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産後ケアは女性だけのものではない!パートナーとともに、自分たちらしい家族のカタチを作るきっかけを提供します/中桐昌子さん、山本裕子さんインタビュー

4/23(土)新・朝市についてはこちら

こんにちは!新・夜市朝市編集スタッフの小玉です。
今回の新・夜市朝市出店者インタビューは中桐昌子さん、山本裕子さんです。
NPO法人マドレボニータは20年以上にわたり、女性の産後ケアの重要性を発信し続けている団体です。産後ケアの重要性から、パートナーとともに行うオンライン両親学級について詳しくお話を伺いました。

左:中桐昌子さん 右:山本裕子さん

プロフィールを教えてください。

NPO法人マドレボニータです。これまでは出産後の女性が産後ケアに取り組める社会を目指して活動してきました。しかし、今は女性だけではなく、パートナーや家族が産後ケアに取り組める社会にしたいと活動しているところです。
妊娠して出産するまでは病院や社会から手厚くケアしてもらえますが、いざ出産すると社会の目や自分の目も子供に向いて、出産した自分自身の心と体のケアがおろそかになりがちですよね。そういった女性が、楽しく元気に健康に子育てするためにも、その後の人生を力を発揮しながら歩むためにも、産後ケアはすごく大事だということを社会に伝えています。体と心のケアという部分の両輪を大事にしているんです。

中桐さんが産後ケアに情熱を傾けるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

きっかけは、姉が出産後かなりしんどそうだったことです。その姿を見て、出産後の女性のケアってかなり必要なことなんだと身近に感じました。自分自身が出産する前にこの仕事を始め、今では10年以上活動を続けています。

どんな思いで活動されていらっしゃるんですか?

産後の心身ともにしんどい状態で、産後ケアができるという情報や、できる場所を探すことって難しいですよね。だから出産前から、産後ケアが必要なんだ、という感覚をスタンダードにしたいんです。女性だけでなく男性にも、出産したら心身のケアのためのリハビリを受けておいでよ、と送り出してくれるような意識をもっていただきたいし、そういう方を増やしたいと思っています。
現在インストラクターが20名ぐらいいますが、自分自身が産後に辛い思いをしたメンバーも多くいます。自分と同じことが、社会で起こってほしくないとインストラクターの仕事を始めたメンバーも多いんです。年齢層は30代、40代が中心ですね。

出店される商品はどんなものですか?

オンラインで受けられる両親学級のプログラムを販売します。長年女性にアプローチしたプログラムを提供してきたのですが、女性だけが産後ケアに取り組むのは限界があります。パートナー同士がお互いに向き合いながら、産後に向けた準備をすることに力を入れたいと思い、昨年からこの両親学級を定期開催しています。対象者は妊娠中から産後1年程度のカップルが対象です。
私たちのプログラムで大切にしていることはパートナーとの関係性と、同じ産前産後を迎える仲間とのつながりです。産後って社会から隔たりができる孤独な時期でもあります。そんな産後を、いかにパートナーと協力しながら乗り越えられるか?が重要になりますし、これから新しい家族を迎える同じ人生のステージにいる仲間とのつながりも大きな刺激や励みになると思います。

具体的にどんな内容か教えてください!

双方向のコミュニケーション形式で行われます。双方向を大事にしているので、参加人数は最大で5~6組にしています。90分間のプログラムですが、産後の体や心の変化についてクイズ形式で夫婦で一緒に考えていただいたり、2人で一緒に肩こりのセルフケアエクササイズに取り組んだり、パートナー同士でコミュニケーションをとったりと、かなり盛りだくさんの内容なんです。とても良いプログラムなんですが、言葉で伝えることがなかなか難しいのでぜひ体験していただきたいです。

両親学級を始められたきっかけは何だったんですか?

