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チョウライ王子が次代の王となるべきこれだけの理由

 私は2017年から一貫してチョウライ第3王子を支持してきた。
 それから7年経った今でこそ、ハンタ読者の多くが「チョウライ王子こそが王になるべきだ」と認めるようになったが、支持者の中でも私は古参の部類に入ると自負している。 
 なぜあの御方が王にならなければカキン帝国に未来は無いのか?
 未だチョウライ王子の持つ王の器に気付いていないハンタ読者に向けて、解説していくとしよう。


【圧倒的人格者】

 私が最初に王子に惹かれたのは、↓の場面である。

第363話『念獣』

 ワブル王子の王室警護兵が全滅した報告を受けた王子は、赤子を真っ先に標的にした下手人に対して嫌悪感を露わにしている。
 他の上位王子が幼い弟妹すら平気で殺害しようとする中で、この御方は弱い相手から狙う行為を卑劣とする価値観を持っているわけだ。

同上

 また、ワブル王子の警護兵全滅の報告から下手人が味方ごと葬り去ったと推理した際にも、その非道に驚愕している。
 目的達成の為に味方である王妃所属警護兵を巻き込むなど、チョウライ王子にとっては信じがたい所業なのだ。
 この御方がいかに部下想いなのかが解るだろう。

 更に、王子はカキン国王に対して「他の王子を死なせずとも王になる条件を満たせるか」を確認している。

同上

 シマノの言う通り、チョウライ王子は王の座を目指す一方で、異母兄弟同士(王子はオニオール組長の息子なので、実際には従兄弟なのだが)の殺し合いを可能ならば避けようと尽力しているのである。

第365話『選択』

 高い志と、下々に対する慈悲の心を持ったまさに理想の王と言えるだろう。

【美しき守護霊獣】

 チョウライ王子の守護霊獣の姿はとてつもなく神々しい。

第389話【呪詛】

 他の王子の守護霊獣が、エイリアンだのおっぱいヤシの木だの、人面馬寄生獣だの、カエル戦車だの、虫だのゴリラだのワームだのといった醜悪な化け物で溢れている中で、この御方の念獣だけは神秘的で美しい姿かたちをしている。
 守護霊獣の姿にはその能力と同様に宿主の精神が影響を与えていると考えられるから、かの美しさはチョウライ王子の高潔な人格が表出したものだと言えるだろう。

【経世済民の志】

 チョウライ王子の守護霊獣が持つのは、なんとなんとカキン帝国の全国民にあますことなく影響を与える能力である。

第390話『衝突』

 その効果は王子が国王となった後に最大の効果を発揮するものであり、一方で継承戦という短期の争いでは役に立つ気配すらない(この読みは宿主であるチョウライ王子の推論ではなく「直感」である為、念能力の特性上、信頼性はかなり高い)。
 他の王子の守護霊獣が、やれ他人を支配したり洗脳したり、異形に変えて駒にしたり、罠にハメて操作したり、身内にだけ爆裂オーラを付与したり、姉妹でワープしたり擬態したりだのしている中で、チョウライ王子の守護霊獣だけが、国民全員に福を齎す能力を持っているのである。
 まさに王の器に相応しき霊獣、いや、これはもはや神獣と呼んでも差し支えないだろう。

【為政者に必要なもの】

 いかがだろうか?
 これまで気付いていなかったハンタ読者の皆さんも、この記事を読んでチョウライ王子こそが次代のカキン国王に相応しいことをご納得いただけたと思う。
 いやむしろ、あの御方以外のボンクラ共が王となれば、カキン帝国に未来は無い。
 ベンジャミン第1王子は傲慢残虐に過ぎ、カミーラ第2王子と第4王子は論外、ツベッパ第5王子もツェリードニヒと手を組もうとするようなお馬鹿さん。
 政治力と王になる意志を持つ上位王子たちは、チョウライ王子以外どいつもこいつも禄でもない人間ばかりなのだから。

 唯一、下位王子の中でもハルケンブルグ第9王子だけは、国を想う心を持っているようだが、コイツもまた王子の中で唯一認めるのがツェリードニヒという、人を見る目の無さを露呈している。

第350話『王子』

 王としては致命的な欠点だ。

 そして何よりも、「自分にも他人にも厳しい」という評価が気にかかる。

同上

 本当に護衛の募集すら報酬額をゼロにするような人間なのだとすれば、政治家としてはシバキ主義のクソネオリベ野郎に違いない。
 「無駄の削減」と言って政府支出を減らし、腐敗の撲滅と言いながら公務員叩きと人員削減による民間移行の「改革」で、カキンを悲惨な国家へと変貌させるのが眼に見えている。

 一方のチョウライ王子と言えば、ツベッパ王子に「奢侈を尽くす」と罵られてはいるものの、為政者としては上記の通り国民を豊かにすることを何よりも重視する人物である。

第362話『決意』

 言うまでもなく、それこそが為政者として最も重要なことである。
 どんなに清廉潔白で、自分に厳しい人間だろうと、国家を国民を豊かにできない政治家など何の価値も無い
 チョウライ王子には、チョウライ王子だけがそれを実現できるのだ。
 カキン帝国は「世界統一」などという馬鹿げた国是を掲げているそうだが、チョウライ王子が王となれば、それすらも夢ではないかもしれない。

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