雨垂日記⑭~いずれ何かの役に立つ?~
こんばんは。ゴクツブシです。
やはりと言いますか、衆議院解散しましたね。
というわけで、昨日の続きをば。
Day14 遠く彼方を見渡して
さて、昨日書いたロクな候補者がいない、という話ですが、結論から言うとこの30年のなれの果てです。
元凶は1996年に導入された小選挙区制です。
現在選挙区は全国で300ありますが、その全ての選挙区に候補者を立てる政党があるでしょうか。
そう、ないんです。
立候補に金がかかり、選挙活動に金がかかる以上、候補者が増えれば増えるほど負担が増えるのは自明です。
多くの候補者を抱えるためには、大きな組織である必要があるんです。
少し話の矛先をずらします。
良い候補者、といったときどんな人物を思い浮かべるでしょう。
政治が分かり、現実をよく理解している人、なんていうと大体の人が納得するでしょう。
では、政治が分かるためにはどうすべきでしょうか。
一般社会において仕事が分かる人、といえばその仕事に長く携わった人ほどそう言われます。
であるならば、政治が分かる人というのは?
そう、政治家でない時も政治活動をする人材でなければ、政治が分かると世間では見做されないんです。
これは資格を持っていても経験がなければ雇ってもらえない仕事と同じだと言えます。
そして、政治家でない時も政治活動をするためにはそれを支える大きな組織が必要なんです。
ロクな候補者がいないのは、こうした組織力不足が大きな原因であると私は思っています。
今回の解散は「日本創生解散」と銘打っているそうです。私としてはなるほど、正しいネーミングだと思います。
かつて「郵政民営化」が争点と言われた選挙がありました。
この、『争点』がある、とメディアによって誤解させられてしまったのが今までの大きな間違いです。
衆議院の選挙は、向こう4年の意思決定にかかわる人物を選ぶものです。
断じて単一争点の賛否で争うものではありません。
ですが、今回の選挙でも『争点』を探すヤツは出てくるでしょう。
現にXで観測しましたが解散を『裏金隠し解散』などと、矮小な括りにし、議員に対する信用の是非などという政局を主眼に置こうとする輩がいました。
本人的には政権に批判的な態度のつもりかもしれませんが、正直権力側を利するだけですよ、その態度。
何度でも言いますが、衆議院の選挙は向こう4年の意思決定にかかわる人物を選ぶものです。
故に、各候補の政策を比較し、自分の票を託す人物を見つけなければならないのです。
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