地震

東日本大震災。

仲間と共に瓦礫撤去に東京から車で向かった。

祭日や休日はボランティアがたくさんきているだろうからゴールデンウィーク明けにでも行くか、という感じで車で向かった。

「よしっ!俺たちの手で少しでも何かやろうっ!!!」

というノリではなく、さすがに何かしないといけないのかな、という感じであった。

夜の専修大学の校庭に着いた。

校庭には平日だというのに何百というテントが張られていた。

その星空のような光景になんだかグッときた。
その夜は何か、いつもは思わないような事を考えながら眠った。

翌日から瓦礫撤去に向かった。

屋根裏や床下にまで腐った魚がいた。

石灰を撒きながら作業を続けた。

風呂に入りたいと思った。

校庭の周りには凄い数のクルマが停まっていた。
何気なくナンバーを見ると、大半が神戸ナンバーだった。

車から降りてくる人に聞いてみると

「阪神大震災の時に作られたボランティアチームです。」

と答えた。

人一倍働いてる人に何気なくどこから来たのか聞いてみた。

「この防波堤を作った会社の者です。」

と答えた。

同じ作業着を着ている人達に聞いてみたら

「ウチの社長が社員全員に有給を出したので来ています」

と答えた。

なんだか目頭が熱くなった。

今日は1月3日

2024年なってから3日が過ぎた。


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