臓器も骨髄も角膜も血液も~21歳① 霊が見えたり憑りつかれたり~
■21歳
先週、コンビニでかっこいい先輩を見つけ
「かっこいいですね!
彼女いますか?!」
と声をかけてから1週間。
その先輩、遠距離でなんとなく自然消滅中だった彼女に
しっかりお別れを告げ、なんと私と付き合ってくれることになりました。
なんていい人。
同じ寮なのでそれはそれは楽しい毎日。
この寮はコの字で建っていて
中庭を挟んで男子寮と女子寮が向かい合っている。
夜中に懐中電灯とかであいさつしあってめちゃ楽しい笑
私を含めた、体育学部以外で寮に残った文系の学生たちは、
短大、4大関係なく自然と団結力も高まるよね。
いつも、どこにいくのも一緒だった。
住んでるところも一緒だし。
そんな中で私は心のバランスを崩したりもしたのよ。
高校の時は学級委員長という責務から、とにかく
孤独な子が出ないように、ハブられる子がでないように、
そればかり気にしていた。
私のことを頼ってくれる子もたくさんいた。
私は人から必要とされることで心のバランスを保っていたのに、
なんとなく、必要とされていない気がしてならなくなったのだね。
いつも一緒に行動している文系のメンバーは5人
1,4大 教育学 私
2,4大 国文学
3,4大 国文学
4,短大 国文学
5,短大 国文学
なんとなく、私以外は国文学でつながっている。
そして、私以外はそれぞれ同じクラス。
どーでもいいっちゃどうでもいいのだが
私には常にどこかから声が聞こえたのだ
「二人組になってください」
という声が。
私にも寮生以外でクラスで仲のいい仲間もいたのよ。
でも違うのだ。
なんだろう。
寮生は別なのだよ。
こうして私は明るく病んでいった時期もあったりして。
ちょうどその頃、こんなこともあった。
霊に憑りつかれたのだ。
こっわ!!
それは昼寝から起きたら、おなかがいっぱいだったことから始まった。
ずっとおなかがいっぱいなのだ。
笑笑
そんなことある?
まぁ、おなかがすきまくるよりいっか。
みんなでいつものように、近所の食堂に夕食を食べに行くことになったが
どうにもこうにもおなかがいっぱい。
でもとりあえず、ハムエッグ定食くらいなら食べられそう。
おなかいっぱいのままお風呂入ってもう眠ることにする。
翌日、やっぱりおなかがいっぱい。
もうそこからはずっと食べられない!
だっておなかがいっぱいなんだもの笑
3日ぐらい何も食べられずにいたら、さすがにみんなが心配し始めて
「ちょっと!実家に帰った方がいいよ!」
というので新幹線に乗り実家に帰ることに。
ほほは瘦せこけ、目の下にクマを作り、
ふらふらと帰ってきた私の顔を見た母親はびっくり!
それが不思議なことに、実家に帰ると急激におなかがすいてきた!
とりあえずおでんを食べる。
美味しい!
急激に回復!!
これが世に言う「おなかいっぱいお化け」に
憑りつかれた思い出である。
私は霊感も強くないし、何も感じないのに
こんなこともあった。
なんだか眠くてその日は早く眠りについたら
夜中に地震で目が覚めた。
でもなんかおかしい。
隣の部屋ではまだみんながおしゃべりをしている声が
聞こえているけど、誰も地震について触れていない。
こんなに揺れているのに!
2段ベッドの上で起き上がり、部屋の様子をうかがうと
私の長い髪。私のベッド、私の洗濯ものだけが揺れている。
向かいにある後輩のベッドと干してある洗濯物は全く揺れていない。
えええ?!
どゆこと?!
と思って向かいのベッドを見つめていたら
なんと壁に文字が浮かび上がったのだよ!!!!
怖くない?!
私は怖かったよ!!
なんて書いてあったかって?
それがだんだん浮かび上がるシステム。
しかもけっこうな長文。
10行くらいある。
が、しかし・・・
英語なのよ!!!英語!!!
しかも筆記体!!!
「なにか訴えてるんだよね?きっと。
でもあたしには訳せないのよね~
すまんね~」
と言いながら、仕方ないから寝ちゃったよね。
あれは何を訴えてたのかしらね~
お役に立てず申し訳ないっす。
そんなこんなで、明るく病んだりお化けに憑りつかれたり
彼氏ができたりした2年間。
楽しかったなぁ~笑