カップル向けの講座は10年前ぐらいから行っているのですが、それをプログラムの柱として据えたい、いつでもご自身のタイミングが合うところで受講してほしいと思ったからです。コロナでオンライン講座をしてみて、これはいける、と感じました。
というのも、以前は対面でカップル講座を行っていたのですが、参加へのハードルが非常に高かったんです。女性が参加したいなと思って男性に働きかけて、どんな内容か説明して、男性をその場に連れていくって、とってもハードルが高いですよね。そこまでして参加するカップルって少数派だと思うんです。オンライン講座を始めてみて、エリアを問わず自宅で座って参加できるハードルの低さはチャンスだなと。実際、香港から参加くださったカップルもいらっしゃいました。

両親学級を受けた女性参加者からは、産後に自分の体にこんなことが起こるなんて知らなかった!という驚きの声をいただきます。女性も初めて知ることを、男性が理解するって難しい。産後のしんどさの理由までわかること、パートナー同士同じタイミングで知る、一緒に学ぶことが大事だと思います。

行政で行っている両親学級とはどう違うのでしょうか?

行政で行われている両親学級は、赤ちゃんのお世話の仕方や子育てをどうしていくか、妊娠中の妻の体の状態を夫が疑似体験することが中心ですよね。私たちは出産した女性自身の変化と、そのうえでどんな準備が必要かをお伝えします。出産した女性の体にどんな変化が起きるのか、それを知らないと産後のためにどんな準備が必要か想像ができないと思うんですよね。パートナーと一緒に子育てするためにはコミュニケーションも大切なので、夫婦でコミュニケーションをとれるワークショップを実施しています。

この商品を通してどんな価値を伝えたいですか?

これから妊娠・出産・産後を迎えるカップルはもちろんですが、自分たちがそうでなくとも、そういう方たちは意外と私たちの身近にいると思うんです。この講座でお伝えしていることを知って、人間関係が豊かになったり、自分がどんなサポートができるかを考えるきっかけになってほしいと思っています。相互理解が深まると思うんです。なので対象ではない方にも知ってもらえたらうれしいです。
プログラムの前半は女性の体と心に起こることを中心に、後半は幼児虐待、夫婦の不和といった社会課題にも触れていて、この課題を知ってほしいというメッセージも込められています。どういった属性の方にも、社会で何が起こっているか知ってほしいし、そのうえでコミュニケーションが大切だと気づいてほしいです。どの関係性においてもそれが大切だということを伝えています。
産後の女性の変化を知って、パートナーシップの課題を解決したい、その先にある社会課題の解決を目指していきたいです。

ありがとうございました!

インタビュアーあとがき
身近な存在をきっかけに産後ケアの重要性を知り、社会に発信し続けている中桐さんと山本さん。柔らかな語り口調ながら、産後ケアについて女性だけでなくパートナー同士で理解しあうことの大切さを熱く語ってくださる姿が印象的でした。


マドレボニータさんは4/23開催の『新・夜市朝市』に出店します。皆さんも直接中桐さんや山本さんに想いを聞いてみませんか。


新・夜市朝市とは?

新・夜市朝市は、作り手から商品の誕生秘話や込めた想いを直接聞き、
気になった点は質問できるオンラインマーケット。

普段とは少し異なる購買を体感することで、買い物上手への第一歩になるはずです。

参加費無料・オンライン開催(Zoom)
次回は 2022/ 4 / 23(土)9:00より開催!

入場(無料)のお申し込みはこちら
新・夜市朝市について詳しくはこちら


URL:https://www.madrebonita.com/childbirth-class
新・朝市での販売商品:マドレ式オンライン両親学級
Instagram:https://www.instagram.com/npo_madrebonita/
twitter:https://twitter.com/madrebonita

<NPO法人ETIC.とは>
ETIC.は、社会の未来をつくる⼈を育むNPO法⼈です。1993年の創業以来、私たちの⼿がける実践型インターン シップ や起業⽀援プログラムへの参加を通して、1600⼈以上が起業しました。これからも企業・⾏政・NPOといった多様なセクターを巻き込みながら、挑戦したい⼈を⽀える仕組みづくりを続けていきます。

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