読書記録#012 「僕たちのチーム」のつくりかた (伊藤羊一 著)
悩めるすべてのリーダーに捧ぐ!
伊藤羊一さんの渾身の一冊をご紹介します。
1.概要紹介
「本当はみんな、力を発揮したいと思っている。」(本書帯より)
メンバーは、様々な個性と力を持っている。彼ら彼女らそれぞれに力を発揮してもらい、チームで成果を出すためにリーダーが最優先とする事項は「メンバー一人ひとりの強みを活かしきること」 。
そのためにどう考え、どう行動し、どう働きかけたらいいのかを、伊藤羊一さんの語り口で熱く語った書籍です。
2.どんな人に読んでほしい?
「リーダーシップってなんだろう」と悩んでいる人
チームメンバーへの向き合い方に迷っている人
チームを引っ張って成果を上げたい人
3.本から得た学び・エッセンス
リーダーには「志」が不可欠。 志とは「自分は何を成し遂げたいか」 という想い、言い換えれば「今の会社や組織に、なぜ自分は参加しているのか?」 という自分なりの想いである。
志を持つべき3つの理由
志を持つことで、主体性を発揮できる
志が、明確な判断基準になる
志があれば、つらい仕事も楽しくなる
リーダーの仕事は意思決定すること。だからリーダーはやることを決めると同時に、やらないことも決める。それを常にリーダーだけが決めるのは大変。だからこそ、ミッションとしてチームの判断軸を定めておいて、それをもとに細かい意思決定をできるようにする。
リーダーが常に意識したい3種類のゴール
北極星はどこか(長期ゴール)
登る山はどれか(中期ゴール)
まず登り始める登山道はどこか(短期ゴール)
リーダーの振る舞いとして「有事はfollow me、平時はafter you」が基本。通常時はメンバー一人ひとりの思考と行動に任せ、主体性を持ってもらう。有事にはその余裕がないから、リーダーが指示しながら、動きを生み出す。
「早く行きたいなら一人で行け、遠くに行きたいならみんなで行け」(アフリカのことわざ)。自分一人で進めたほうが早いことはある。ただし、何か大きなことに取り組みたいなら、チームをつくって踏み出すほうがずっといい。
4.さいごに
「管理職ってなんだろう。マネジメントってなんだろう。リーダーシップってなんだろう。」という悩みからなかなか解き放たれなかった時期に、伊藤羊一さんのVoicyに出会って、数々の学びがありました。
そのエッセンスが詰まっていて、すべてのリーダーにおすすめしたい本です!
チームは「上司と部下」ではなく「マネージャーとメンバー」と捉える。
「上司がえらい」時代は終わり、メンバーを活かして「成果を上げるために、なんでもする人/なんとかする人」がマネージャー。
そのために、フラットな関係を築いて、「ダイバーシティ&インクルージョン」=「みんな違ってみんないい」という大前提に基づいて、メンバーそれぞれが活躍できるチームを作ろう。
そんなチームに少しでも近づけたらいいなと思って、日々試行錯誤しています!
読了日:2022/11/20