2回目の大腸カメラ、そして、崖から突き落とされた気持ちになる
9.11 手術のために癌があるところにマークつける
2回目の大腸カメラは検査1日前のみおかゆと餃子(2個)だけ食べた。
この2個の餃子がカメラ検査になるまで、めっちゃ時間かかった!
最後の便ができれなかったの(涙)
食物繊維(キャベツ)は残るので、今後は検査前は食べない方がいいね〜
検査後、担当医と話をする。
「結果からお伝えすると…癌の場所が肛門から10cmではなく6cmだったので一時的だがストーマ(人工肛門)になります。」
私)えーーーーーーーーーーーーー??????!!!!!
人工肛門?!?!?!
その理由としては直腸を切り、上部と下部を結合した際に便の漏れを防ぐため。
結合部分がしっかり結合されてない間に便が体内に漏れてしまうと(縫合不全)
感染症や合併症などを起こし開腹手術が必要でもっと大変になるとのこと。
それを防ぐために一時的(3〜6ヶ月ほど)ストーマ(人工肛門)をする。
私)言っていることはわかるけど、
ストーマ(人工肛門)をって聞いた時の方ががん宣告された時よりも動揺した!!!泣きそうだった!
しかも、しかも、最後に「今すぐに手術と決めなくてもいいし、手術をやめるという選択もしていい」って言われて。。
え〜〜〜〜!ってなった。
先生も「ストーマはやだよね〜、できれば、したくないよね〜。」って言ってくれたし
「僕が見たところストーマしなくてもいけそうな気はするんだけね、カンファレンス(会議)にかけた時に周りの先生がどう判断するかでね。
大きな病院だからこそリスクが少ない方を選択、治療するんだよね。僕の方でもストーマしない方向で掛け合ってみるけどね」と。
なるほど〜担当医だけの判断で治療は進められないのね。他の先生の意見もあるのね。
どうか、どうか、ストーマなしの方向で手術を進めていきたい!
帰り道、パートナーと言い合いになった。
わたしがストーマ(人口肛門)と聞いて、手術を悩むようになったから。
パートナーは「それよりも命が大切だ!」と言う。
うん、それはそうだよ、わかるよ。
でも、一時的って言っても日常生活が変わるんだよ。
ストーマを外しても「排便障害」は残るだよ。
数年前に叔父が1年間ほどストーマ(人工肛門)をして、すごく苦労していたのを見ていたっていうのもあるから、
ストーマ(人工肛門)という話が出てきて、崖から落とされたような気持ちになった。
早期発見の癌でラッキーだったのに、、、人工肛門に排便障害…割に合わないよ!
もちろん、今すぐ命の危険!ではないし、いい先生と出会えているからトータル的には本当に運のがいいということはわかるよ。
でも、手術をしたら直腸を切る前にはもう戻れない。
排便障害で常にトイレ問題がつきまとう生活になる。
それを考えただけでもどうしようもなく不安になるし、夢であって欲しいって思う。
イヌさんの散歩さえ外に出るのが怖くなるかもしれない。
一時的にストーマと言いつつ、開けてみたら「こりゃ永久人工肛門だ」ってならない?!
一時的と永久だとこっちの心の持ちようが違うよ!
この気持ち(不安や恐れ)はきっと誰にもわからない。
だって、ずっと付き合っていくのは私以外いないもん。私の体であり人生だもん。
だからこそ、あーだこーだ悩みたいし、言いたい。
この気持ちわかってもらいたい!けど、わかってもらえないよね。。。
追記:リンパへの転移がどのぐらいあるのかは手術をしてがん細胞を摂ってみないと分からない
がん細胞だけを切除するのではなく、その付近(リンパ管も含め)を切除をして生検検査をする
9.12 かかりつけ病院の先生に意見を聞きに行く
朝、幼馴染に話を聞いてもらって、冷静になり少し落ち着いてきた。
人工肛門の話が出なかった時は「手術をする!」って決めたから、
結果、「私は手術をしたいじゃん。」ってわかった。
それと、泣いたからスッキリした。泣くって時には浄化作業になるよね。
昨夜はパートナーと言い合いになり険悪の雰囲気になったので早くねたっていうのもいいのかも。
考えすぎたり、これ以上考えても今はいい方向にならないって時は
強制的思考停止になり、異常に眠くなるよね。脳ってすごい!
脳に負担がかかりすぎると停止して身を守ってくれるんだね。
素人があーだこーだと言っても埒が空かないので、
午後にかかりつけ医の意見も聞くことにした。
返答は「今すぐに手術!でもなくていいと思います。経過観察という判断もしてもいい。
期限は半年〜1年ぐらい。そこから手術という判断をしてもいいと思います。」と言われて、視野が広がりホッとした。
外科担当の先生も「次回来られたっときにやっぱり手術やめます。ってなってもOKだから」って言ってくれてたけど、
「どっちかに決めなきゃ!」って正直、焦ってたから、ほんと、ホッとした。
調べると調べるほど、ストーマ(人工肛門)や排便障害が怖くなったし
きっと、話が進むに連れて現実味が帯びてきたんだと思う。
「怖い、いやだ」って思っている自分がいる。
手術はいいけど、排便障害で悩むのが嫌だと。
追記:どの先生も「10万人に1人のケースで医師としても判断が微妙になってしまう。」と言っていた。
ラッキーなのかアンラッキーなのか…今、宝くじ買ったら3億当たるかも!?)(笑)
「これは手術した方がいいです!しなければ、すぐに死にますよ。」って言われた方が
「じゃあ肛門閉じちゃってOKです」って覚悟ができるよ。諦めの覚悟ってやつよ。
「手術をする以外、選択肢ないやん。」ってなったほうが正直、楽。
そんなことを言ったら、ストーマになっている人に怒れると思うけど、今、そう感じている私がいる
私は、中学生の頃から「生きるのが辛い。死にたい」って思っていた…
でも、癌になって「やっぱり生きたい」って思った自分にびっくりした。
結末が知りたい漫画がたくさんあるし、イヌさんともまだまだ一緒に過ごしたい、旅行にも行きたい。
したいこともやりたいこともないし(いや、あるやん!w)人生に諦めがあって夢も希望もないけどさ、
ただ、死期へのカウントダウンをするように毎日過ごしている時もあるけどさ、
やっぱり、今じゃあないよね。
それを教えるために神様は私にこの経験をさせてるのかな?
「『生』を感じなさい、大切にしなさい」って。
こんなことを言うとめっちゃ怒られると思う。
生きたくても生きれなかった人もいるし、突然の死を迎えている人もいるから、ほんと殴られると思う。
それをわかっている上で言わせてください。
正直、癌って言われて少し嬉しい自分もいた。
「あ、これで生きる意味を求めなくてもいいんだ。」っ思った。
私には私にしかわからない辛さがあるのですよ。
生きていることが辛い、不安に襲われるこの気持ちは誰にも分からない。
私もあなたの本当の辛さや不安は理解できない。だって、育った環境も経験も違う別々の人間だもの