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食べて身体の内側からきれいになる!老舗こんにゃく店の4代目が伝えるこんにゃくの可能性/中尾友彦さんインタビュー

4/23(土)新・朝市についてはこちら


こんにちは!新・夜市朝市編集スタッフの小玉です。
今回は4月23日の新・朝市に出店される中尾友彦さんにインタビューしました。

中尾さんは創業から100年近く続く老舗こんにゃく店の4代目。老舗らしからぬ斬新なアイディアで、こんにゃくの魅力を発信し続けています。これまでのプロフィールから、プロテイン入りヘルシーヌードルSHAPE MENの製造秘話とその魅力についてお話していただきました。

―中尾さんのプロフィールを教えてください。

大学卒業してから証券会社で働き、1年半経ったタイミングで2代目の祖父が倒れ、家業に戻ることになりました。帰ってきて衛生環境とか、社内体制が行き届いていなかったので危機感を感じ代表を交代するよう直談判して。25歳の1月から代表をやっています。今年で9年になります。

ーこれまでにこんにゃくのスムージーなど、老舗のこんにゃく屋さんとは思えない斬新な商品を出されてますが、なぜ始めようと思われたんですか?

単純に事業の先がないと思ったんですよね。ビジネスモデルが古くなってて、既存の販路、既存の商品は基本的に縮小している。発展がない状態で、なにかを変えていかないとこの先はないと思って。危機感がありました。
少し悲観的な話で、こんにゃくの消費量のピークが平成3年、1,400億ぐらいあったんですが、直近で42%程度になってるんです。1年間で1人辺り600円分もこんにゃくって食べられていない、そういう食品になっちゃってるんです。この閉塞感をなんとか突破したいというところから、こんにゃく麺の商品開発へとチャレンジして、今回販売するプロテイン入りのヘルシーヌードル「SHAPE MEN」が完成しました。ローンチイベントでつけ麺みたいに食べてもらったんですけど、1食あたり60キロカロリーないんですよ。普通のつけ麺の6分の1程度のカロリーに抑えられます。


女子大生にSHAPE MENを1ヶ月食べ続けてもらう、SHAPE MENチャレンジをしてもらったんですけど、1ヶ月で3キロ体重が落ちたって言ってました。便秘持ちだったけど、食べた次の日必ずお通じが来るからストレスなく1ヶ月過ごせたって。とは言え最後は大変だったんじゃない?って質問したら、「全然続けられました」と。「今まで食べたこんにゃく麺の中で一番うまいからこれが食べたいって思えた」と言われたことが僕のなかで自信になりましたね。


ー具体的にどういった経緯でSHAPE MENは誕生したんですか?

半年ぐらいデザイナーと商品開発についてセッションしたんです。どういう商品を作っていこうか、という方向性を決める話になったときに、市場にこんにゃく麺って銘打っているものって往々にあるけど、メーカーの独りよがりと言うか、メーカーがこれこんにゃくだけど麺でも食べられるんです、ってパッケージを変えただけの商品がよく見受けられるなと思って。レビューを見ても、続けられないって言うのが多かったんです。それを見て、自分がやるならうまいこんにゃく麺を作ろうって思ったんです。

市場に売っているこんにゃく麺を全部買ってきて、うちが得意とするところと世間が気になっているところを掛け算して、高付加価値のこんにゃく麺を作ろうと言うプロジェクトが立ち上がりました。


ーそんな経緯を経てSHAPE MENが出来上がったんですね。これから、取り組んでいきたいことは何ですか?

僕はこのSHAPE MENをきちんと価値をつけて普及させたいと思っているんです。既存の販路で売ることもできなくはないんですけど、いきなりこれが店頭においてあって手にとるのかって。例えば100円以下のこんにゃくが並んでいる売り場に一緒に並んでたとして、その売り場だけを見るとSHAPE MENは価格が高いので、手にとってくれないと思うし、そういうところでは売りたくない。ミスマッチが起きると思うんですよ。なのでなるべく価値がきちんと伝わる場所で提供していきたいと思っています。催事とかでよく売らせてもらってて、あとはネット、ECで情報を整えて発信するやり方が1番いいんじゃないかなぁと思っています。こんにゃくも重たいので自宅に届く方が一番お客様にとってよいと思いますね。


ーお客様に対して、SHAPE MENにはどんな魅力があるか、伝えたいことはありますか?

