ジェンナー・クロウ(うちの子)
固有能力:トレットマン
(あらゆる物事に応じて適切な処理が出来る)
苦悶能力:キーメクス
(固有能力の精度が上がるが、使うと体が負傷する)
フリーランスの商人の男性。
チームIFに一時期は所属していたが、5年程前に追放された。
汚染で変異してしまった元普通の人間。
大体22歳辺りで体の老いが止まっていて、常に若い。
人間としては珍しい銀髪赤眼。アルビノではない。
profile
一人称は「僕」
性格としては基本的に常に冷静で物腰が柔らかい。
素だと根は優しいが、冷淡なリアリスト。
口調はほぼ営業モードなので敬語だが、素だとやや口が悪い。
ヴィンテージ物が好きで、所持品はどことなく古めかしいデザインにしている。
体質上、日光や体温調節が苦手で、基本的にタートルネックや手袋など、肌を露出しない服装を年中着込む。
特に黒手袋は少し特殊で、防護の他にも攻撃力を高める効果があるが…後述の特殊な効果も有している。
エルバートとは大学時代の同級生で、本音で語れる親友。
「ジェニー」と「エリー」と呼びあい、元メンバーやエルバートにだけは常にタメ口。
親友のよしみでルーベンの事を気にかけてはいる。
いつも煙草型の吸引薬を服用している。
これがないと唐突な吐き気や衝動的な自傷行為等をする事がある。
そして不自然な笑い、喜怒哀楽といった単純な感情が爆発しやすくなり、発狂してしまう。
能力「トレットマン」に関して
固有能力は『現段階において実現可能な最適解』を見出すというもの。
現状、知識、実力等のデータベースを基に最適なパターンを一瞬で構築する。
あくまで最適であって最善という訳ではない。
複雑な計算なども瞬時に終わらせるので便利。
最適解をどう生かすかは使用者の次第。
しかし力を使う度に罅のように傷つく身体を極力見せないようにしている。
体内へのダメージが多く、喀血や吐血することがしばしばある。
商売人
武器や薬、本、機械の部品から食料品や日用雑貨まで、欲しい物は大体何でも揃っている。
商品は良質かつ、値段が定価より少し安い。
サービス満点で、ギフトのラッピングや大量発注も頼める。
安値なのは仕入れる方法が、コネをフル活用した独自のルートによるものだという。
アイテムの買取も受け付けており、買い取ったものは必要としている場所にて適切な価格で売っている。
リクエストを受けて商談しに行くこともある。
大きなリュックサックは外側からでは構造が分からないが、光力充電装置、精算機や薬師キット、研ぎ師セット、工具箱、仮眠キット、小型のテーブル等、あらゆる仕掛けが施されている。
通常の鞄よりも無尽蔵に入る特注品らしい。
IFに居た時にあらゆる組織と接触した経験から、非常に幅広いコネを持っている。
戦闘能力
元IFなだけあって、その戦闘力は折り紙付き。
変異した体を活かして人外じみたアクションも取れる。
戦闘術は殆どリアに仕込まれた物。
武器や弱点を狙って弱体化や無力化を引き起こし、好きなように攻撃するスタイル。
ただ魔法は苦手で、基本的に魔石を使用している。
別に使えないのではなく手加減できないとのこと。
因みに魔光属性は風、水、炎とスタンダードな組み合わせ。
剣は主に仕込み杖の直刀を使い、刃術は殺戮系の「パグローム」。
市街戦を想定してアレンジした型となっている。
銃はライフルやショットガンをよく使う。
能力で補助しているが、射撃の腕は中々のもの。
狙いに一切ブレがない。
仕込み杖
仕込み杖はチームが共同で作った特別製であり、剣モードと銃モードが存在する。
少しパーツを組み替えるだけでモードを切り替えられる。
因みに時折フラフラしてしまうのと、外観を考慮して杖にしているとのこと。
剣モードは40cmくらいの直刀。
銃モードはルーベン曰く『ソードオフショットガン型。装弾数は5発。』とのこと。
魔法に頼らない「旧式武器」を好み、あまり魔法に拘らない。
銃は火薬と実弾を用いる。
魔法が使えない状況でも安定して使えるのが特徴。
黒手袋の性能
黒手袋はジェンナーが追放される際、リアが餞別として渡した物である。
残留魔光を糸状に紡いで織り込むマナ織りという技術で作られた、非常に特殊な生地を使用している。
この手袋はリアの知人から抽出した物で、装着すると高い防護に加え、総合的な戦闘能力が3倍近く強化される。
「魔力、生命力の自然治癒速度が通常の2倍、日光、月光浴中は4倍になる」というある種族の能力も継承されている。
また武器召喚の能力もあり、水色に燃える蛇腹剣を召喚できるようである。
因みに抽出元は誰なのか、どこで抽出したかは全く教えてくれない様子。
元IFとして
リアの戦闘術の弟子で、かなり気に入られていた。
持ち前のコミュニケーション能力からメンバー全員との仲は良好であり、時に仲介もしていた。
追放されたとは言っても、よくある理不尽な理由ではなく、ある事件で大失態を犯してしまった為。
苦渋の判断で互いの同意の上で追放したという。
ちなみにこの処罰、失態の割にはかなり優しい方で、本来なら無感地獄に数十年間収監するレベルだという。
追放後の一定期間の生活保護、徹底した情報規制等、結構甘々にアフターフォローされている。
未だに罪悪感に苛まれており、贖罪も兼ねてチームに対しては、あくまで商売人として交流している。
心を蝕む毒
エルバートと同じ誘拐事件に巻き込まれ、実験体として思考を鈍らせる毒薬を連日注射された。
毒薬には穢れが混じっており、そのせいで汚染変異した。
その後も2人は毒が効きすぎて身体に留まるようになり、ジェンナーは狂人化、エルバートは廃人寸前になった。
留まった毒はウィルスのようなもので、脳の深部にあるために摘出は現時点では不可能。
完全に治療できない状態。
毒が広がることで精神異常が発症する。
以下の順序で悪化していく。
体が怠く、軽度の発汗がある
体内で何かが疼く幻覚に苛まれ始める。自傷する。
平静を失い、不自然な笑いが出る。
呼吸が荒くなり、疑心暗鬼になる。自傷行為が過激化する。
幻覚で自制出来ず、パニックになる。顔から黒い膿が流出する。
発症を抑えるために、少なくとも1日2回は吸引薬を咥えている。
ジェンナーは基本的にそれでLv1を維持している状態。
薬もあくまで姑息な手段でしかなく、根本的な解決にはならない。
本来の性格
毒や経験から冷淡な面を見せてはいるが、実はエルバートと似て隠れ熱血漢。
何事にも希望を捨てないポジティブな心構えを持ち、
その上メンタルは凄まじく頑強。
自身の意思で考え、分別できる理性を持って正義を全うする。
チームIFとしてはこれ以上無いほどの理想的な人物である。
また、学生時代からエルバートの正体や使命を知っている。
でもジェンナー本人にとっては「どうあろうが友は友」であり、真剣な気持ちで向き合いつつも変わらず接している。