良いし、やっぱり便利だなあと思いました。
このスクーターは、通学に買い物に習い事に、たくさん乗らせて頂きました。早稲田大学は事前登録なしで無料でバイクを停められるので、とても有り難かったです。
東京23区内だと、バイク駐車場は場所を知らないとなかなか見つからないため、出発前に探してから乗る必要があります。しかし色んな場所に行くうちに、バイク駐車場は大体の駅の近くや大型商業施設にはあることが分かりました。それらを開拓するのも楽しかったです。
全国のバイク駐車場はほとんどが以下のサイトで検索することができます。
スウィッシュを点検に出した期間には代車のアドレス110にも乗らせていただき、小型スクーターの中でも色々な違いがあることを学びました。
Neoriders Project内の活動としても、オンラインイベント企画やインスタ運営、動画制作などを行っていました。(卒業まで継続)
2021年(大学4年)9月〜11月:普通二輪免許を取得
小型スクーターに乗り始めた頃までは「普通二輪免許まではいらないかな」と思っていたのですが、バイクの企画に関わってバイクの話を色んな人とするうちに、普通二輪免許も取りたくなってしまいました。笑
結局「せっかくここまでバイクに関わっているのだから、取っちゃおう!」ということで、普通二輪免許を取得することにしました。私は小型AT二輪免許を持っているので、必要なのは技能8コマ+卒検でした。
小型AT二輪では難なく免許を取得できたのですが、普通二輪免許は正直、想像以上に難しかったです!教習自体は補習にかからず進めたのですが、卒検で2回落ち。3度目の正直でやっと受かりました。
車との違いは何と言っても、転倒すること!教習車(CB400 SUPER FOUR)は207kgもあって、少し気を抜いたらバランスを崩して転倒してしまいます。そしてMTなのでクラッチ操作が必要なところも、普段の車との違いですね。自分が何速に入れているか見えにくいのも難しいポイント。
私の周りで二輪免許に挑んでいた数人も同じように苦労していました。普通二輪免許の取得を考えている人は、けっこう難しいことを念頭に、補習・卒検受け放題プランなどをオススメします...!(私はプランに入っていなかったので、プラスの出費がかさみました...涙)
夜の教習所。
この青いバイクが教習車です。
2021年(大学4年)11月:友達とプチツーリング
こうして心が折れかけた末にやっと免許を取得し、その直後の週末にちょうどNeoriders Projectのみんなとのお台場プチツーリングがあったので、バイクをレンタルして参加しました!
この時に初めてスクーター以外のバイクに乗った訳ですが、ここでも感動がありました。やっぱり、またがるタイプのバイクはデザインが「バイク!!」って感じがしてかっこいいんです。勝手に自分までかっこ良くなったような錯覚に陥りました笑 クラッチ操作が必要な分、操作の楽しみもぐんと増します。
この日が楽しすぎて、翌日に次のレンタル予約をしてしまったほどでした。
みんなで乗るのも楽しい!
2021年(大学4年)12月:旅先でツーリング
12月には広島でひとり旅をしていて、最終日にバイクをレンタルして尾道〜今治間をツーリングしました。この旅では、費用や選択したルート(高速に乗らない)から、125ccのバイクを選択しました。
下記に紀行文の形でまとめましたので、よければご一読ください。
旅先でのツーリングは、普段と違う景色を味わい尽くすことができるので、すごく良かったです。オススメですよ!!
この他にも、レンタル819さんの湘南ツーリング企画に参加して高速デビューをしたり、Neoriders Projectメンバーの助けを借りて泥んこ道での走行(オフロード)なども体験させてもらいました(めちゃくちゃ難しかった)。
2022年に入ってからは寒かったのでレンタルはしませんでしたが、3月に返却するまでスウィッシュに乗り続けました。大学生活は、無事故無違反で終えることができました。良かった!
結局バイクってどうなのか?
このように、この2年弱で「原付→小型スクーター→普通二輪」とバイクのステップを一段ずつ上がってみた今の私の目線で、なるべく正直にバイクを総評してみたいと思います。
まずはイマイチだなぁと思うポイントから。
イマイチなところ①車体も装備もゴツめ。
バイク人口は男女比が9:1なこともあり、車体は黒か白か原色などのはっきりした色がほとんどで、形も角張ってメカメカしいものが多いです。
装備も、安全性を考えたら長袖長ズボンに加えてプロテクターやしっかりしたヘルメットをつけるべきだし、快適性を考えたら冬はたくさん着込む必要があります。
そう考えると、ちょっとゴツくなってしまう傾向はあるなぁと思います。みんなが峰不二子みたいに、スマートにカッコ良く乗れる訳ではありません。まぁ、そんな装備も着こなせる人になりたいですが...!
イマイチなところ②荷物が積めない
スクーターはリュックくらいは積めるのですが、その他のバイクはほぼ何も積めません。なのでライダーはリュックを背負って走るか、車体の後方にケースを取り付けて走るのですが、個人的にはどちらもあまりカッコよくない...。
イマイチなところ③お金がかかる
当たり前な部分ではありますが、免許取得や装備の購入という初期費用で十数万円、レンタルもしくは車体購入、維持費などその後の費用でもたくさん一万円札が飛んでいきます。
車よりはもちろん安く済むけれど、他の趣味と比べると高いよな...!と思います。
次に、良いポイント。
良いところ①運転が楽しい
やっぱり、ここに尽きます。バイクは風を感じながら走れる最速の移動手段であり、道路上で自由にコースを決めてジェットコースターに乗れるような感覚に近いです(しっかり安全運転してますよ!!) 自転車などとは違って、明らかに自力では出せないスピードを与えてくれるバイクのことを「相棒」と呼ぶライダーが多いのも納得だなと思います。
MT操作なところや、体の傾きと連動するところも、操作をすごく楽しくしてくれるポイントだなと、実際に乗ってみて思いました。
良いところ②天気や季節に敏感になる
バイクに乗るようになって、「早く冬が終わって暖かくなって欲しいな」「夏の夜は気持ちがいいな」など、天気や季節の話題がより身近になりました。もちろんこれは「バイクの不便さ」とも捉えられます。けれど、どの季節でも室内が快適な温度に保たれ、スーパーに同じような野菜が並ぶこの時代だからこそ、そんな不便さを、天気や季節に自分の行動を合わせる楽しさとして取り戻しても良いんじゃないかと思います。
良いところ③車よりも身軽
「便利さ」にフォーカスして考えてみても、車よりも購入費や駐車料金やガソリン代がかからない、駐車スペースが小さくて済む、車幅が分かりやすいので何かにぶつかる怖さが少ない、など色々なメリットがあると感じます。
「家の周りに坂道が多くて、自転車移動だと大変」などの事情がある人も多いかと思います。そんな人は原付や小型スクーターから、生活にバイクを取り入れてみると良いんじゃないでしょうか。最近は電動キックボードなども出てきましたが、それらが地域関係なく使えるようになるのはまだ少し先だと思いますし。
以上まとめると、「バイク自体のかっこよさ、風を受けて走る爽快感に心が惹かれてしまう人」「自転車だと生活に不便を感じる人」は特に、バイクに乗ったら良いと思います!!という事です。
長々と綴ってきましたが、読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。
私もまだまだ新米ライダーです。お借りしていたスウィッシュは返却してしまいましたが、社会人になってもバイクを楽しんでいきたいなと思っています!
今後ともNeoriders Projectの応援を、よろしくお願いいたします!