分子ガストロノミーのお店 セララバアドに行った
なんか不思議な料理が出てくるお店に行ってみたい!
つまりは、分子ガストロノミーのお店に行ってみたい!!と思い立ち、5月に行ってきた。
…という話を今更書きます。
オモコロでレポ漫画を読んでからずっと気になっていた。せっかくなのでレポ漫画と同じ「セララバアド」に行くことにした。
完全予約制で、しばらく先まで土日の予約は埋まっているようだったけど、根気よく予約サイトを見に行くとキャンセルがちょこちょこ出ており、行きたい日に予約することができた。
そんなに高いレストランに行く機会がなかったので、ドレスコードとかあるのかな……こんな平民が行っても浮かないかな……と心配していたが、かなりカジュアルな雰囲気でリラックスした格好でも問題なさそう。
私はワンピースにパンプスで普段よりちょっぴりフォーマルにしたけど、同行者は普通にスニーカーで来た。
周りもそんなに気取った感じではなく、カジュアルに食事を楽しみに来ているようだった。
いざ、着席
食事はコースのみで一斉スタート。
18:30になったら順番に中に通され、飲み物を聞かれる。
選択肢は二つ。アルコールかノンアルか。
どちらを選んでもおまかせでお料理とのペアリングドリンクを5,6杯飲むことができる。
お酒飲めるならアルコールの方が食事を楽しめそうだけど、私が頼んだノンアルペアリングも独創的でかなり面白かったので良かった。
ちなみに、お水いるかどうかも聞かれるけど、もちろん有料です。まぁここまで来てケチケチする人いないと思うけど……
お料理(前半)
5月なので春のコースだった。
順番も品数もちょっとうろ覚えなので、ダイジェストでご紹介。
初っ端から「イケバナ」が出てきてしまった。
食べられる枝と食べられない枝がある。
オリーブも食べられる。
ちなみに、毎回ちゃんとシェフが食べ方を教えてくれるので心配しなくても大丈夫。
ノンアルの飲み物はお酒よりも提供の演出が凝っていて、楽しかった。何かの儀式の一環みたいな器。オレンジジュース?!と思うけど、もちろんお料理にも合う。
なんか巣とか、
子供の宝物入れみたいな缶に入ったタコスとか、
でかいパンが出てきた。
もっと奇想天外な感じかと思いきや、全部美味しくて、美しくて、仕掛けにもワクワクする。
パンが思いの外デカくて、お腹いっぱいにしてくるので注意。
お料理(後半)
すでにパンでややお腹いっぱいになっていたけど、ここらで出てきたのがきれーーーな器に入った
泡。
あわ?
びっくりしたけど、この泡ほんとうに「春」の味がして感動した。
爽やかな甘酸っぱさ、ふわふわの瑞々しい泡、蝶々、草花、日差し……
まさに「春」そのものを食べてる!!!と思った。
そうとしか言いようがない。
抹茶をリンゴジュースで点てる飲み物。
筍?!
筍の蓋を取ると、料理が鎮座していた。
蛍烏賊がトマトベースのイタリアンのように調理されていてとんでもなく美味しかった。
「文字」もでてきた。
なお、この後もくもくと煙が注がれて何も見えなくなる。
最後に甘くて美味しいデザートたち。ふきのとうのデザートは、ちゃんとふきのとう独特の青さや苦味を感じるスイーツで鼻に抜ける香りが爽やかだった。
それから日本庭園がジュエリーボックスに閉じ込められたような小菓子。
他にも美味しいスープとか、美味しいお茶とか出てきたのだけど、キリがないので割愛……
食後に食後酒やコーヒーなどを注文できる。
(別料金!)
さいごに
結果、めちゃくちゃ満足だった!
普段399円の、のり弁当を買って食べてる私からすると2人で約5万円の食事は特別豪華だけれども、十分それだけの価値があった。
食べ終わった後、この体験に対してむしろ安すぎる!と思ったほど。
季節によって内容も変わるようなのでまた行きたいな。
あと、料理名が書かれた紙が最初からテーブルに置かれてるのだが、これを切り取って重ねていくとぱらぱら漫画になるという粋な仕様。
こういうの、うれしいよね。
食後にシェフがテーブルを回って「どうでしたか?」的なお話しをしてくれるのだけど、
「何がきっかけですか?オモコロですか?」と一発でオモコロきっかけなことがバレて恥ずかしかった。
それほどインターネット顔だっただろうか……だったんだろうな……。
↑きっかけになったナクヤムパンリエッタさんの記事
恐山さんは秋のメニューを食べてましたとか教えてくれた。
↑恐山さんの感想
シェフは「オモコロきっかけでたくさん若い人が来てくれて嬉しいです」とのことだったのでインターネットのみんな、ぜひ怖がらずに行ってみてね。