はじめはサンプリングでもいいんですけど、こんにゃくを知ってほしいと思っているんですよ。僕が一番危機感があるのはこんにゃくの消費が減っていることなんですよね。こんなこんにゃく麺があるっていうこと、これいいやん!って言うことを知ってほしい。同じこんにゃくとはいえ全然違うやん、って言うのに気づいてほしい。

元々こんにゃくってお通じを促す薬品として中国から日本に伝わってきているんです。それを証拠に、1ヶ月で3キロやせた女子大生も、食べたら次の日出ることが習慣化できた。「体型が出るスカートをなにも気にせず履けたことが嬉しかった」と言われて、なるほどと。こういったことがこんにゃくで届けたい価値なのかなと思っています。美味しくないものを義務的に食べることは止めてほしい。食べて身体の内側からきれいになって、ライフスタイルがより豊かになるお手伝いができたらいいと思っています。

余談ですけど最初はマッチョメンでいくつもりだったんですよ。プロテイン1袋で15グラムとれる、タンパク質たくさんとれる、マッチョな人はどうぞ!っていう(笑)。ただ、製造の特性上どうしても3グラムまでしかプロテインを入れられなくて。マッチョメンってうたうと、見る人から見たらバカにされるなと。そこで改めて考えて、一番のストロングポイントって低カロリーなことだよなって思い、シェイプアップに特化したSHAPE MENにしようと名前を変えたんです。

今は2つめ、3つめ、4つめの商品開発を進めてまして、こっちの方が女性向けかもしれないです。2つ目の「IRON MEN」は鉄分配合のこんにゃく麺で、1袋で13グラムも鉄分がとれる上に、0キロカロリーで食物繊維とカルシウムもとれるんです。阪神百貨店の催事で1番先に売り切れたので、結構市場あると思うんですよね。次はこっちだなって思って。
ちなみに第3弾は今年中に出すので。カプサイシン入りのこんにゃく麺で、麺自体ピリ辛な感じの商品ですね。楽しみにしていてください。

ー楽しみにしています。ありがとうございました!

インタビュアーあとがき

老舗のこんにゃく店として確かな技術を持ちながら、新たなチャレンジを続ける中尾さん。落ち着いた語り口の裏には、こんにゃく市場を盛り上げたいという熱い思いと、こんにゃくの持つ可能性をどうやったら広げられるか、試行錯誤されている姿がありました。頭の中にある、と楽しそうに語ってくれた新商品にも期待したいです!


中尾さんは4/23開催の『新・夜市朝市』に出店します。皆さんも直接中尾さんに想いを聞いてみませんか。


新・夜市朝市とは?

新・夜市朝市は、作り手から商品の誕生秘話や込めた想いを直接聞き、
気になった点は質問できるオンラインマーケット。

普段とは少し異なる購買を体感することで、買い物上手への第一歩になるはずです。

参加費無料・オンライン開催(Zoom)
次回は 2022/ 4 / 23(土)9:00より開催!

入場(無料)のお申し込みはこちら
新・夜市朝市について詳しくはこちら


中尾食品工業株式会社
URL:https://nakaoshokuhin.co.jp/
新・朝市での販売商品:SHAPE MEN(シェイプメン)
Instagram:https://www.instagram.com/nakao529/
twitter:https://twitter.com/nsk_kikumatsu?lang=ja

<NPO法人ETIC.とは>
ETIC.は、社会の未来をつくる⼈を育むNPO法⼈です。1993年の創業以来、私たちの⼿がける実践型インターン シップ や起業⽀援プログラムへの参加を通して、1600⼈以上が起業しました。これからも企業・⾏政・NPOといった多様なセクターを巻き込みながら、挑戦したい⼈を⽀える仕組みづくりを続けていきます。

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